再帰動詞
動詞は意味の上では、動詞のみで意味が完結しているものと補語(目的語)を伴うものとにわけられます。たとえば,Cortei o pano.「私は布を切った」では、cortar「切る、裁断する」という動詞が表す行為を、pano「布」という目的語が受けるといえます。
動作の行為が主語に帰ってくる、つまり動詞の目的語が主語自体であるという特殊性を持つのが再帰動詞です。
再帰動詞の語尾変化には必ず再帰代名詞(me、se、nos、se)が伴い、不定詞の形では-seが付きます。日常的に使うものでは、levantar-se「起きる」、sentar-se「座る」,deitar-se「横になる」,lavar-se「体を洗う」,queixar-se「嘆く」,arrepender-se「後悔する」,casar-se「結婚する」,desculpar-se「詫びる」などがあります。再帰代名詞をともなうという点を除けば、語尾変化は-ar,-er、-ir動詞のそれと同じです。例としてlevantar-se「起きる」の現在形、過去形の変化をあげておきます。

再帰動詞levantar-se((起きる、体を起こす)の人称変化
  現在形 過去形
eu me levanto me levantei
vocé/ele/ela se levanta se levantou
nós nos levantamos nos levantamos
vocês/eles/elas se levantam se levantam
Sente-se,por favor.[どうぞおかけなさい]という場合のように命令形で人称代名詞がない文の場合は、me、se、nos、seは動詞の後にきます。(sentar-se 「腰掛ける、座る」)
再帰動詞