なぜこの譜面台? 
 私は、この譜面台を考案するまでは、折りたたみ式で高さも自由に変えられる一般的な軽量の譜面台を使ってました。 しかし、自分しか使わないので、何年もの間、折りたたむこともなく、高さも変えることもなく、 狭い部屋の同じ場所に練習用として置いたままという状態でした。
 私が普段の練習で使う楽譜は、教則本、曲集、そして、コピーされた楽譜が入っているクリヤーファイルですが、 それらは重く、このぐらつく不安定な譜面台の上にどう安定させて置くか、その軽量の折りたたみ式譜面台と格闘し続け、 さらに、チューニングメータを使う時は、楽譜の上にそっと落ちないように置かなければならない、 楽譜の入れ替えや頁をめくる度に、そのチューニングメーターや、今持っているフルートを一旦どこに置こうか等、 余計なストレスを発生させてました。
 当時、市販の木製譜面台も楽器店で見て購入を検討しましたが、高価の割にはぐらつきの問題はあまり改善しそうで なかったので、結局、自分で木製譜面台を作ることにしました。そして、試作を重ねた結果、これまでのストレスを一挙に 解消してくれる譜面台が出来上がりました。
 譜面板を支える土台となっている大きめ水平台は、フルートだけでなく、ドリンクカップなど、 いろいろなものを置くことができ、また、譜面板をこの水平台の両側から支えることで、一般的な中心の一点で支える 木製譜面台に比べ、大幅に譜面板の揺れを抑えることができました。また、脚部の支柱も4本の支柱で構成することで、 全体のふらつきも抑えることに成功しました。

 この譜面台は、重い曲集や楽譜ファイル、タブレットPC等もそのまま気軽に置けます。 最近、ipadをこの譜面台に置き、YouTube等で参考になる演奏を聴いたりもしています。
 私は、もう、この譜面台を使うようになってからは、他の譜面台は使えなくなっています。