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2016 DAM日韓共同創作公演2 
すべては突然やってくる


325日(金)〜27日(日) BankART StudioNYK 3B Gallery



寒さ厳しき折、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

このたびDA・Mでは標題公演を、同封チラシの通り行う運びとなりましたので、是非ご来場の上、ご観劇頂けますようご案内させていただきます。

本作品は、昨年より引き続く、韓国釜山を拠点に活動するTheater Playground SHIIMとの共同創作第2弾となるものです。前回作では落日のラ・マンチャを冒険する「ドン・キホーテ」のテキストをもとに、個々の“風車”(悪魔)に向けての突撃を試みましたが、今回はさらに無名の地へと踏み込みます。さながら更地の “今、ここ”に個々の「現在」を生み出しつつ、その現在を問い直そうとする、奪い返そうとする、あるいは抱きこもうとする、まだ終わらぬ、あるいはようやく終わらせる「もう一つの現在」を掘り起します。今を生きること、今を考えること、その眼差しが、歴史の忘却に抗う「私」の小さくとも確かな記憶の証言になること―――今回公演では釜山、上海、東京から計11名の参加者が、行為し、喋ります。ご覧いただきます皆様一人一人の現在と少しでも重なりますことを願います。

ところで、今年は気がつくと劇団創立より30年の時が経っていました。私どものような小さな集団がここまで持続してこられましたのも、皆様のご支援、ご声援のおかげと深く感謝する次第です。
長くも瞬く間とも言えるこの通過点に際し、今回公演には昔の劇団メンバー2人、サキと渡部美保が駆けつけてくれました。10年余の空白の歳月を懐かしむ間もなく目下準備に勤しんでおります。
また音楽では初参加いただきます平島聡さんが楽器を鳴らします。加えて、初めての会場となります水辺沿いのバンクアートから望むネオン観覧車の夜景、何気にその大きな輪の残像が残ります。
年度末のお忙しい時期ではございますが、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 2016年2月12日                     参加者一同/DA・M代表 大橋宏