Madrid (Spain)   May, 1985


 
初期のBosch巡礼です。このときの出張は、Golden weekと重なってしまい、出発便がなかなか取れず難航しました。結局、最初で最後の南回りの便を使う以外に選択肢がなくて、Narita→Bombay→Athens→Zurich。さらに乗り換えてLondonという回り道に。Heathrowに着いたら、Narita発からちょうど24時間後でした。そのまま現地のsalesの連中に連れられて展示会場へ。この展示会が出張の最初の目的でしたが、何とも欲求不満の募る始まり方でした。
 せめて週末は好きに過ごしたいと現地で画策し、翌週初めの目的地がCopenhagenだったのにMadrid経由で向かうことに決めました。[London最後の夜、たまたま空港近くのhotelのrestaurantで出くわして、初対面なのに延々とPeanuts booksについて話し込んだDonとはずっともつきあいが続いていましたが、2014年初めに訃報が伝わってきました。ご冥福をお祈りします。]

 さて、目玉はPrado美術館にあるBoschの作品。上の写真は美術館の入り口にある石板。BOSCHとしっかり掘られています。あいにく同行者は全く関心を示さないテーマだったので、土曜日はToledo観光にあてました。運のいいことに、予約したbus tourはEl Escorialを経由してくれます。ここにもBoschがあるので、望外の結果になりました。それぞれの街の位置関係は地図をご参照。Olympus XAで撮影したprintをscanして載せています。画質が悪いのは主としてそのためです。


 
途中の写真が全くなくて、唐突にToledo市内です。これは大聖堂。
った英語を話すguideは意外に早足で迷路のような道路を案内してくれます。ろくに写真を撮る時間がなかったのはそのせいです。視界の開けたところで、やっと一枚。
を離れてToledo遠景。
El Escorialに回ってValle de los Caídos(戦没者の谷)に立ち寄ります。スペイン内戦の犠牲者をまつる場所。
Basílica de la Santa Cruz del Valle de los Caídos(バジェ・デ・ロス・カイードス サンタ・クルス聖堂)は山の稜線をなす花崗岩をくりぬいて構築。上にある十字架は世界最高と聞きました。今調べたら、152.4mあるようです。
街に入ってIglesia de San Bernabé(サン・ベルナベ教会)。修道院にある絵画はこちらに詳しく記述されています。
 この日はもう一つのbus tourを予約していました。Dinnerつきのフラメンコ鑑賞。
 日曜日、勇んで起き出してPrado美術館へ。Boschを堪能してから公園を散歩し、別館にあるゲルニカを観ました。
昼食は世界一豪華と言われていたマクドナルドで。宝石店を改装したもので、床と柱は大理石。天井にはシャンデリアと不思議な風景でした。当時の資料によると、MonteraとGran Viaの角となっていたので検索したら、確かにまだありました。
 そうこうするうちに空港に行く時間が迫ってきたので、hotelで荷物を拾ってCopenhagenへ。Denmark到着後、予期せぬ事態になったのですが、それはまた別の機会に。
ちなみにその後の日程は、ParisからNew Yorkに飛び、一泊後仕事。夕方の便でSan Franciscoに移動、一泊後仕事。翌日の便で帰国という凄まじいものでした。今さらですが、図解しておきます。
 
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