このページでは、市販されているX関係のピアノ・ソロ用楽譜のうち、管理人が所持しているものについて、弾いてみた感想やおすすめ曲などを書いています。今後、Xのピアノ・ソロ楽譜の購入を検討されている方などの参考になればと思います。
|
○「全体的感想」について: | ★★★ | 最高!ファン必携の書。 |
★★ | 良かったです。満足。 | |
★ | 普通又はそれ以下。 |
Eternal Melody 〜永遠へのメロディー〜
全体的感想:★ 出版社:カワイ出版
![]() 「Week End」及び「Rose of Pain」はけっこういける。前者は、もともとのオーケストラアレンジが凝っていて面白かったため、ピアノ曲としてもけっこう楽しめるものとなっているし、後者はこの本の中で最もピアノらしい響きが堪能できるものになっている。他では、「紅」が個人的によかった。とても推進力のある転調の嵐で、弾いていると自然にテンションが上がってくる(笑)。 難易度的には易しめの曲集だが、「Silent Jealousy」において、左手3度を弾きつづける箇所は何気にしんどかったりする。 |
X JAPAN Best Collection 〜Piano Solo〜
全体的感想:★ 出版社:カワイ出版
![]() 「X」や「Standing Sex」など、意外な曲目も収録されているし、「Silent Jealousy」の冒頭のピアノソロは原曲にほぼ忠実なので、YOSHIKIのピアノプレイを手軽に楽しむこともできる。随所随所で、良いところがある曲集だ。 |
X JAPAN Ballade Songs 全体的感想:★★ 出版社:ドレミ楽譜出版
「バラードソングス」なのに、なぜか「Rusty Nail」が混入しているという、ちょっと面白い曲集。他の二つのドレミ出版の楽譜と違って、編曲者による演奏上の注意点が記載されているところが嬉しい。また、難易度的にみても、他のX関連の楽譜と比較すると難しいわけでもなく、易しいわけでもないといったバランスのとれたアレンジになっているため、多くのピアノ&X愛好者におすすめできる曲集といえると思う。 収録曲の中では、「Rusty Nail」が意外に良かったりする。テンポ通り弾けばピアノでもそれなりにサマになる。中間部のギターソロをそのままピアノで弾くのは意外に爽快。 その他には、個人的には「Es Durのピアノ線」、「ALIVE」などが良かったが、特に気に入っていてよく弾いているのは「Voiceless Screaming」。原曲では全くピアノが登場しないが、ピアノで弾いてこんなに映える曲だとは思わなかった。左手が若干忙しい曲だが、非常に充実感を覚えるアレンジだと思う。 |
X JAPAN PIANO SOLO INSTRUMENTS 全体的感想:★★ 出版社:ドレミ楽譜出版
![]() ピアニスティックな演奏効果が得られるように、楽曲中の随所にオリジナルでは聴くことのできない音や和音などを加えているし、前奏や間奏、締めくくり方などには特に独自のアレンジを加えている。そのため、Xのオリジナルに聴きなれた人からしてみれば違和感を感じる箇所が多々あることは否めない(←私も最初はその違和感に慣れるのに苦労した)が、弾いたときの満足度はけっこう高い。ただし、そういった理由から、難易度は他の曲集に比べて若干高めになっている。 なかでも特におすすめしたいのは、「Endless Rain」。サビにおいて、幅の広い左手伴奏にのせて右手でメロディーを歌う瞬間はかなり幸福感を覚える。また、シンプルにアレンジされているサビとは対照的に、前奏や間奏においてはけっこう自由度の高いアレンジがなされており、この部分だけ弾くと、まさかこれが「Endless Rain」の一部だとは思わないだろう。しかしこのアレンジがまたピアニスティックな効果に溢れており、全体として「アレンジもの」を感じさせない、完成度の高い一大ピアノ作品となっている。 次におすすめできるのは「Unfinished」。音数自体はあまり多くなくシンプルなアレンジだが、そのおかげである種独特の「寂寥感」に満ちており、Xのオリジナルとはまた違った魅力を見せつけている。 |
Eternal Melody 2 PIANO SOLO 全体的感想:★★★ 出版社:ドレミ楽譜出版
![]() 完全にノーカットで、オリジナルの音源に驚くほど忠実にアレンジされている。「Without You」のカデンツァなどもそっくりそのまま譜面化されていたりして、非常に弾き応えがある曲集だ。 全ての曲がおすすめできるのだが、特にオススメなのは「Without You」、「Longing」、「Red Christmas」、「Anniversary」あたりかな。 「Without You」は、何よりもあの優しい旋律を自分で奏でる瞬間、天にも昇るような幸福感を覚えるし、「Longing」や「Red Christmas」は、鎮魂歌にも似た落ち着いたムードで、美しいメロディーとともに「ピアノの音」の響きが堪能できるし、「Anniversary」はあまり難しくないのに派手な演奏効果があって、あの甘美なYOSHIKIメロディーを楽しむこともできる…。 なかなか言葉で伝えるのは難しいですね。とにかく、この曲集の感動は、弾いてみないと分からない。管理人一押しの曲集です。 |
ANNIVERSARY -piano part-
全体的感想:★★★ 出版社:FILIA REGIS ![]() この曲のピアノパートは、派手な演奏効果を誇るが、演奏自体は比較的容易である。非常に手になじみやすい音型ばかりで構成されており、基本的なスケールと和音の練習をきっちりとやっていればすぐに弾けると思う。ピアニストがピアニストのために書いたといえる楽曲だ。 また、譜面には多くの運指が書かれているが、これらはYOSHIKIが用いた運指にほぼ完全準拠しているそうだ。音符だけでなく運指までYOSHIKIのものに準じているので、自己流を取り入れずに、そっくりそのままこの譜面通りに弾けば、YOSHIKIとフュージョンできるということになる。そういった意味でも「全体的感想」を★三つにし、ファン必携の書とした(笑)。 クライマックスで、主旋律をフォルティッシモで奏でる箇所は感動的だ。ここをオーケストラと共演する気分というのは、どんなものなのだろうか… |
ART OF LIFE -prelude-
全体的感想:★★ 出版社:FILIA REGIS ![]() このライブでのYOSHIKIのピアノ演奏はカデンツァ的パッセージが多く、しかもCDからでは聞き取りにくい箇所が多いため、よくここまで採譜したなあと舌を巻くような楽譜だ。ライブ通り、基本的に伴奏スタイルで進行し、ラストはカデンツァ及び不協和音の叩きつけで終わるため、一つのピアノ曲として演奏してもあまり感動はないが、やはり、「YOSHIKIが弾いた譜面なんだ」と強く認識しながら弾くと、何ともいえない幸福感に満たされる。 ちなみにこの楽譜では、ライブでYOSHIKIがミスタッチした箇所を、正しいと考えられる音に書き換えている。 |
DAHLIA 全体的感想:★ 出版社:FILIA REGIS
DAHLIA TOUR FINAL 1996において、ToshiのMCの最中にYOSHIKIがピアノで弾いた「DAHLIA」の楽譜。ライブのときと同じように、サビを繰り返し演奏するのみ。 こんな楽譜まで出ているのが嬉しくて、何となく買ってみたが、普通でした。でもやっぱり「DAHLIA」の旋律は文句なしに美しい…。ピアノでゆったりと弾いてみるとそれが余計に引き立つような気がした。 |
GOOD-BYE
全体的感想:★★ 出版社:FILIA REGIS
![]() 間奏のピアノ独奏部は、若干忙しいが演奏効果に優れているため、弾いていて気持ちがいい。特に32分音符で上まで駆け上がるパッセージは大変に美しい。手を素早く移動させなければならない箇所が多いので少し大変ではあるが、きっちり練習して完璧に弾きこなしたいところ。この部分をトチることは許されない。 |
Unfinished - pour piano et voix - 全体的感想:★★ 出版社:FILIA REGIS
![]() 間奏部のピアノソロは本当に美しい。短いけれど、ここを弾いている瞬間は至福の時である。心をこめて歌い上げたいピアノソロだ。 クライマックスの32分音符の流麗な流れは、粒を揃えて美しく弾きこなしたいところ。ホ短調の自然短音階の変形版ともいえるパッセージだが、ここをいかに流麗に弾くかによって曲の印象ががらりと変わる。ossiaで取り上げられている、アルバム「BLUE BLOOD」に収められている伴奏形(3度のスケール)が弾ければ、さらに感動的なクライマックスにすることができる。 |