一人で夜の町へ・・・そして事件

 夜は一人でピラミッドのショーを鑑賞。
鑑賞といってもピラミッドの前にある

「ピザハット」で・・・・。


そのためにタクシーを探したが、案の定けんか腰の交渉。

結局往復の料金で折り合いをつけ、はじめの値段の半額になった。

料金が決まるとタクシーの運ちゃんは最高におもしろい。

店は1階がケンタッキーになっていた。

2階に上がり、簡単なピザとコーラ。屋上に座るとショーが終わるまで
客は私ただ一人だけだった。

もちろんそんなに近くで見られるわけではないが、フランス語での説明と
簡単なライトアップだけのようなので、1万円も払ってツアーに参加しよう
とは思わなかった。

ショーも終わり、待っていてくれた運転手と合流しようとしたが、なにかつ
まみがほしいと思って1階のケンタッキーでフライドチキンを購入。

実は・・・・

これが地獄への入り口となったのである。


ホテルの部屋から。ホテルはきれいでとても快適だった。



プールサイドで最後のサッカラビール。少し寒かったが忘れられない味になった。



次の日・・・

朝起きると気持ちが悪い。腹も下っている。

もしや・・・当たったか?

最終日の今日はオプショナルツアーで階段ピラミッドなどを回る予定であった。

とにかく具合が悪い。観光しながら足下がふらついているのがわかった。





かなり我慢しながらの観光・・・
きつかった・・・
本当にきつかった・・・


そしてツアーも終わり、カイロ空港へ向かった。

空港へ着いたとたん

意識が遠のいて倒れてしまったのである。

遠くなる意識の中で、いろいろな国の言葉が飛び交っていた。
近くにいる人たちが声をかけてくれたようだ。

昨日のケンタッキーかピザハットにあたったらしい。
下痢どころではなく、死ぬかと思ったくらい苦しんだ。


これがピラミッドのショーを見ながらピザハットの屋上で食べたピザ


これが夜食用にテイクアウトし、ホテルで食べたケンタッキー

しかし、今帰らなければ・・・

そのときに、HISの担当者がほとんど満席の飛行機の一
列をあけてくれた。

そのまま倒れたままドーハへ。

ドーハまでの3時間。3列シートに横になったまま動くことができなかった。

もちろん食べ物を口にすることはできない。
脱水が起きる可能性が高かったのだが、ここで私の命をつないでくれた重要な飲みものがあった。

それは

「ポカリスウェット」

いざというときのために日本から水に溶かして飲む粉末のポカリスウェットを持ってきていた。

それをペットボトルの水に溶かしてリュックにしのばせ機内で隠れて飲んでいたのだ。

機内には規定量以上の液体を持ち込むことはできないが
手荷物検査ではすんなり通してくれた。

もしかすると特別に配慮してくれたのかもしれない。
CAさんも搭乗から降りるまで気をかけてくれた。

このポカリスウェットがなければ本当に大変なことになっていたかもしれない。

ドーハでの乗り継ぎは大変だった。

歩いて次のゲートまで数カ所の手続きを済ませながら進んでいったのだが、気を抜くと目の前がぐらぐらと回ってしまう。

空港のスタッフと話をするときも焦点が定まらない。

平気だという雰囲気を出すのにひどく苦しんだ。

本当であれば、空港でここまで具合が悪いことがバレれば、検疫などに回されることになるだろう。

乗り継ぎは気合いで乗り切った・・・。

日本へ着いたときは何とか歩くことはできたが、これほど
苦しんだのは人生で数えるほどしかない。

エジプトに旅行した人で当たる人がいるとは聞いていたが、
まさか自分とは・・・

みなさんエジプトに行くときは飲み物と食べ物には気をつけ
てくださいね。

そしてポカリスウェットは念のために持っていた方がいいですよ。

付け加えると、

「レトルトのおかゆ」

も持って行ってました。
今回はレトルトも食べられないほどひどい状態だったので食べませんでしたが・・・。

世界的な店でも所詮はエジプト人が作っているもの。
自分で規制するしかないのです・・・

トホホ

以上、エジプト旅行記でした。




   
・・・・・おまけ・・・・・

羽田空港に着いたら見たことがある人が。

なんと

エジプト考古学者の
「吉村作治」
さんがいらっしゃったのです。

「もしかして同じ飛行機で・・・?」

声をかけてみようかと思ったのですが、なんせフラフラの私だったので怪しまれるのが関の山。

こんなこともあるもんだなとニンヤリしただけで終わりました。



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