Solaris

満開の花を見ていたんだ。
その時は意外と早かった。
こちらの空も青く晴れた。

森にある池のそばで。
いずれ訪れる運命が。
待ち焦がれていた空。

初めて来たけど見たことのある場所。
世界が僕に対し恐れ慄き牙を向ける。
それなのに気分だけ一向に晴れない。

花弁は散りそよ風に乗る。
究極へ唯一対抗する手段。
空に仲間の姿を思い描く。

白い羽が一枚花弁と混じる。
完璧なプログラムを携えて。
心は砂漠のような乾き方だ。

不意に気配を感じ振り向き姿を見る。
だが僕の未来は自身で掴んで見せる。
だからそこにオアシスがあったんだ。

そこに笑顔。
これは定め。
あれが報い。

羽の持ち主とあいさつを交わす。
リミッターを解除し全力で挑む。
もう二度と失いたくはない仲間。

「はじめまして、ソニック」
「シャドウ制圧ヲ開始スル」
「シルバー、お前も青いな」

こちらも笑みと言葉で返す。
無機質の目に悲しみを見た。
青い青いと言われ言い返す。

「Nice Smile！」
「来るがいい！」
「青くて結構！」

ソラリスは消え全ては無かったことに。