MS-1610 uTracer 3+: Tube curve tracer  [October, 2016]

 ユニークな発想に基づく真空管用curve tracerの存在を知ったのは2013年暮のことでした。Kitが年末に届いて、早速組み立てに掛かりました。詳細なmanualのおかげで、はんだブリッジで出力電圧が出ないという事件があっただけで順調にcalibrationまで進展。並行して進めていたcase加工も終わって、仮組み状態のまましばらく棚に上がっていました。
 その後、供給電圧を400Vまで上げられる改良版が出たことを知り、改造用のpartsを注文したのが2016年9月。月日の経つのは早いものです。
Special thanks to Marie-Jose den Brok and Ronald Dekker for offering this interesting kit!

 Kitで入手した基板に部品を乗せたものなので、全体の回路図は作っていません。


 左図のように、PCとのinterfaceをRS-232CからUSBに変更しました。

 USB-UARTを使って直接TTL信号を作ることでRS232C-TTL変換IC(MAX232)を省略しましたが万が一うまく動作しなかったとき元に戻せるようにMAX232の場所にIC socketを実装し、Tx/Rxそれぞれの信号を該当するpinに入れる構造です。
 
当初は、周辺の部品も実装して、いつでもMAX232が使える形にしていました。
背面の部品配置。左からUSB jack, AC inlet, AC-DC converterの出力側に入れたfuse。
右は、2014年初めに仮組みした状態。
あり合わせのcaseを使いましたが、ちょっと狭かったようです。部品配置には問題が二つあり、悪い見本になりました。
[1] 真空管のsocketは同じ番号のpinをそれぞれ並列につなぐ結線になります。pin数の少ないUX socketの近くにpinの多いMT socketを置いてしまったため、配線の引き回しが長くなりました。USの近くに移すのが賢明な配置です。
[2] USBから変換したシリアル信号はMAX232の場所にあるIC socketにつなぐのですが、socketが基板の右上端にあるため、配線がメイン基板の上を横断してUARTにつながっています。USB-UARTとメイン基板を入れ換えるべきでした。
う一つの問題点。Panelに設けたLEDへの配線を基板に直接つないでいたので、改造工事に支障が出ました。MAX232のsocketにLEDの配線もつなぎ込み、着脱可能に改造しました。 造に備えて、交換する部品を取り外した基板。右手前に写っているのはMAX232用のIC socketです。その後、socket周辺に実装していた電解コンデンサを取り外しました。左に書いたLEDへの結線を収容するため、空き端子を作ったのです。
改造後のcaseを開いた状態です。真空管socketにつなぐ線には、発振対策のFerrite beadsを入れてあります。
LEDへの配線をsocketに移したため、基板右上端にあった電解コンデンサがなくなっています。
左が改造中の基板。その後、bias回路の動作改善のためにコンデンサを交換し、上の写真のようになっています。
一部がまだ仮組み状態での動作確認。最初のDUTは7C5にしました。測定条件の追い込みなど、これからが楽しみです。
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