第25回 愛知県医師テニス大会報告

日時 平成19年3月25(日

場所 東山公園テニスセンター

やっとやっとの優勝の記 

重盛 忠誠

我が病院にテニスクラブが出来て、約25年程になる。最近は野球部に押され衰退の一途である。この度の医師会の大会には、私としては随分気合を入れて、心の準備をしてチャレンジしたものである

 前日は、知立団地の片スミのオバチャン床屋に行ってトムクルーズばりに髪型を若作りにしてもらい。鼻毛までしっかり刈込んで呼吸を楽にしてもらい、駅前横チョの小さなテニスショップでオモイッキリ赤線の入った派手でバリバリのテニスウエアを買い込み、光り輝くナイーブなベルトをし、斎藤君のブルーのハンカチを真似、高価なダンヒルのビキニパンツをピタッと履き弛んだヒップを引き締め、車庫の奥より埃りかぶったスポーツカーを無理矢理引き出し、東名高速を朝食代わりのアンパンを齧り、格式高い東山公園テニスセンターへ胸躍る気持ちで30分も前に乗り込んだ。

イヤハヤ敵はもう練習しているではないか。屋内コートの高い所から眺めると、ライトに照らされ、実に皆ウマク見える。中村先生など20代の若者の動きで華麗に舞っている。ドローを見ると、昨年大会優勝者の安間先生と初戦にあたる。

 突然の緊張で「僕トイレ」、逃げたい心境である。洗面所の冷水で顔を洗い何とかヘボ技術で勝てる方法を考えた。空に向かって打つ、大変高くあげる、ループ状のロブである。ある時テレビでバレーの試合を見ていたら、天井サーブとかいってボールが殆ど垂直に落下してくるサーブを打っている選手がいてそれを真似たものだ。

 風のある日は全くダメ、雨の降る日は大変有効、内緒であるが、相手が上空を見るため、雨が目に入るのである。究極の我がレシーブはアレーゾーンのバックラインに落とす事である。サーバーが廻り込んで返球してくれれば、どんなへなちょこスマッシュでもまずポイントはいただけるという計算だ。

40年程前美少年だった頃、この方法で関東学生のシード選手を紛れのまぐれで破って以来、頑なに信じて疑わないのである。

試合開始前に少し手合わせしていただいた。実に美しいフォームでスピードある深い玉を打ってくるではないか。もし勝つとしたら、この戦法しかないと確信した。

私のペアは20年以上も一緒にペアを組んでいる。隣に目配せした所、強さを感じているのか、多少顔が引きつっているが理解してくれている様である。

最初のサーブは得意のリターンロブと決めた。プレーボール後その一球は幸いにもライン上へポタリと落ちた。ボレーで決めようとネットに出た相手は進路変更、急いで戻り予定通り廻り込んで返球するではないか。我がペアはセンターでスマッシュを待っている。この一球で今までの不安やらすべて吹き飛び勝ちを譲っていただいた安間先生・石川先生に感謝いたします。大変ありがとうございました。感謝、感謝。

愛知県医師テニス大会参加記

隈部 泰男

10年前、開業を機に私より3年位前から始めた家内に誘われ始めたテニス。当初は勤務医時代の不規則な生活と運動不足で鈍ってしまっていた肉体の改造に、地獄の日々でした。テニスをした日の夜は下腿が攣って夜中に飛び起き、痛さに耐え、翌日は筋肉痛。下腿筋の肉離れは2−3回経験し、少し筋の形が変わってしまっています。診察室で整形外科医として運動後のストレッチ体操の重要性を熱く語る私の背中には、看護婦さんたちの冷ややかな視線が痛いほど刺さっています。(それでも、テニスは止められない!)

今回の医師テニス大会出場は2度目です。家内がテニスを通じて知り合った佐々奥様のお誘いで出場した前回から2年後の今回、今度はこちらからお願いして組んでいただきました。家内は佐々奥様と組んで女子ダブルス、私は御主人の佐々先生と組んで男子ダブルスに出場、さらにそれぞれ夫婦でミックスダブルスとまさに欲張りプランでフル参加させていただきました。ペアを組むのは七夕よりも久しぶりのペアでしたが、佐々先生の腕が一段と上がっていたおかげで、ポイントが競ってきた決勝戦では弱気になってきた私をフルカバーしていただき、栄冠を手にすることが出来ました。

東山テニスセンターの素晴らしさは前回の出場で知っていましたが、今回も世話人の先生方の御尽力で、再びこの確保の難しい施設を利用できたことは、本当に感激でした。雨も降り、風も強かった当日、屋内コートのお陰で、ゲームに専念できたことが最高のプレーに繋がったものと心より感謝しております。

これからもテニスでストレスを発散し(むしろやりすぎ??)、より多くの人々との出会いを楽しみながら、プレー後のストレッチはシッカリやって、怪我無く続けてゆきたいと思っています。

第25回愛知県医師テニス大会に参加して

隈部 隆子

この大会の素晴らしさは、先ずその会場だと思います。丘陵地を利用しゆったりとレイアウトされたアウトコートに加え、よく整備されたインドア4面のオムニコート。雰囲気のよさにまず驚かされました。聞けば大変確保の難しいところを幹事の先生方のお力でやっととれたとのこと、まさに感激でした。こんな会場での大会は今までに経験したことが無く、さらにテンポの良い大会運営には、主催者の方々の心配りを感じました。会場の雰囲気も大変フレンドリーで、初対面の方々とも試合の合間に楽しくおしゃべりさせていただきました。ある先生には後日写真を送って頂き、懐かしい思い出とする事が出来ました。テニスといえば、私ども夫婦に共通する趣味で、先ず私がテニスを始め、主人が開業を機にゴルフを封印してからは、週末時間があれば一緒にプレイする今日この頃です。仕事や雑用に追われる主人と過ごせる貴重な時間であり、夫婦共通の友人も増え楽しい時間を送っています。

今回の大会はその2週間ぐらい前からテニス肘になり、ラケットはともかく包丁を握るのも辛くなってしまいました。主人が、いつもなら放っておかれるのに女子ダブのペアに申し訳ないからと、珍しく真剣に治療してくれました。何とか痛みは取れたものの、練習不足の上、ガットのテンションを10ポンド下げたため、打球感が私にもわかるくらい変わってしまい、打つ球はホームラン。主人に頼んで、手で球出しをしてもらい、少し打球感を取り戻して当日にのぞみました。ペアの佐々さんには、いつも以上にカバーしていただき、ミスにも励ましを頂いたお陰で、何とか優勝させていただきました。まさに、会場のすばらしさとペアに恵まれた結果の栄冠と、こころより感謝で一杯の一日でした。今後も怪我や故障の無いよう、夫婦でテニスを続けていきたいと思っています。

愛知県医師テニス大会に参加して

佐々 治紀

今回で3回目の参加になりますが、前回妻と参加したミックスは、早々に敗退。妻から次回はミックス頑張るよと言われ、頑張りすぎてテニス肘に。超音波検査でプローブを持つ時、持針器を握りなおす時、腹腔鏡下手術で無理な体勢で把持鉗子を握る時、右肘に痛みがはしる。ストレス解消のために始めたテニスが、ストレスの原因になってしまいました。こんなことではいけないと、約半年間テニスは休止、その間、ジムのエアロバイクに乗りながら、どうしたら故障せずテニスを続けられるか考えました。結論は、ハードショットは封印しミスをしないテニスをめざすこと。幸い、テニス肘は完治し、テニスを再開することができ、今大会にも参加することができました。もう二度とテニスできないんじゃないかと思ったこともあった私が、隈部先生や妻のおかげもあり、ふたつも優勝トロフィーをもらえるなんて、今年中日に入団し開幕戦でヒーローインタビューに立った中村紀洋選手と同じような感動を覚えました。これからも、妻にどんなに怒られても、頑張り過ぎないように注意してテニスを楽しみたいと思います。最後になりましたが、大会の準備運営をしていただいた先生方、医師会の方々に深く感謝したいと思います。

大会結果

男子ダブルスA

優 勝 重盛忠誠(岡崎市)・梅沢純司(岡崎市)

準優勝 白子隆志(名古屋)・石川 清(名古屋)

男子ダブルスB

優 勝 隈部泰男(東名古屋)・佐々治紀(尾北)

準優勝 米澤正人・塩見厳

女子ダブルス

優 勝 隈部隆子(東名古屋)・佐々徳子(尾北)

準優勝 小林かよ子・磯部博子(知多)

混合ダブルス

優 勝 佐々治紀(尾北)・佐々徳子(尾北)

準優勝 白子隆志(名古屋)・白子順子(名古屋)

コンソレ優勝 中村光治(岡崎)・加藤啓子(名古屋)


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