まずは、完成した姿をお目に掛けます。
LeadのP-102とP-2の組合せは原回路通りです。組み上がってしまうと見えなくなるケース上面から紹介します。 |
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電源トランスを実装する前の姿。
配線をシャーシ内部から始めたので、真空管ソケットやライントランスを先に実装しています。 |
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電源トランスは手持ち品で、どちらも原回路とは異なります。
高圧用110V-220V(Pri.とSec.を逆転して使用)は、2001年に香港出張で買ってきたもの。購入価格が記録してありました。 これまで何個か使ってきて、二次側の電圧が思うように上がらない悩みを抱えています。 |
電源トランスにかぶせるP-2の背面を内側から見ています。長期在庫になっていたUS製のAWG20は被覆が熱に弱く作業性が悪かったので、今後は使わないことにしました。
右は電源トランスの配線が終わったところ。 |
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信号系。原回路とは真空管とライントランスの位置が逆になっています。
その結果、電源トランスとライントランスが接近しました。電源トランスの漏洩磁束が少ない方向にライントランスを実装しましたが、いずれトランスを回転してhumが最小になる方向を探すこともありそうだと、配線を長めにしています。ここで使ったTBS-1は、固定ビスを緩めて本体を回転させることができます。
通電した結果、全くの杞憂に終わりました。Tamuraのトランスは立派です。 |
電源部を見ています。手許にあった基板の切れ端がちょうど電源トランス下の空き地に収まる大きさでした。右側面はDAC基板で、USBジャックは直出し。
あろうことか、整流出力が電解コンデンサの耐圧を超える255Vになってしまったので、急遽150Ωを追加して電圧を下げました。少しでも電圧を上げようと、順方向電圧降下の少ない2A用diodeを採用したのは無意味でした。
基板上の赤LEDは高圧のbleederと感電防止の警告灯を兼ねています。 |
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DAC基板からLED配線の引き出し。手前側に配線を引き出すとケースに触る恐れがあるので、逆向きにはんだづけしています。これが背面の緑LEDにつながります。 |
通風孔を見ています。電源基板の放熱板周辺の底面と側面にφ8の穴を開けました。
Metal管はかなり暖まるので、真空管の下あたりの底板に左右一つずつ穴を開けています。 |
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背面。緑LEDはUSBがlinkしたときに点灯。 |
Metalの6J5を実装したところ。手前の青LEDはpilot lampです。球に挟まれたswitchでheater電圧6.3Vと12.6Vを切り換えます。 |
US陸軍と海軍用に1943年9月に納入された12J5-GTの箱です。出自は由緒正しい(?)のですが、右の写真のようにplateの向きがバラバラ。
手持ちの4本から0dB入力時の出力電圧が0.01Vの桁まで等しくなる2本を選んで、実装しました。
完成後、しばらく鳴らしていますが非常に落ち着いた響きがしています。 |
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[改造, November, 2017]
その後、ぺるけさんからinductorの相互結合を低減してcrosstalkを改善する策が示されました。
安直ですが、L channelのinductorを追加したラグ板に引っ越し、コアの軸が直行する向きに固定することで対応しました。 |
12J5-GTを実装したときの周波数特性を示します。
少し高域が落ち気味ですが、shunt抵抗を2.4kΩより減らすと、18kHz以上でpeakyになりました。
Referenceで載せたのは、5年ほど前に作ったライントランスだけのDACです。
信号源はThinkPad T430で走るWaveGen、出力電圧はHP 3403C (True RMS voltmeter)で測っています。
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歪率特性はPanasonic VP-7723Aで測定しています。Filterはoff。
出力電圧も同機で読んでいるので、上で使ったHPとは数値が一致しないところがあります。 |
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