体系が見える基本事項集
高校数学の全体の流れ・体系を理解することを第1目標に書いた入魂の基本事項集です.枝葉は思い切って取り払い,本当に大事なことだけを厳選して諸項目間の関連がわかることを最優先しています.
ある単元を一度は学校などで学んだ人が,受験学年を迎えて再度その単元を勉強する際,このプリントが威力を発揮します.ある程度勉強をしてそれなりに知識は得たのだが,それらがただ断片として頭の中に乱雑に詰め込まれているだけなので,実際に自力で問題を解く場面でその知識が活用できない・・・そんな人が,“マジメな”受験生には多く見受けられます.そのような人を救済するのがこの基本事項集です.このプリントを読むだけでは力はつきませんが,普段の学習においてつねにこの基本へさかのぼる習慣を付けて下さい.頭の中に詰め込まれた雑多な知識・問題解法が,ここに書かれた基本原理を核として,揺るぎない数学ネットワークとして整備されていくことでしょう.
誤解しないで欲しいのですが,高校数学全体の総括だからといって,既習者向けに,公式・定理を1通り並べたようないわゆる“公式集”とはまったく異なります.すべての知識をモレなく完璧に羅列しても,けっして数学の体系は見えてきません.扱うテーマを絞り,その分もっとも当り前な約束事:“定義”から初めて,定理や解法が導かれていく流れをみっちり解説しています.じつは,上位大学の入試になればなるほど,そのような基本原理の学習こそが勝敗を決することが多いのです.
なお,細かい事柄の抜けは気にしてません.必要ならば教科書などで補ってください.数学の実力そのものを伸ばしていく段階においては,体系の本流から脇にそれた知識の欠落は,ほとんど不利益をもたらしません.
逆に,“ダブリ”も気にしていません.内容の連関を重視しているので,流れ上自然に出てくる内容については,2つの分野で同じことを書いたりもしています.
(なお,#印が付いた項目はやや高度な内容ですので,余力がなければ読み飛ばして下さい.)
そのうち全単元そろったら,「ガチャック」というホッチキスの親玉みたいなやつでまとめて本のようにすると使いやすいでしょう.その際は見開き2ページが「左:偶数ページ,右:奇数ページ」となるように.(そのことを想定して編集しています.)
本当は本物の本にしたいんですが,とにかく頻繁に更新したいので・・・
そのうち熟成されてきたら考えようかなあ.
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