Owon PDS5022Sの改造

PDS5022Sは低価格でそれなりに使い物になる測定器ですが、大きな欠点があります。
 PCとの接続に使うUSB cableが特殊なもので、両端にType A plugがついています。常に本体と付属のcableを一緒に保管せねばならず、何より両端Type AはUSB規格に違反しています。
 これまで、何度もcableの捜索に手間取った経験があり、一挙に解決することにしました。

 やったことは単純で、caseの空き地にType B socketを増設し、そこまで信号線を引っ張り出しただけです。これで一挙に普通のUSB機器と同じ接続になり、専用cableを探す手間はなくなりました。

 左の画像が増設したsocketの位置を示しています。既存のType A socketから信号線を引き出すには、電源基板をいったん取り外す必要がありました。socketの左に見える大きな穴は電源基板に搭載されているAC inletが貫通するところです。
 
 ここで必要なのは信号線だけですから、pin 2 (D-), pin 3 (D+), pin 4 (GND)のみを引き出しています。

 改造が終わりました。電源基板を元に戻すと追加した配線はほとんど見えなくなります。

 右の画像が外観で、電源cableとUSB cableが並んで出る格好になりました。

 補強の意味で、socketとcaseの隙間に接着剤を流しておきました。
 早速、新しい接続でPCにdataを取り込んでみました。 これでめでたく遊休になる背面のType A socket。 
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