1998年はhideの死にとどまらず、もう一つ大きな騒ぎがあった。 TOSHIの洗脳騒ぎである。 レムリアアイランドなる自己啓発セミナーを主宰する、MASAYAという人物にTOSHIが洗脳されてしまったとかなんとかいう騒動であった。 当時、連日この話題がワイドショーで取り上げられ、TOSHIもその弁明のためにインタビューに応じた時があった。MASAYAの 擁護や自分の世界観、哲学など、なにやら難しいことを喋っていたと思うが、別にそんなことは個人的には何とも思わなかった。TOSHIが自分で選んだ道だからいいじゃん、と思っていた。 連日のこの騒動で、私が何よりも腹が立ったのはワイドショー側の人間だった。というのも、ワイドショーのインタビュアー等の連中は 最初からTOSHIを悪者のように扱い、「TOSHIさん、あなたは頭がおかしいのじゃないですか?」と言わんばかりの質問を繰り返していたのだ。この雰囲気には心底腹が立った。おそらくXのファンの人たちは同じように腹を立てたと思う。 さっきも言ったように、TOSHIは自分の判断でMASAYAについていく道を選んだのである。それに、MASAYAなる人物は別に、社会的に非難されるべき行動を起こしていたわけでもないのだ。当時は、オウム事件から3年しか経っておらず、他の新興宗教団体が 関わっている事件もいくつかあったので、世間の目がレムリアのような団体に少々敏感だったということもあるだろう。しかし、いくらなんでもあの時のレポーターのTOSHIに対するあからさまな敵意は、見ている側に良い印象を与えなかったことは確かだ。なんでTOSHIがあれほどまでに悪者扱いされなければいけなかったのだろうか… それからというもの、TOSHIは完全に表舞台から姿を消した。 最近のTOSHI公式HPのTOSHIの書き込みを見ていても、MASAYAに対する感謝、尊敬の念は全く変わっていないようである。 それほどまでに心から尊敬できる人間がいることはいいことだと思うし、そんな人が常にそばにいるなんて、これ以上ない幸せなことだと思う。TOSHIが今の状態で幸せだというのなら、ファンとしても本当に嬉しい。 ただ、TOSHIに対して一言だけ言いたい。 Xを否定しないでください。 |