「なぁ、銀」
「んぁ?んだよ、高杉」
「お前さぁ、土方ともう寝たのか?」
「ブ っ!!!!」
「ぅわ!汚なか!金時、何しちゅうか!!」
「ゴホっ!ゲホゲホ!た、高杉が変な事言うからだろうが!!」
昼休み。
あまりにも良い天気だったから、俺達は弁当を持って屋上へとあがった。
もしゃもしゃと弁当を食ってたら、高杉がトンでもねェ爆弾落としやがって。
俺は思わず口に入れてたモンを、…吹いた。
「チっ、その様子じゃまだかよ。つまんねェ」
「ぅ、うっせェよ!つか、何でお前に、んな事報告しなきゃなんねーんだよ!!」
「んなの決まってんだろ。土方からかい倒す為にだよ」
くっくっくと、黒い笑みを浮かべる高杉に俺は小さく溜め息を吐く。
ったく。何でんなにトシの事目の敵にすんだよ、テメーは。
「ちゅうか、わし疑問なんじゃが」
「?何だよ」
「どっちが女役なんじゃ?」
「は?」
「…あぁ、確かに。何となく決まってんのか?」
「へ?」
辰馬の言葉に、思わずキョトン。
へ?何?ネコ?
猫が何だって??
「そう言う話とかってしちょらんのか?」
「え?」
「してねーのかよ。揉めたからって、俺達に相談すんじゃねーぞ。めんどくせー」
「へ?」
「おんしら、体格似ちゅうきに。難しいトコじゃなぁ」
「え?あ、あぁ、うん。そうだな…?」
「…………………………………………………」
「…………………………………………………」
「な、何だよ…」
何だか解らない会話が繰り広げられ。
話題についていけずに居たら、何か解る話題になったので、俺は頷く。
すると、辰馬と高杉が俺の事をジっと見て来る。
何だかすンげー居心地が悪い気がする。
な、何でだ…。
「銀。お前、意味解ってねーだろ」
「だから、何が?」
「あっはっは。金時は意外に初心じゃき」
「意外は余計だ!つうか、何の話してんだよ!!いきなり俺とトシの体格が似てるとか!!」
意味が解らないと叫べば。
「何って…」
「どっちが男役で、どっちが女役かって話、だよな」
「だから!そのタチとか、ネコとか何なんだよ!!」
「…………………………………………………」
「…………………………………………………」
また2人で顔を合わせたかと思ったら。
「ブハっ!」
「くっ、くっくっく…!こりゃ、傑作だ」
…吹き出しやがった。
爆笑しやがった。
「こりゃ、苦労しそうだな、土方のヤロー。ざまーみろってんだ」
「プッ、くくく…わ、笑ったら失礼ぜよ、晋助」
「爆笑してるテメーに言われたかねーんだよ」
「な、何だよ…」
何でいきなり爆笑?
つか、俺、笑われるような事言ってねェぞ…!
「ぁんな、金時」
「あ?つか、銀時だっつってんだろー、辰馬テメー」
「男役とか女役言うんわ、挿れる方・挿れられる方の事言うてるんじゃ」
「挿…!」
「んで、どっちがどっちなのか聞いたんだよ」
「なっ…!」
何つう事聞いてんだよ、テメー等!!!
辰馬、高杉の言葉に、俺は自分の顔に熱が集まって行くのを感じた。
ぅわ、赤くなるとか最悪!
「…何赤くなっちょるんじゃ」
「つか、銀。テメーマジで考えてなかったんじゃねーだろーな」
「か、考えてなかったって言うか…」
考えないようにしてたっつうか…だってよ。
小さい頃からずっと一緒に居た奴と、しかも長年片想いしてて、そう言う事って考えなくねーか。
それが野郎なら尚更…。
「まぁ、土方の性格から言ったら、土方が女役に回るとは考え難いよな」
「…おんし、経験あるんか?」
「……何のだよ」
「何って……男との経験に決まっちょろーが」
「ある訳ねーだろ!!!」
サラっと聞かれて、思わず怒り狂う。
否、これ普通怒り狂うトコだろ。
普通に生きてて、男との経験があってたまるか、このヤロー!!
「初めてか〜…因みに土方は女との経験はあるかが?」
「え…」
言われて、固まる。
「今まで誰かと付き合ったりは?」
「お、俺の知ってる範囲じゃない…と思う」
「初めて同士かよ…そりゃ大変だな」
「た、大変なのか?!」
「俺が知るかよ…」
「でも普通の男女でも初めて同士は大変じゃあ、聞くきに」
「野郎同士なら、もっと大変なんじゃねーかって。予想な」
「…………………………………………………」
2人の言葉に思わず絶句。
そ、そうか…大変、なのか。
「つかよー、銀」
「あ?」
「お前。土方とヤりたいのかよ」
「へ?」
「だから、土方と。Hな事したいのかって聞いてんだよ」
「う、うーん…」
そう言われてもなぁ。
正直、よく解んねーんだよなぁ。
トシと、ねぇ…。
「まぁ、待つきに、晋助。土方の気持ちもあって事の事じゃろ」
「まー、そうなんだけどな。…俺の予想では、あぁ言うストイックな振りした野郎に限って、結構ムッツリなんじゃねーとか思ってよぉ」
「おんし、土方の部屋行った事あるんじゃろ?エロ本とか、あるきに?」
「んー…見た事ねェかな。多分隠してんだと思うけど」
「すンげーのあったりしてな」
「…今度探してみよーかなー」
「おぉ、探してみろ探してみろ。んで、どんなマニアックなの出て来たか、教えろよ、銀」
「ヤだよ。ぜってー、教えねー」
お前、それで絶対トシからかう気だろ。
高杉の情報ソースなんて、トシに関しては俺しか居ねーんだから、俺が怒られるつうの。
…しっかし。
(トシと、か…)
そう言われれば、確かに。
長年片想いしてて。
ようやく結ばれた俺達だけど。
まだまだ、色んな問題を抱える事になりそうだ…。
・END・
2011/06/05UP