2012年 6月 6日  金星の太陽面通過


前回の太陽面通過は悪天候のため観望することができませんでした。
今回を逃すと、生きている間に金星の太陽面通過を見ることができません。
1週間前くらいからいろいろな会社の天気予報を見てきましたが、どうも天候がすっきりしません。
そこで、前日の天気予報でできるだけ天候が良さそうな福井県嶺北地方を目指すことにしました。
北陸道に乗り車を西へ走らせました。金沢市を過ぎたあたりから、青空が大きく広がり始め、期待がふくらみました。
ところが石川県−福井県境に近づくにつれ進行方向の福井県方向に雲が目立つようになってきました。
そこで、福井県まで行かずに、加賀市中央公園駐車場で観望をすることにしました。


金星の太陽面通過の経過
8〜9時台は積雲の通過で太陽が隠れる時間がありましたが、それ以外は薄雲の通過程度で、第1〜2接触、第3〜4接触も観察できました。


2012年 6月 6日 10時 9分 1秒  FC100(D:100mm f:800mm)  EOS Kiss X5(IR改造)  露出 1600分の1秒  ISO100
バーダープラネタリウム社アストロソーラーシート使用
金星は真っ黒な円盤に見えます。一方、黒点は暗い部分(暗部)の周りを薄暗い部分(半暗部)が取り巻いているのがわかります。


オレオール現象
金星の後ろからの太陽光が金星大気で屈折し金星の周囲が光ってみえる現象で、金星が太陽表面に入るときと出るときに観察することができる。
1761年の金星太陽面通過の時に発見され、これによって金星に大気があることがわかった。

左:第1接触〜第2接触  2012年 6月 6日 7時22分22秒  露出 160分の1秒  ISO100
右:第3接触〜第4接触  2012年 6月 6日 13時34分27秒  露出 200分の1秒  ISO100
共通データ:FC100(D:100mm f:800mm)  EOS Kiss X5(IR改造)
露出が不足していて強めの画像処理をかけたので、処理当初は本当に写っているものなのか自信が持てませんでした。
午後は透明度が落ちていたためか、それとも位相の関係なのか、第3〜4接触の間は光輪がはっきりしません。
貴重な現象をとらえることができました。



撮影風景


公園の緑や花がとてもきれいでした




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