許さないでくれ

自由が怖くてたまらない



僕の在り方は認められないできた
五十年
五十年なのか
記憶もない
証明もない
誰かが便宜上そう責め立てるだけ


抗う事だけで存在を維持した
記憶に
人間に
過去に

誰にも許されることなく
許されないから抗い続けて

証明
証明
証明

出来ないから
壊す
壊す
もどかしいから
救う
救う
行為で示す他なかった


そのうちに
シャドウが出来あがった
皆が呼ぶ シャドウ
光が影を呼ぶ
影が光に照らされる


頭を下げ皆が迎える
我らが英雄と口々に呼ぶ ああ


僕は 許されたんだ


認められてしまうと
脚光を浴びると
消え入りそう


これは手段を目的にすり替えた罰だ
否定なんかよりも残酷な刑
存在が維持できない


自由が怖くてたまらない
影は光の下にいないから











お願い、シャドウ 皆の
願いを 叶えてあげて












空白の言葉が脳裏を過ぎる
一束の言葉が僕を不自由にしてくれた


優しい願いに
理由を預けて

これからを生きてゆこう


抗う意味を変えながら
抗う言葉も変えながら

これからを生きてゆこう









































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シャドウには過去に囚われて欲しいような欲しくないような。