2003年11月9日
 ★★★ある椅子の話★★★

 去年くらいから、道外の友人とインターネット上で運動を始めました。
このDeep Snow Landのトップページに水色の『With us...』というシールみたいなの貼ってあるけれど、それです。詳しくは、直接『With us...』のホームページに行っていただき、見てもらって書込みしてもらえればと思うんで、書きませんけど。
簡単に言うと、日常生活のちょっとした時に、外見ではわからない様々な病気や障害のある人が大変だなと思うことを広く知ってもらい、障がいがあるなしに関わらずみんなが住みやすい環境ができればというもの。

ご自由にお休みくださいと書かれた椅子 さて、先日、滅多に行かない江別駅界隈に行きました。すでに江別市民はご存知のとおり、江別駅周辺の商店街はシャッター通りと言ってもいいくらいのさびれよう。メインストリートを歩いていても、人とすれ違うことは稀です。立派な水門のオブジェとか緑地帯にあったりして駅のまん前はまぁ、広々としてきれいなんですが、本当に寂しい限りです。

 木枯らしが吹く寒い駅前通を一本はずれた大きな通りを歩いていました。右手には江別で最も古い総レンガ造り(だと思う)の小学校のグランドがあり、これまた素晴らしく趣があるんですね。きっと中は寒いだろうけど。左手は民家、小さなお焼き屋、寂しい感じ。私は川のどん詰まりのほうから江別駅前を通って、そこを歩いてきた頃にはすっかり寒いし疲れたし・・・まだ目的地はもうちょっとだなぁと思ってがんばって歩いていたら、ある民家の前に、塗りも剥げ落ちた木製椅子が3脚並んでいて、あれ?っと思ったら「よろしかったらご自由にお休みください。」と書かれた板が掲げられてました。

 一瞬立ち止まって思わずカメラに収めてしまいました。人気のない大通りに面した歩道脇に小さく目立たず置いてある3脚の椅子。なんてかわいいんだろう、いいなぁ〜と思ったので。
この界隈は古くから江別に住んでいて、しかもお年寄りが多い。日々の食材や生活品を買い求めるのはこの椅子のある家から少し先に行ったところにある農協のスーパーしかない。きっと、川のほうからとか、川の向こうから江別の駅前に出てきて買い物をするお年よりも多いはず。てくてく歩いてちょっと疲れたら、ここの椅子に座りたくなるなぁ。私も寒くなければ一休みさせてもらったかもしれない。
また、この寒々しい、寂しい江別の街角だけに、いっそうこの椅子が暖か味をもっているように見えました。
 この椅子を見ていて、改めて、『With us...』に思い至りました。
この椅子を並べたお家の人のさりげないやさしさを、みんなが持てればと思います。
今度行ったら、座ってこよう〜っと。

 ここまで飽きずに読んでくれたあなたには大変感謝します。

 まぁ、こ理屈ですから…、乱文、乱思考は勘弁してね。

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