:……………………。
:……………………。
:……………………。
:……………………。
:………………………。
:…おい。
:あ?何だよ、アホ剣士。
:何だよじゃねェよ!!てめェが皆呼び出したんだろうが!!何ノンビリ茶ぁ飲んでんだよ!!
:んん。サンジ、この団子美味ェ。お代わり。
:あ、サンジ、こっちも。
:おお、待ってろ。
:アホか!!んな為に呼び出したのかよ。馬鹿馬鹿しい。おれぁ、修行に戻るぞ。
:だぁっ!ちょっとくれェ待てねェのか。堪え性がねェなぁ。
:あぁ?用事があんならとっとと話せ。おれはてめェと違って暇じゃねェんだよ。
:おれだって暇じゃねェんだよ。どっかの誰かさんと違って、仕込みやら何やら…。
:だ・った・ら!とっとと用件話せつってんだよ、このぐる眉が!!
:んだと、こらぁ!クソマリモが偉そうに指図してんじゃねェよ!!
:おいおい、喧嘩すんなら外行ってやれよ。
:そうだそうだ。…サンジ、お代わり。
:またかよ!!
:…お前らを呼び出したのは他でもねェ…。
:…サンジ、唐突だな…。
:おれとお前らで、『10の約束』を作りたい。
:…は?
:ひゅうのはくほく?
:…ルフィ、食ってから話せ。
:10の約束?何だ、それ??
:毎度毎度、どっかの馬鹿が食いモン荒らすもんだから、食料も危うくなるし、色々不便だ。おれとお前らの間で10の約束事を作って、それを遵守してもらいてェ。
:…ケっ、子供の集まりじゃあるめェし、んなもん要らねェだろうが。
:アホ、毎回毎回食料荒らされて、それを死守するおれの身になれ。てめェらが餓死しようが知ったこっちゃねェが。奇しくもおれぁ、ここのコックだ。
:?
:おれがここの台所を預かっている以上、飢えてる奴を出す訳にゃ、いかねェ。
:サンジ、お代わり!!!
:常に飢えてる奴がてめェの目の前に居るぞ。
:てめ、このクソゴム!!
:そんで?10の約束ってのは多くねェか?それだったら、食料を荒らさないってだけで良いんじゃねェのか?
:言って聞くんだったら、んな事言い出さねェよ。
:…………………………御尤もです。
:でだ。幾つか条件出すから、それで我慢しろつう話だよ。
:まぁ…一理あるな。
:お、マリモ君も解ってくれた。
:……おい、コイツ斬って良いか?良いよな?
:んで。1〜8まではおれが作った。
:ほとんどじゃねェか!!!
:残りの2個はてめェらが作って良いぜ。
:ちょ、ちょっと待て、サンジ!そりゃぁフェアじゃねェだろうが!
:そうだぞ!おれぁもっと肉が食いてェ!!
:いや、そうじゃねェよ!!
:よ、4人で2個、考えれば良いのか?
:つうか、何でおれまで巻き込まれなきゃいけねェんだよ!おれぁ盗み食いした覚えはねェぞ!!
:…『約束・その4』
:…あ゛?
:『おれ様が食事と言った時は即座に集まるように』…毎度毎度叩き起こされるまで来ねェ誰かさんのせいで片付かねェんだよ!!
:ぐっ…!
:なぁ、サンジ。
:あ?
:…一応聞いとくけど、じゃぁ他の約束事って何だよ?
:あ〜…そうだな。まずそれから話すか。……クソ面倒だけど。
:…おい。
:まず『約束・その1、昼間盗み食いをしない』
:まぁ、そうだろうな。
:『約束・その2、夜盗み食いをしない』
:…おい。それ簡単に『盗み食いはしない』とか『出された食事以外手を出さない』とかで1つにまとめられるんじゃねェのか?
:『約束・その3』
:ムシかよ!!!!
:『人の食事に手を出さない』
:それ、ルフィにだけ出された約束事じゃねェか?
:それは違うぞ、ウソップ!
:あ?だってそうだろうが。この船にゃ誰かの食事に手を出すなんてお前以外に誰が……。
:人のに手を出してる訳じゃねェ!この船では食事時は焼肉定食なんだ!!!
:は??
:おい、ルフィ。それを言うなら『弱肉強食』だ。
:…そうとも言う。
:そうとしか言わねェよ!!
:その4はさっき言ったな。んで、5は…。
:…本当にマイペースだな、サンジ。
:そうでなきゃこの船ではやっていけねェぞ、チョッパー。んで、5だが。
:ん?
:『美しい女性には新鮮な食材でデザートまで』
:おぉいぃ!!そりゃおれ達には関係ねェだろうが!!!
:んん??
:ん?どうしたんだ?ルフィ。
:それってあれか?おれ達も女の格好しろって事か?
:何でだよ!!!!
:だって女の格好すればデザートまで食えるって事だろ?
:いやいやいや!違うぞ!それは絶対違うぞ、ルフィ!!!
:てめェがひっくり返ったってレディーにはなれねェよ!
:…大丈夫か、この船は…。
:チっ…気味の悪いモン想像しちまったぜ…。んで『約束・その6、肉は安いもので文句言わない』
:ルフィは量があれば文句言わないんじゃないか?
:まぁな。それから『約束・その7、キノコを残さない』
:おい、それ標的おれじゃねェか!!!!
:うるせェ、クソ鼻。その長ェ鼻にキノコ詰めるぞ、おら。
:きゃぁ〜!!止めて止めて!!!!
:お母さんかてめーは…。
:『約束・その8、酒は安い酒で文句言わない』
:っ、てめっ…!!
:まっ、おれからの要求はそれくれェかな。他2つはてめェらにくれてやるから、考えやがれ、クソ野郎共。
:超上から目線だな…。
:ずりぃぞ、サンジ!おれだって要望出してェ〜〜!!
:お、おれだってあるぞ!!
:おれだってある!
:幾つかは、まぁ、悔しいがその通りだ。けど、これじゃぁフェアじゃねェだろうが。
:…チっ。……わーったよ。んじゃ、この紙に要望幾つか書きやがれ。んで、交換と行こうじゃねェか。
:おお!!
:書けたか?
:おう!
:んじゃ、ルフィからな。寄越せ。
:おう!!
:あ〜っと、何々…………
『3しょく、かならず内いれてくだちい』
:…………は?
:何何?『3食、必ず…う、うち?いれてくだ、ち、ちい』??
:………ルフィ。もしかしてと思うが、この『内』ってのは、に……
:おう!必ず『肉』入れてくれ!!
:このアホ!!『人』が1つ足りねェだろうが!!しかも『さ』の字が『ち』になってんだろうが!!逆だ、逆!!
:へ?人?人間って食えるのか?
:おれを見るな、おれを!!!!
:は〜〜〜〜〜〜アホだ、アホだと思ってたが、ここまでとは……。
:次はおれだ!読んでくれ、サンジ!!
『キノコは出さない』
:子供か!!!
:いや、マジでマジで!!お前はキノコに当たった事ないからそう言えんだって!凶悪だぞ、ありゃ!
:おれが出すのは食える奴だ。てめェキノコ残しやがったら、背骨へし折るからな。…やり直し!
:しょんなぁぁぁ〜〜〜……。
:次はおれだぞ!はい、サンジ!!
:おぉ、どれどれ……。
:……………………………………。
:?どうしたんだ?
:え?!あ、あ〜…いや、その……おい、パス!!
:へぁ?!お、おれかよ!!ん、ん〜〜…ぞ、ゾロ、ほら、声高らかに読んでやれ!!!
:は、はぁ?よ、読めつったってこりゃぁ………。
:んん?何だ、皆して固まって。どれ見せて見ろ。
:あ、おい、ルフィ!!
:んん??あ〜…これはな、確かに。
:だ、だって……。
:大丈夫だ、チョッパー。もう誰も、んな事思ってねェから。な?
:あ、あぁ?!……ちょっ、ちょっと来い、ルフィ!!
:ん?何だよ、サンジ?
:何だよじゃねェよ、ルフィ!おま、あれ読めるのか?!
:読めるって…ちゃんと書いてあんじゃねェか。
:…何が?
:『おれを非常食にしない』って。
:…………………………………。
:だ、大丈夫だ、チョッパー!!
:そ、そうだぞ、チョッパー!誰も、んな事、思ってたりしねェから!なぁ!!
:おぉ、おぉ!お前は大事な『麦わらの海賊団の船医』だ!なぁ!!
:んん??何か様子可笑しくねェか?
:…………気のせいだ。
:んん!(咳払い)…それじゃぁ最後はアホ剣士だが…どーせろくな事書いてねェんだろうな…。
:てめ…いっぺんマジで死ぬか?
:ほれほれ、書いた紙寄越せ。どーせ汚い字で、ろくでもねェ事だろうが、見てやる。
:ぐぎぎぎぎ…!!!
『安くても良い。毎晩の酒とつまみ』
:………………………………………。
:普通、だな。
:つうか、無駄に字ぃ上手っ!
:無駄とは何だ、無駄とは!!
:つうかお前、字ぃ書けたんだな…。
:お前本当に海の藻屑にするぞ…!
:毬藻はお前だろうが。
:マリモじゃねェ、もくずだ、もくず!!『も』しか合ってねェじゃねェか、この野郎!!
:何、これ?この冷蔵庫に張ってる紙…ん〜?何何?『10+1の約束事』?…何これ、子供?
・END・
2008/03/24UP