土星食 2002年 3月20日

天候が崩れ始める直前でしたが快晴&好透明度のもと、土星食を観望することができました。
池谷−張彗星の撮影の後だったので、準備がすこしあわただしかったです。
望遠鏡を向けてみると月面や土星の像がかなりゆらゆらとしています。
望遠鏡を外に出して1時間近く経っていますので、シーイングの影響ということになります。
シーイングがよいときはっきり見えるカシニの間隙も全くだめです。
21日は松本は観測史上3月としては初めての強風を観測しましたので、その影響が前日すでに上空に現れていたのかもしれません。
撮影を始めて閉口したのはデジカメのノイズリダクション処理とデータの書き込みの遅さです。
最初15秒おきの撮影で楽勝! と思っていたのですが、予定通りだったのは最初の3〜4枚だけ。
あとは17〜18秒間間隔になってしまいました。
それと大チョンボは土星の出現の場所を間違えたことです。
デジカメのモニターが暗かったため、出現に気づいたときはすでにほとんどの部分が出現してしまっていました。
銀塩でねらった昨年の木星食がピンボケ画像でめろめろだったのに比べれば、今回は多少ましな画像を残せたことはラッキーでした。
次の土星食は24年後、それまで生きていられるかどうか・・・・





<撮影データ>
 タカハシFC−100+LV7mm(×112)  EM−200赤道儀で恒星時追尾
 ニコン COOLPIX−995  望遠端(f=32mm) F 5.1  合成焦点距離 3584mm
  感度:ISO200   画質:FINE   WB:太陽光
  潜入時:1/2秒露光    出現時:1/4秒露光

<画像処理>  ステライメージ3にて
 3×3ソフトビニング、レベル調整、デジタル現像(出現時のみ)、中央部をトリミング


潜  入 出  現




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