細胞診断学または細胞診といわれる検査をご存知でしょうか？
癌をはじめとする様々な病気（特に外科系）を細胞の形や色から見つけ出すことを主な目的としています。

相手が細胞ですから、直接肉眼では見ることができません。
顕微鏡で100〜400倍に拡大して見ています。
細胞診断学では細胞をパパニコロウ染色という紫・オレンジ・赤・緑・茶色で染めています。

顕微鏡で見られるその細胞の美しいこと！（ホントか？？）

いろいろな細胞をこのギャラリーでご覧いただくことができます。
解説が赤文字のところは、ポインタを画像に合わせるとフォーカスが変わります。

撮影条件
【Ａ】　　顕微鏡：オリンパスBX-51　カメラ：NIKON D-100　ISO:200 1/250 WB:M
【Ｂ】　　顕微鏡：NIKON E-40　コリメート方式　　カメラ：ＣＡＳＩＯ　　ISO WB:AUTO

婦人科材料

細胞診断学のルーツとなる婦人科領域で見られる細胞たちです。
子宮癌検診といえば、私たち細胞検査士がこれらの細胞を見分けて癌細胞を探しているのです。

表層型扁平上皮細胞　【Ａ】	中層型扁平上皮細胞　【Ａ】	深層型扁平上皮細胞　【Ａ】
頸管腺細胞（綿棒採取）　【Ａ】	頸管腺細胞（ブラシ採取）　【Ａ】	頸管腺細胞（ブラシ採取）　【Ａ】
		exodos
扁平上皮化生細胞　【Ａ】	扁平上皮化生細胞　【Ａ】	Exodos（生理時に見られる細胞の塊）
		HSV
カンジダ（カビの一種）	トリコモナス（アメーバの一種で性感染症）	ヘルペス感染細胞（ウイルスの性感染症）
EM		EM
増殖期子宮内膜細胞（月経〜排卵前）	分泌期子宮内膜細胞（排卵後〜月経前）	萎縮期子宮内膜細胞（主に閉経後）
	Koilo
軽度異形成（Class IIIa 　LSIL　　CIN1）　【Ａ】	HPV感染細胞（Low risk type　6 or 11）　【Ａ】	中等度異形成（Class IIIa　　HSIL　　CIN2）　【Ａ】
中等度異形成（Class IIIa　　HSIL　　CIN2）　【Ａ】	高度異形成（Class IIIb　　HSIL　　CIN3）　【Ａ】	高度異形成（Class IIIb　　HSIL　　CIN3）　【Ａ】
CIS
上皮内癌（Class ＩＶ　　CIN3）	微小浸潤癌（Class Ｖ　　初期浸潤癌）　【Ａ】	扁平上皮癌（Class V）　【Ａ】
扁平上皮癌（Class V）　【Ａ】	扁平上皮癌（Class V）　【Ａ】	扁平上皮癌（Class V）　【Ａ】
頸部腺癌（Class V)	子宮内膜腺癌（Class V）

呼吸器材料

角化型扁平上皮癌（喀痰）	扁平上皮癌（経気管支的擦過）

その他