DA・M公演アンケート
IL VULCANO 記憶の底に潜む20世紀のマグマを見に行こう 登山電車がなくたって 
99.3/19〜22,24〜28 プロト・シアター
3/19
『全体でうねりみたいになっているのが面白かったです。でも、少し難しくわから ない感じがしました。』(20代後半女性)

『難しくて大変でした。がんばって最後まで見ました。最後までわかりませんでした 。』(20代女性)

『洗面器と散らばった紙が意外にかっこよかった(ラスト)。』(20代男性)

『難しそうだな、私には出来ないな、と思ってみてました。』(30代女性)

『長すぎるような気がしました。各々が日記を読み上げているところが見てて面白かっ たです。』(20代男性)

『対があるような無いような、72°』(40代男性)

『初めて、人体表現というか?』(20代後半男性)

『Power Love and Music 終わりよければすべてよし』 (40代男性)


3/20
『人格は、外的なものによってつくられる部分が多くあり、それによって自分自身は こういうものだと自覚していても他人から見れば違う自分だったりして、なんだか複 雑ではある。5人が、接点を持たないけれど同じ方向を見ているのかな-なんて・・・。 まあそれも外的な作用だったりするのだろ-か・・・?』     (30代女性  
本郷奈々子)

『照明の明るさと対比的な演じられていることの雑然さ。良い緊張感でした。』
(30代前半男性)

『何か見てて体に感じるものがあって良かった。』   (20代前半男性)

 
3/21
『私が知っている中野さんの他の面を見せられて、恐くもありうれしくもありました。 青年(中野さん)と女性!?(男性)はフランス映画のようであり、とてもせつなく もありうつくしいと思ってしまいました。』 (30代後半女性)

『動きの止まらない、けっこう忙しい芝居だったのに、皆さんわりとシラッと演じて るように見えました。そういうコンセプトなのか、寒かったせいなのか、年のせいな のか?この変わりを期待します。』 (40代男性 写真家)

『DA・Mの公演を見るのは初めてで、このような形態の演劇(?なんと呼んだらいい かわからないのですが・・)に触れるのも初めてで、なんと感想を述べたらいいかわ からないのですが、物凄い集中力とスト-リ-性のないところのセリフに頼れない部分 から醸し出す空気は本当に勉教になりました。』(30代女性)

『まだボ−っとしています。新しい世界に触れたような気がしました。空間ってこん なにも変われるものなんだ。人の体でこんなに空気を動かせるものなんだ。ただただ、「すごい」と思うばかりです。』 (30代女性)

『役者の立ち姿があまりきれいではない。もう少し繊細な動きで表現されたものも見 たかった。静から動へのメリハリ、そして、静の時の緊張感がもっとくっきりしてる ともっと面白いと思う。表現したいことはすごくよく伝わってきた。』(30代男性)

『一種のポリフォニ-劇だと思うのですが、多声の多重さや複数のテキストの異質性 を繋ぐ関係がどのようなものなのかよくつかめませんでした。上演において、そのよ うな非合理な関係が発生するのでしょうが、ちょっと見えにくかったですね。身振り の構築にももう少し期待しています。』(30代男性 フランス文学者)

『俳優が動くなら、自分の体をすべて意識するとは行かなくとも、理解するべきだと 思っています。片足で立って自分の重心がどっちに行くかわからない(わからないこ との効果がわかっていればいいのですが)のは、見ているものに考えることより先に 倦むことを強いてしまうように思います。もう少し何らかのル-ルとは行かなくとも 俳優だけに負担をかけないやり方を試してみてはいかがでしょうか。男性2人のダン スシ-ンは面白かったです。』               (30代男性 フラン ス文学者)

『出演者の皆さんの開かれた身体は見事だったと思います。この狭い空間で、自分の 体がたくさんの人や時間と繋がっているような、不思議な経験が出来ました。』(20代後半男性)

『自己の探し物は何だったのかのイメ-ジの構築をしていました。学んだこと、歌 (声)のあとに音を重ねると気持ちいい。それぞれの言葉の中の不思議な統一。語り かけのポイント。もう一つ何だったか忘れてしまった。ビ−ルをついで下さってとて もうれしい!みなさんの目がとてもすてきです。』              
(30代女性)

『書店にも20世紀を振り返る企画が多いこの頃であるが、日記を通して検討するのも 面白いと思った。チラシに、「日記」の作者の名が上がっているが、出展もわかれば 出してほしい。はじめてなのでパフォ-マンスに関してはただただビックリした。あ と音楽はどこからとったのか気になった。』            (20代後半男 性)

『エネルギ−は感じましたが理解できず残念でした。以前拝見したのとはどこか違っ たなとは思いましたが。』(20代後半女性)

3/22
『現代絵画を見ているような1999,世紀末のエネルギ-。』(40代男性)

『絵画(動く絵画)を観る感覚で観る演劇だと思った。それにしてはエアコンとかも ろに見えていて邪魔だったように思う。演劇は何でもありなのだなあと思った。』(20代男性)

『よい。でも・・・少し足りない・・・!出口、太陽!』  (30代男性)

『面白くはあったけど、よかったとは思わなかった。ただ全員、顔はよかった。ドリ ルを使った方が一番いい顔してました。男二人のところは好きだった。』
(20代後半女性)

『とても緊張しました。異質な空間にいた気分です。』 (20代後半男性)

『人の動きに他の人が反応している感じがよかったです。』
 (20代後半男性)

3/24
『初めてのタイプのお芝居でした。音の使い方、すごかったです。言葉がみつからな いような空間でした。引き込まれているのですが、見ている自分も感じていました。 また、他の公演も拝見したいです。』 (20代後半女性)

『演じていることと動いていることと、見せようとすることと意識的なことと無意識 なことと、視線と、自意識と、表現と表現しないことと、自然と不自然と、期待と失 望、相互作用と空気と、計算と緊張とアクシデント。持続と否定と肯定と不快と喜び と限界とタブ-と意味と無意味と統一と混沌と。弛緩に真実はある。皮パンがつんつ るてんだ。視覚か。音と動きはわかった。匂いと触感と過去と未来はどうよ。生理と かはどうなのよ。男は2ヶ月ぐらい抜かないとくとか。一番おっぱいのおっきいおね いさん。 怒って帰ったやつがいて、100点でしょう。これで本望でしょう、にじゅうまる。本 気で寝ちゃうやつとかいないと。ライトのところに虫が飛んできてまわってました。 調和と・・・。みんなで並んでみたら、オッパイでっかい姉ちゃん、顔もオッキ-や。 けっこ-みんなおばさんとオヤジだ。けっこ-かたずけが大変そ-だ。』(20代後半女性)

『終わったあとの舞台は好きでした、舞台美術も好きです。』(20代男性)

『むずかしい。なんともいえないけど、う-ん。近所のおばさんは演出かと思った。』(20代女性)

『少しむずかしかったです。でも見入ってしまいました。』 (20代男性)

『難解、理解できず。』(40代男性 財団)

『俳優たちが創り出していく行為や身振りに各俳優のリズムが感じられず美しくない。 一体何を表現したいのか?エンタテイメントでなくてもよいのだが、もう少し人々に 訴えたいものを明確に認識する必要を感じる。そして表現方法に創意が求められる。 舞台と繋がれないもどかしさを強く感じ、悲しかった。芸術性が高いとも思えない。 *途中で近所の夫人が「声(音)がうるさい!」と怒鳴り込んできたのが妙に生々し くて面白かった。』(匿名)

『偶然とは、必然とは、そして、片方とは、何、音・コトバは必要、そして身体の重 要度は?』 (30代男性)

『 光より光へ手渡されるものありて傾ぎたる春の椅子春の扉押し開かむとする群衆のひとりひとりの見えない明日猥雑な身体にたぎる血をおもふときになめらかなる静夜(しずかよる)
 研がれた肉体とまはだかの即興性が面白かったです。』 (30代女性 )

『吉川さんの舞台美術が相変わらず、イイと思いました。蛍光照明が空間にマッチし ていました。引力と重力、そしてもっとハプニングをと思います。時間を鋭利に切り 裂いて欲しい、自己とコラボレ-ション、企画や意図はとても良いと思います、あと 一歩。住民の苦情が公演の途中に入った、劇のテンポは大幅にそこで変わって、かえっ て面白くなったように思う。舞台に悩み以上に笑いを盛り込んで欲しい。日本の中の 「ハムレット・マシ-ン」を捜して・・・。』                
(40代男性)


3/25
『多様な瞬間を面白く見ました(肉体と対する)。最後の音に対する肉体に少し物足 りなさを感じました。』(30代女性)

『二度目に蛍光灯がついたとき(白熱灯から切り替わったとき)の言葉の聞かせ方が よかった。全体を通して、性別をうまく使っていると思った。三人の女性が前後に往 復しながら朗読するとき、だんだん三人が々顔に見えてきて興味深かった。』(20代後半男性)

『何て言ったらいいか分からない。何を表現しているのだろう、なぜこんなことをす るのだろう、どんな人たちなのだろう、と思った。』(20代後半男性)

『なんだかビックリしました。内容はよく理解できなかったけれど、役者の内
的テンションの高まりや迫力には、一見の価値があると思いました。』 (20代男性)

『こういう表現活動を観たのは初めてだったので、どのようにみていいのかとまどい ましたが、みなさんのつくりだす雰囲気がすごいなと思いました。』
(20代女性)


3/26
『初日よりも音、小道具などが効果的になっていたと思う。』                            (20代男性 佐久間将之)

『以前、ワ-クショップに伺ってたもの(バングラ村芝居をやってた)です。サキさ ん、佐藤さんご無沙汰しておりました。再び、言葉に向かわれる試み、身体の表現を どう感じられたのか、言葉でうまく言えませんが、ふと、以前のワ-クショップでの 「風になる」試みを思い出し、おもしろく思えました。』      (20代後半男 性)

『なんと表現していいのか分からないけれど、言葉や動きが重なり合い、不思議な空 間を作り上げていたなという感じ、危ういという気分でしょうか。』      
(匿名)

『無機質な感じ、何も感じず、残らず、何も考えなくていい、という感じ。ステンレ スとかアルミみたいな感じ。』(20代女性)

「2月の「恋人たち」は見逃しました。1年ぶりで参りました。空間、照明・・・こち らの舞台の洗練と-、何というか-、一種の「軽さ」が好きです。』
                          (30代後半男性)

『びっくりした。ダンスだけど、あんなにセリフがあったり、蛍光灯がおもしろいと 思ったり、音楽が最小限で、音響さんが生音&歌ってたり、いろいろです。』(20代女性)

『脳みそぐっちゃんぐっちゃんになってしまいました。カオスっぽくって、なんだか わかんないけど凄いぞって感じです。』 (30代前半男性)

『新しいものの発見でした。』  (20代男性)

『声、肉体の吃音、肉体の不自由との対峙、以上浮かび上がる霧、です。』
(30代男性)

3/27
『怖かったです。一番初めのシ-ンでまず鳥肌が立ちました。いろいろな人の日記を みなさんで言っているとき、都会の人々の中で人の心が聞こえているような感じで、 もっともっと怖かった。このようなお芝居はあまり観ないので新鮮でした。』(20代女性)

『楽しかった、でも全体的にいらいらした感じ。1945は嫌いです。』
(20代後半男性)

『舞台上にちりばめられた身体や言葉に、見ているものとして立ち止まれるものを見 つけられないうちに終わってしまったような気がして残念でした。次回を期待します 。』

『3/21に観て刺激的だったので、仲間を連れてもう一度来ました。ダンスのあと、5人が言葉を読む間、身体が動きたくて仕方ありませんでした。』     
(20代後半男性)

『私としては、役者同士が関係し合うシ-ンをもっと観たかった。』
(30代男性)

『すみません、解りません。』(40代男性)

『場違いでした。』  (40代男性)

『ちょっと最後が中だるみでした。5人が各々詩を読む場面が静かすぎたと思う。後 ろに人の声や雑踏の音を、又は、祭りの太鼓音等があったら中だるみの感じをうけな かったかも知れません。最後の10分には、20世紀を感じなかった。一番最後の1〜2分は良かったですが・・・。』  (長谷川)


『他人の留守番伝言サ-ビスをかくれて聞かせてもらっているよう。人の日記だもの ね。晩年の子どもが残された時を惜しんで夢想し、飛び続けようか、どこへいこうか とやりつずける。スピ−ドを揚げる。衣服からはみ出た体の部分達が遊ぶ、あそぶ。 風通しよく、気分よくいられた。』 
(20代後半女性 ダンサ−)

『渋谷のスクランブルを歩いている気分になる。演劇というもの自体の限界と可能が もっとわかるといい。すごく単純な観客としては、"こういうことが言いたかったの だなあ"・・・みたいな点が、一カ所だけでも欲しい。観客が自然に、ああ、こうし たいなあ(例えばタバコをすいたい、とか)と思えるようになったら(もしくは、そ れを許す気になれたら)、もっとおもしろくなると思う。自分の居場所をいろいろ想 像するのは非常に楽しく、あきなかった。そういう意味で、それが行動にまでいけるようになったら、何かかわるのかなあ?』                 (20代後半男性 )

『どこまでが舞台美術なのですか、吉川さん。』(30代男性)

『暗い電球がついているだけの長いトンネルをひたすら歩いたあとに、そのトンネル を出て、眩しい日射しのあるところに出た瞬間、急に多弁に頭が動き始める、あんな 感じで登上人物達は妙に饒舌になるのかなあと思いました。舞台右端の数連の鐵枠に 人物が並んでたったときの画が何ともかっこよくて、好きです。いい写真集にはコメ ントは付け足しのパセリのようである、ような、ポ-トレ−トを観ました。左端の棚に残った幾枚かの便せんはそんな写真なのでしょうか。』 (30代男性)


3/28
『空間・音・体の流れを、浴びるように感じられました。最後、私自身の日記が脳の 中を駆けめぐりました。』 

『いろいろなことを想像させてくれるお芝居でした。頭の中で、約100年を行き来し ながら。役者のみなさん、声がとてもすてきでした。』

『歩き立ち止まる、身体にそれ以上どんな意味があっただろうか。ダンスのようで決 してダンスにならない動きのように、意味を超えたところで感じられるもの。女 性"S"のヒステリックな金切り声や暴力的な動き、が見るものへの挑発ではなく、すべて、ここちよいものに感じられなかったような気がしました。』

『「むずかしいな」感じ。「人間はやっかいでこりない」、「20世紀は記録されてる」 と思った。動きetc.、おもしろかったです。おつかれさま!』    
(40代男性 美術家)

『例えば床のパネルをはがすのが妙に刺激的でした。身体、不思議なものがぼたぼた 放り出されてレ−ルを走っていくような。一体どう収束するのかと、途中少し怖かっ た。日記は書くものなのでしょうか、読むものなのか、何なのでしょうかと。思いま した。テキスト。』
                            
『御免なさい、途中でねてしまいました。あまりにもおなじことが繰り返され続けたもので・・・。私には、むずかしかったようです。』

『面白かった。』

『今回のシリ−ズは3階みましたが、3階とも違う。よい。具象でも抽象でもなく、パ フォ-マンスだな。』 (40代男性)

『抽象から核へと突き進む過程は胸せまるものがありました。久々に来ましたが、よ り考えさせられるものになっていました。』(30代男性K.S.

『「パパは出張!」という映画で、「人間は歩き方でバカか利口か分かる」というセ リフがあって、それを思い出しました。』(20代女性)
   
『このような劇は初めてだったので、何もかもがめずらしくキョロキョロしてしまい ました。ステ-ジノ上だと遠いけど、目の前でみられると、内容はよく理解できなかったけど、熱気のようなものがひしひしと伝わってきました。』     

『「現実」と同じくらいスリリングでした。さすがです。複数のテキストの絡み合っ た音響が音楽的だった。』 (20代男性 音楽家 芳 賀徹)

『おもしろかったです。どれくらいのル−ルでどういうつくりかたをしているのか、興味をもちました。』 

 

 

 


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