PC-98シリーズの内蔵インターフェース(IDE)にCompactFlashをつなぐことのデメリットについてのお話 前置き この文章は私の頭の整理のために書くものでありますが どなたも読んでいただいてかまいません。 ただし間違いがあってあなたの機器が壊れたり 読んだことによって精神が疲れても私は責任をとりません。 第1章 不具合その1 そもそも起動できない Na12 Xe10 Na15 このあたりの機種の固定ディスク電源管理をオフにしないとどうしてもメモリチェック後に固まってしまうCFがあります。 これはtwitterで教えてもらいました。 以下2行削除 私はIORDYの機能がとてもあやしいとは思っていますが、BIOS内処理がどこかまだわかっていません。 設定によって転送モードがどう切り替わってるか見ればなんとかなりそうなのではありますが放置しています。 そして3行追加 BIOSの中に電源管理ファンクションがあります。 これはATAコマンドのE1h、E0h、E5hを呼ぶのですが、これを使われると本来は割り込みがかかるのですが どうもそれをさぼるCFがいます。そのときにATAリセットが呼ばれて、後述するCFリセットが発生します。 とりあえずIDEにCFをつなぐ場合は固定ディスク電源管理はオフにすることを強くおすすめします。 HDDよりも省電力で動作はする上に回転機構がありませんからうるさくもありません。 不具合その2 挙動が狂う Na15 Ltのスレーブ(本来は使えません)にGreenHouse社のCFを認識させた上で マスタ側からAH=03なInt1BhのBIOSを呼ぶとおかしな結果になります。おかしな結果なので安心できません。 もちろん私が作ってるパッチがおかしいから という可能性もあります。 他のCFだと問題を起こさないので今のところハードウェア原因と思い込んでいます。(間違ってたらごめんなさい) 不具合その3 非標準的な使い方でのマルチプルセクタ設定 このコマンドに対応しているCFが手元にはありません。 そしてデスクトップ機では高速IDEフラグが立っているとマルチセクタ読み書きをやります。 非対応のものをきちんと処理してくれるBIOSでなければアクセス不可能です。 (なお、普通の使い方をしていればそのように設定してくれます。) 不具合その4 NECCDM.SYSが使えない(使えるものも存在はするはずです。) 初版からかなりの時間がたった令和5年、3月17日に気づいたものです。 NECCDM.SYSが使えません。理由はIDEBIOSの処理が甘かったために第2章のことが起きてしまうからです。 不具合その5 デバイス変更した後メモリチェック後フリーズしたり、システムディスクをいれてくださいの表示が出たり 電源が入らなくなったり、とおかしなことが起こることがあります。 CTRL-SHIFT同時押し起動すると進むことからメモリスイッチの故障やソフトウェアDIPSWの故障もありえるのですがよくわかりません。 第2章 大不具合 CFリセット (令和6年12月7日追記 もはやこれは問題にはならなくなりつつあります。画期的なパッチが発表されています。 BIOSにパッチを当てなければ大問題であることに変わりありませんが。) この言葉の定義は私ではありませんがとても便利な言葉なので利用させてもらいます。 基本的にはPC-98でもアダプタを介せばCFをIDEで使うことができます。 ふとしたきっかけでOSが暴走するCFが多数あります。 ふとしたきっかけとはMS-DOSでformatを行って領域を確保する、電源を入れた後の固定ディスク起動メニューを読み込むだけといったとても少ないアクセスのものから 大量のファイルをコピーする、といった超連続アクセスまでさまざまです。 とにかく何かをきっかけにCFの設定値がリセットされます。これをCFリセットという名称で呼んでいます。 この現象はDOS(Win3.xまで)とNT3.5xでだけ起こります。Windows9xのIDEドライバでは起こらないように工夫されています。 NT3.5xは無視するとしてDOSで起こった場合暴走した状態と同じですのでかつてのようにリセットボタンを押せばまぁ解決でしょう。 (ただしchkdskやscandiskはすぐやりましょう。かなり怪しいです。) しかしWindows9xのインストール中に起こるとどうにもなりません。インストールが完了できませんから。 またWindows9xをDOSモードで再起動しただけでも起きたことがあります。 とにかくdirすら通らなくなりますから大問題です。 Int1Bhのエラー処理を追いかけましたところ AH=03のInt1Bhを呼ぶという処理があることに気づきました。 ここでIDEのリセット信号を送りそのあと復帰を試みています。 この処理で設定値がリセットされずに帰ってこられるCFとリセットされてしまうCFがあることに気づいたのでBIOSにパッチを当てました。 CFリセットがすぐに起きていてまともに使えない非道い環境でとても重い処理であるWindows95のインストールが完了できるようになりました。 このパッチはIDE-CFというプログラム内にあります。 スレーブを有効活用しようという目的で作り始めましたが一応これに関しては解決できたつもりになっています。 つもりになっていたので大幅改造しました。これが同梱されているLBAパッチがそれです。 第3章 CHSとLBA googleしてください、といいたいところですが軽くまとめます。 磁気ディスクは円盤が積まれた構造をしています。 そこの物理的な位置を 円盤の何枚目かとその表か裏を示すサーフェス番号(H) その円盤の外周からどのあたりの位置かを示すトラック番号(C) そのトラックの回転のスタート位置からどれくらいずれたかを示すセクタ番号(S) の三種類で示し、物理的にアクセスすることができるようになっています。 なんで大きなくくりから指定してHCSと言わないかはしりませんが、CHSとよく呼ばれます。 この仕組みが作られたころはそれぞれのユニットで固有の値でしたから PC/ATの世界ではBIOSのために人力で指定し、容量やアクセス手順を確定させていました。 これはフロッピーでも同じです。 円盤は1枚で表と裏があるならサーフェスは0番と1番があり トラックとセクタはそれぞれ物理的に決まっています。 むしろフロッピーには種類がそれほどないのでこれでいいのです。 とはいいつついつまでも手動で固有値を渡すのもめんどうですので ディスク側にその情報を置いておきそれを読み出すことでBIOSに情報を渡す、というやり方が一般的になります。 IDEではHの最大=16、Sの最大=63、Cの最大=不定という状態で容量を指定することが多くなっていきました。 以前にも書きましたが実はここに面倒があります。 PC/ATの世界ではInt13hが拡張される前はCの最大値が1023だったりHの最大値が255だったりしたので504MiBや8GiBに壁がありました。 では最近のSSDやらの磁性体が回転しない媒体では何が起きてるのでしょうか? 物理的な位置を決める必要はありませんが、先頭からブロック毎に番号を振ってその番号でアクセスしています。 これをLBA方式と言います。 CHS方式からLBA番号への変換も単純に計算すればいいだけなので結局容量指定に何bit使えるかだけが容量の壁になります。 実は回転していたディスクもこの方式でアクセスができます。 どちらにも対応していなければIDEの規格のメディアとしては太鼓判が押せません。 実はSSDの中にはCHS方式には中途半端にしか対応しないものが存在しているらしいです。 さて、IDEメディアにアクセスするにはCHS方式とLBA方式どちらでも構いませんが PC-98のIDE-BIOSはCHS方式を採用しています。 ディスクがどんなものであろうと20MBより大きく 4351MBよりも小さいものにはHの最大=8、Sの最大=17のつもりでアクセスをしにいきます。 (なぜこの数値になったかはSASIに由来する可能性があるらしいですがよく知りません。) そのためディスクが本来持っているパラメータと違うものであるならばずれが生じてまともにアクセスできないはずです。 このころにはディスク側が賢くなっていて、 CHSでアクセスされたものを内部でそのときのHSパラメータに従ってLBAに変換、その後それでアクセスという手順を踏んでくれます。 しかし最近の規格書からはこの機能は削除されてしまいました。よってこれに非対応のメディアはPC-98では容易に使うのは難しいです。 なお上記のCFリセットはこのパラメータがリセットされてしまうことに大きな問題があります。 また一部のquantum製ドライブもCHSではアクセスできないという噂があります。(私は現在これを否定する考えですが証明していません。) CompactFlashにもこの機能がないものが存在しています。これを確かめる方法は後で言及します。 とりあえず非対応のものは使いにくいと覚えていてください。 令和6年3月1日追記 https://bauxite.sakura.ne.jp/wiki/mypad.cgi?p=PC-98x1%2Fmisc%2FPC-98%A4%CE%C6%E2%C2%A2IDE%A5%C9%A5%E9%A5%A4%A5%D6%A4%F2%B4%B9%C1%F5%A4%B7%A4%BF%A4%A4%A4%B1%A4%C9%A1%C4 ここの解説にあるとおり setfeaturesの66hを叩くとPOR状態に戻らなくすることができる、という文言が見つけられて来ました。 削除されてしまった機能に伴うので8:17に変更できないようなものでは意味が薄いですが、残してくれているデバイスでは可能性があります。 強制CFリセット試験のところにset66h.comのファイル名で置いておきました。 これだけで飛ばなくなるものならそれでかなりうまく行く可能性があります。 令和6年12月7日追記 https://www7b.biglobe.ne.jp/~drachen6jp/CHSTrans.zip パスワードをつけています。それでも読みたい方は読んでください。 第4章 PC-98のMS-DOSにおけるディスクアクセス手順 MS-DOSのInt21hにファイル読み書きの機能があります。 これは最終的にInt1Bhを呼び出すのですが、フロッピーでなければその前にCHSでアクセスした場合LBAに変換を行います。 この計算式にバグがあって1GBあたりに壁があります。MS-DOS5.0くらいまではそのようです。 MS-DOS5.0で大きい容量のディスクを使う場合、FAT16の2GB壁の前にこの壁があることも忘れてはいけません。 MS-DOS3.3までで128MBを使うつもりでも先頭ではない場所に確保するとめんどうがおきます。 できることならMS-DOSは6.2を使いましょう。またはFreeDOS(98)がおすすめです。 ちなみに多くのCバスSCSIボードのBIOS内部でのLBA変換式にも同じバグがあるとされています。 なのでBIOSにはパッチを当てるかバグのないBIOSを採用しているSCSIボードを使いましょう。 そしてInt1BhのIDE-BIOSは渡されたLBAアドレスをもう一度CHS変換します。このときに基本的にはHS=8*17の値を使います。 そのときにCは16bitの値である必要があります。よって容量の壁が4351MBにあります。 HS=8*17を強制しないBIOSを持ってる機種は9821の最終時代のものだけになります。そのことはここには書きません。 第5章 CHSパラメータ以外のIDEメディアの情報 まず転送モードの設定があります。Windows98からXPのころにPCを使っていたならDMA転送という言葉やPIO病という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。 PC-98の内蔵インターフェースはPIO MODE-3対応のようです。が、PIO MODE-4に設定しても動作はしているように見えます。 その設定はインターフェース側ではIO432h メディア側ではATAのCommandで行う必要があります。 機種によってはInt1BhのAH=03でinitializeを頼むとやってくれることもあるようです。 本来はPIO SW-DMA MW-DMA U-DMAの4種のどれかを選択することになっていますが、SW-DMAは規格から消えました。 手持ちのCFではPIOのSUPPORTはあるのにPIOに設定できないものがありました。 現在値を確認する方法はこれも後述します。 次にIORDY機能というものもあります。PIO転送のとき(メディアの読み書き場所を指定する部分はDMAモードであってもIOアクセスです)に本来IOのアクセス時間を待つ必要があります。 それの待ち時間を少し減らすというものらしいです。 1行削除 後でも述べますがこの機能が無効にできないCFではHELPリセットでの設定画面で固定ディスクの電源管理をオフにしないとメモリチェック後固まる機種があると思っています。 MULTIPLEアクセス おそらく連続何セクタ読み出せるかってやつだと思います。あまり気にしていませんでした。 デスクトップ機ではとても重要です。変なつなぎ方をすると非対応コマンドが送られてしまいます。 最後にリムーバブルフラグがあります。 このフラグのついているものにはPC-98版Windows2000が簡単にはインストールできません。 第6章 接続方法 CompactFlashにはTrue-IDEモードというものが搭載されています。 されていなければCompactFlashではなく互換品のCFです。(めんどくさいので私はどれもCFと書きます。) この団体しかそもそもCompactFlashは作っていません。https://www.compactflash.org/ CompactFlashのIDEアダプタは安ものですと1000円くらいから売っています。(現在は店頭では見かけません、通販にたよるしかないです。) ピンを直結しても(動作電圧には注意せよと指摘されています。PCMCIAの5V直結でも動くはず?)動くように作られているのでこの程度の値段なはずです。 ただし、できの悪いものははんだがブリッジしていたりおかしいものもあるので買うときは気にした方がよいかもしれません。 注意としてはCanbeの一部やA-MATEのIDE籠にコネクタのピン配置が逆になっているものがありますので マザーボードのコネクタに直結するタイプを使うのには注意してください。 細工された(もしくはそもそも細工されていなくとも)付属ケーブルごしにつなぐタイプのものがよさそうです。 ノートの場合はスレーブを使う方法を開発したので2枚挿せるタイプのものがあると便利だと思います。 ただしこの文章はそれを使って起こるデメリットについて書くものです。 第7章 確認方法 http://k-takata.o.oo7.jp/mysoft/icc.html ICCというプログラムがあります。4351MBの壁に苦しまれたユーザーを助けてきたプログラムですので知ってる方もたくさんいると思います。 ここにIDEINF.EXEというプログラムが付属してあります。 これを-v オプションをつけてIDEメディアを見てください。ずらーっと情報が表示されます。 何かおかしいCFがあればフロッピーからDOSを起動してこれを使ってください。 今回気にしているのは CHSパラメータとIORDY そして転送モードです。 CHSパラメータは-vオプションなしでも表示されます。 Default CHS: ****/16/63 Current CHS: ****/8/17 と表示されていればCHSの変換に関してはおそらく対応しているものでしょう。 -vオプションをつけて表示すると画面が流れます。moreは準備しておいてください。 まず General Configuration bit-significant information: **** not removable controleer and/or device と表示されるものだとリムーバブルではなくfixedです。どちらかと言うと当たりのものです。 産業用CFなどはnot removableである可能性が高いです。 removableのものにPC-98版Windows2000をインストールするのはかなり大変です。 MULTIPLE commands: 16 数字が連続アクセス可能なセクタ数です。CFはたいてい1で、連続アクセスコマンドに非対応です。 HDDでは16のものが多数のようです。 デスクトップ機で無理やりなつなぎ方をした場合フラグ管理がおかしくなってアクセス不可能に陥る場合があります。 Capabilities 1: **** IORDY Supported とあればIORDYが有効と思われています。ノートでなければおそらくHDDが高速モードに切り替わっていると思います。 IORDY disabled IORDY may be supported という表示になるものもあります。disabledのものはインターフェース側を高速転送モードにすると読み書きできません。 may be supportedのものはよくわかりません。 Mutiword DMA mode: 0x0007 とあるのがMW-DMAモードの設定値です。 PC-98でこのモードに入ることは基本的にありません。 が、PIOモードに切り替えられないCFは ここが DMA Mode 2 is selectedと表示されているかもしれません。 またDMAに非対応のものが存在するようですが、そのような古いものはSCSI-IDE変換アダプタによっては使えないという情報があります。 ここが0x0004でないものはMELCO DSC-UシリーズのSCSI-IDE変換の中身に入れ替えても使えない、という解析結果を発表している方がいました。 http://www.maroon.dti.ne.jp/youkan/mz700/DSC-UE32.html Advanced PIO mode: 0x0003 となっているのがPIOのモード3とモード4の対応状況です。 選択しても ここはselectedとは表示されません。 Ultra DMA mode: 0x003f となっていてここでU-DMAのモードが表示されます。 MW-DMAでもU-DMAでもselectedされていなければPIOだと考えます。 2023年3月にはIDEDEVというPC-98DOS環境では暴走を考慮して使えるものがありますのでそちらもおすすめします。 https://www7b.biglobe.ne.jp/~marimo9821/util/idedev.html 第8章 不具合その3 SCSIとの同時使用 さてここからがこの文章を書いた本題です。未解決でした(が手元では解決しています)。 まずノートではサイズの問題もあるのでCFを使って2枚挿しして容量を確保できるのでCFは有効だと本気で思っています。 ただしデスクトップではどうでしょうか?PCIバスがあるならSATAを使うのが21世紀の使い方でしょう。 そうすると内蔵インターフェースにこだわる必要は全くありません。 PCIバスがなければどうしましょうか?CバスSCSIが必要になるでしょう。 CバスSCSI経由でHDDを使えば大抵のことは解決できます。BIOSに1GBの壁や8GBの壁がありますがそれもパッチを作りました。 ですが私の提案するパッチはIDEにIPLwareを準備しておく必要があります。 ここにHDDのような重たいものを使うよりCFを使うほうが個人的には便利だったのです。 が、不具合がみつかっています。 以降は私的パッチとは関係なく純粋にCFとSCSIでの問題です。 バスマスタSCSI SC-98 SC-98II LHA-201 機種 Xe10 Xb10/J Xs でIDEにCFを挿し、SCSIをバスマスタモードにして1台でもつないでおくとSCSI対応OSが立ち上がりません。 固定ディスク起動メニューもSCSI対応ですからそこでフリーズです。 フロッピーからMS-DOS2.11はたちあげることができます。 そこでデバッグをとるとInt1BhのSCSI側を呼ぶだけで無限ループに入り込んでいることがわかりました。 これはSCSI機器の電源をPC本体のSCSI-IDスキャンが終わってから入れることとその後にIPLwareで強制認識させる場合発生しないという解決方法はあります。 壁ごえSCSIという私のパッチの現行バージョンではそのようになっています。 ですが、そもそもこの現象が起きないCFもあります。残念ながらそれは産業用CFとして売られていた高級品ですのでほぼHDDと扱いが同じなのでしょう。 民生品との違い、合わせてSCSI側の不具合がIDE側の種類で起きるというところもさっぱりわけがわかりません。 令和5年追記 状況証拠を見て、私はこれを同期転送がおかしくなることが原因と思っています。(激しいノイズを出しているので同期信号が狂う) SMIT-SCSI IFC-NN 機種 Xe10 Xb10/J こっちはもっとひどいです。 モードをMITかSMITにしてIDEにCFをさしておくとSCSI機器をつなげなくともSCSI対応OSが立ち上がりません。 MS-DOS2.11をフロッピーから立ち上げデバッグするとInt1BhのSCSI側を呼ぶと無限ループに入ることがありました。 ただしこちらはもっと違う理由でも止まっている気配があります。そもそもSCSIに何もつなげていなくてもダメです。 またIDEには何もつなげずにフロッピーでMS-DOSを起動した後にSCSI側のInt1Bhを呼び、正常終了することを確認した後 (壊さないように祈りながら)電源を入れたままIDEにCFをおもむろにつなぎます。 その状態でSCSI側のInt1Bhを呼ぶとフリーズします。なおその時に本体のHDDアクセスランプが定期的に光ります。 CFアダプタに存在するアクセスランプは全く光っていません。 存在しないスレーブやセカンダリにアクセスしてるのかと思いましたが、BIOSがセカンダリを無視するXe10では起動後にCFを挿してもフリーズが起こりませんでした。 ITF、BIOS、SCSI-BIOS、電気的な配線どれが原因かさっぱりわかっていません。 一応IO転送モードやDMAモードを選ぶことで回避できますが、せっかくの機能を封印するのはとてももったいない気分になります。 令和3年2月16日 解決法発見 SCSIのアクセス手順のほぼ最初にデスティネーションIDを設定する操作があります。 その操作を行うと上記の現象に陥ります。(もちろんSMITモードでなければ起こりませんよ) その際に”IDEの”接続対象をスレーブに切り替えておくとなぜか上記の現象が起こりません。(理由不明) またその他の操作でもやはりスレーブに切り替えてからSCSIにアクセスすると正常に動作が終了できます。 壁ごえSCSIの以降のバージョンではそのようにしました。 第9章 解決策 あたりのCFを引くまで買いましょう。産業用として売られていたものもたまーーーに安く出回ることがあるようです。 それならば何も問題が起きません。CFリセットもあまり起きませんから私のあやしげなパッチに頼る必要もそんなにありません。 というのはご無体なのでお時間と機種と散財するお金がある人はぜひ解決策を見つけてください。 とりあえず私からの提案はSCSIだけで使う(IDEの割り込みとUMBも空きますしね)か当たりを買いましょうです。 第10章 追記 SCSIと同時使用で不具合の出るCFは一部だけでした。 本来は相性という言葉で逃げたくないのですが、どうやらそのメーカーさんの製品でだけ起こります。 なのでいくつも買いたくない人は転送モードをIOするのが一番楽な解決方法です。 第11章 具体例 set66hでの状況を追記 ということでメーカーさんには悪いのですが 私の手持ちで確認した問題点の結果だけを書きます。 もう一度書きますがすべてに言えることとは限りません。 そもそも現行品はとても少ないです。 トランセンド製 民生品 1枚挿しだとNr166でまともに使えません。何をしても即CFリセットです。 133x Na12でも1枚挿しだとWindows95がインストール完了できません。 2枚挿し(スレーブは普通は使えません)にすると少し安定が増します。CFリセット対策パッチを当てるとほぼ問題が起こらなくなります。 ただし私の持っているものはすべてリムーバブルです。 set66hを実行してもCFリセットが起こります。残念です。 トランセンド製 産業用 CFリセットがとても起こりにくいようです。新品はとても値段が高いです。fixedです。 Ultra表記ありなし これのうちfirmwareが2.0と表示されるもの(ultraの表記がありません。)はset66h.comの実行後CFリセットが起こらなくなります。 PQI 今は作ってないようですし、時期によって中身も違うようです。 120x 私の持っているものはリムーバブルです。 CFリセットはそれなりに起こります。 Apacer 産業用? Na12/HやXe10などで固定ディスクの電源管理をオフにしないとメモリチェック後固まります。(固まっているわけではなく時間待ちすると進みますがこの段階でCFリセットされています。) CFリセットはあまりおこりません、fixedです。これもset66h.comでCFリセットが起こらなくなります。 GreenHouse 2020年現在大阪では店頭でも買えます。有名なお店が取り扱っています。 fixedです。電源管理をオフにしないとメモリチェック後固まる機種があります。 SCSIボードがバスマスタやSMITだとなぜか不具合が起こります。 設定値だけの問題ですがPIOモードへの変移ができないように思います。 のちに判明 スレーブで認識させるとAH=03なInt1Bがおかしくなります。 (マスタ側からInt1Bを呼ぶと暴走 スレーブ側から呼ぶと大丈夫) それ以外もおかしくなるかもしれません。とにかくマスタ側を殺すかもしれないので 恐ろしすぎます。これをスレーブに挿してはいけない!と私は判断しました。 自分が対象デバイスに選ばれていなくともなぜか反応をする不思議な機構があるようです。 しかしCFリセットに対して異常な反応をします。 コマンド91hが電源投入時には効いているはずですが、二度目以降反応しているのにOSが暴走しません。 そういった意味では優秀です。絶対にCバスでのSCSIは使わない。私のLBAパッチも使わない。 BIOSそのまま使う、といった場合にはこのカードはありだと思います。 不明 Amazonの通販で買ったと思います。SDカードをCFに変換するアダプタを持っています。手持ちのこれはまったく使えません。 どうやらITFは固定ディスクとして扱ってくれないようです。 それどころかセカンダリマスタ以外につなぐと起動阻害します。 PC-98のIDEにつないで使えるアダプタがあればぜひ教えてください。 SanDisk 一つだけ持っていますが64GB品なのでスレーブに挿しています。 あまりまともにDOSでチェックしていません。 リムーバブルです。小容量でもお値段高めです。 64GBということで最初からCHSは変わった値を持っています。そのためかATAリセットがあってもCHSパラメータは飛びません。 しかしマルチセクタ最大数はリセットされてしまうようです。ただし私の手持ちは最大数が1です。 set66h実行後もマルチセクタ設定値は飛んでしまいます。 Buffalo RCF-の型番を持つCFがSCSI-IDE変換を経由するとまともに使えないという情報を得ました。 令和2年9月17日改版 10章以降とCFリセットについて少し説明を足した。 令和2年11月2日改版 いきなり問題点から書くことにした。説明は後回し。以前の対策ではだめだったことなどを追記 令和3年1月10日 GreenHouse製のCFはスレーブにさしてはいけない と決めつけた。 令和3年2月11日 マルチプルセクタアクセスについて書きたし 令和3年2月16日 SMIT-SCSIの問題を解決したつもりになったので追記 令和3年4月4日 SCSI-IDE変換にBUFFALOのRCF-シリーズで問題が起きているとの情報を追加 令和3年8月18日 MELCO DSC-UはMW-DMAのMode2にとても面倒なプロテクトがかかっていたという情報を追加 令和3年9月26日 GREENHOUSE製のいいところを追加 令和5年3月18日 NECCDM.SYSが使えない、という重大事実を追加 IDEDEVの紹介追加 同期転送が怪しいと追記 quantumの1080ATについて独自の考えを追記 令和6年3月1日 直接アクセスするファイルはUTFに変更 令和6年3月4日 set66h.comでの検証結果も追記 令和6年9月19日 リンク先変更、IORDYは無罪、電源管理ファンクションを有罪に変更 令和6年12月7日 画期的パッチ方法の紹介を含めた。 文責リウ https://twitter.com/drachen6jp