お題『2RTされたら、「想い人に」「パズルをひっくり返され」「あきれながら」、「バカ」と言うアリアを書(描)きます』

段々見本と同じ絵が見えてきた。
完成すればより大きなサイズで見れる。八割近くは埋められたかな。
「だあぁ!」
突然駆けて来たスフィアがテーブルにぶつかり、弾みでパズルが空中でピースの連結を解き、散った。
「……スフィ兄」
呼ばれた彼は直立不動。
「もう、バカ」
いっそ叩かれた方が気が楽だった。

・常時バカ野郎です・



お題『4RTされたら、「大切な人に」「落とし穴に落とされて」「涙目になりながら」、「バカ」と言うスフィアを書(描)きます』 

この森は自分の遊び場、幾つも落とし穴を作ってある。
今日も今日とてソニックを呼び引っ掛けようと画策している。
「ここが安全地帯だな」
踏みだした足に感触は無くそのまま真っ逆様。
「引っかかった!」
穴へ響く声に対し悔しさと昔の悪戯の応酬を思い出し
「バカ!」
涙が浮かんだ。

・大切な友人・




お題『4RTされたら、「想い人に」「お風呂で」「穏やかに」、「バカ」と言うヴィクトリアを書(描)きます』 

耳にシャワーの水滴が打ちつける今は外の音が遮断される。
流水を入れないため瞼を閉じるが、闇を映す瞳の中に浮かぶのはもうここにはいないあの人の顔。
「……バカ」
左手に残る彼の最後の所業に向け言い放ち、その手でシャワーを止めた。

・優しい愚行・




シャウナとビッキーと森

昼間だと言うのに薄暗い森に、銀髪の狼が一人。
橙の猫はそれに狙いを定め
「だぁ!」
茂みから飛び出した。両者目が合い、しかし森に再び静寂が戻る。
「驚け よ!」
「子供がこんな所で遊ぶんじゃない」
「子どもじゃねぇ!」
アンタの何倍も長生きだし。正確には生きてはないが。

「迷ったんだろ、案内してやる」
面白い所にな。狼は提言を断りさっさと歩く。
釣れないね、追い駆け前に立ち塞がる。
軽いステップでかわす、ムキになり何 度か繰り返した。
「……道から逸れたな」
「ほら迷ってんじゃん!」
「お前のせいだ!」
償いとして普通に案内するハメに。

・土佐ねこさんの子と。旅狼はどこまでも・




VSユーニス

さっきから剣は空を切ってばかりだ、こう言うときに限ってディスは居ない。
不審な白狼に声を掛けたが逃走し、しかし先回りするとついに諦 めナイフを取り出した。
我が流儀と同じく双剣か。これで職務執行妨害確定、逮捕だ。
間を詰め仕掛けるが避けられ、または剣で相殺され当たらない。

まるで風に靡くカーテン、掴み所がない。
水平切りの瞬間彼女の姿が消えた。
「下!」
咄嗟の反応通り足払いが来る。
空中に飛び上がり体を一 捻り、着地際の一撃を狙う。
双剣は彼女を捉えると思いきや、既に姿はなかった。
「もうあんな所に……」
あまりの速度にもう追うのが面倒になった。

・獅子座さんの子と。不審者とめんどくさがり警官・




VSベルフェゴール

格闘技をやっているそうだから少し仕込んでやろうと思ったが想像以上、構えを見ただけで分かった。
「はぁ!」
アリアから仕掛けてく る。
打撃力、速度、隙の少なさと申し分ない。
特筆すべきは恐れず懐まで飛び込んでくる思い切りの良さ。
だがそれは、十代の少女という前提でだ。

攻めに転じる。体格差は辛いだろうがこれも鍛錬。
連打を浴びせ彼女は防御で固まったので、投げを仕掛ける。
瞬間、腕にしがみ付かれ 捻りながら背中へ、全体重も乗りうつ伏せに倒された。
「グハ……く、お見事」
だが褒めた瞬間顔面を蹴られた。
「手加減したのわかるんだからね!」

・土佐ねこさんの2。手厳しいウチの子・










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ツイッターにて公開した、140字の短い話「ついのべ」の オリキャラに関するログを置いてます。
一部修正を加えてあります。140字で収まってない……
~2012.5