Jealousy   (1991.7.1)

Jealousy

 1.Es Durのピアノ線
 2.Silent Jealousy
 3.Miscast
 4.Desperate Angel
 5.White Wind From Mr.Martin
 6.Voiceless Screaming
 7.Stab Me In The Back
 8.Love Replica
 9.Joker
 10.Say Anything


 前代未聞の衝撃ジャケットだ。裸のYOSHIKIに変な腕がまとわりつき、髪の毛を引っ張っている!! そもそも何で裸なの?という感じだが…。まあ、このアルバムが発売された時期、YOSHIKIはよほど 自分の身体に自信があったのか、ヌード写真を撮りまくっていたので驚くほどのものではないのかもしれないが、 それでもやはり、アルバムのジャケットにこの写真はスゴイ。
 さらにこの歌詞カードを1ページ、2ページとめくるとさらにすごいものが見られる。 YOSHIKIの顔がとれている!! いくらYOSHIKIのファンでも 笑ってしまう写真である。

 音楽的には、このアルバムはYOSHIKIオンリーではなく他のメンバーの曲も多数入っており、バランスがとれているために人気がある。 『Jealousy』が一番いいという人もけっこういるようだ。

 


 1. Es Dur のピアノ線

 ピアノとストリングスのみの非常に美しい曲。拍子が4分の4拍子から4分の5拍子になったり4分の3拍子 になったりするため、曲が単調にならず、いいスパイスが効いている。



 2. Silent Jealousy

 最初から最後まで全く飽きることのない大傑作。
 涙を誘うピアノのイントロ、美しきメロディー、スピード感溢れる間奏、ドラマティックなクライマックス…と、 とてつもなく密度の濃い7分19秒が展開される。

[聴き所]
2:17-2:37 「もう耐え切れない孤独のセレナーデ」の部分のメロディーが好きだ。サビのメロディーと似てはいるが、妙に惹きつけられる
3:55-4:30 YOSHIKIのピアノプレイ。WEEK ENDシングルバージョンの間奏のピアノに次ぐ、かっこいいピアノの挿入だ。YOSHIKIお得意の3連符プレイも登場する。
4:36-5:20 ギターソロ。Xの全楽曲中、Tears の間奏と並んで一番好きな間奏だ。とにかくかっこいい。この間奏の部分だけをダウンロードできるようになっている着メロサイトもある。
6:24-6:29 "to the memory, to the dream" のところのTOSHIのヴォーカルが3和音のハモリになる。絶品中の絶品。私はこの5秒だけで何度も鳥肌が立った(本当です)
6:50- 死ぬほどカッコいいラストである。 最後まで勢いが衰えることなく、むしろさらに勢いを増しながら最後まで突っ走る。この締めくくり方はXの全楽曲中、一番好き。



 3. Miscast

 hideらしい小粋で風刺的な歌詞と、野太いToshiのボーカルが魅力の佳曲。「安息は洗脳のメロディー」という1フレーズは、様々な情報が飛び交う現代を生き抜く上での処世訓としても活用できるか。



 4. Desperate Angel

 力強いサウンドとコーラスに心奪われる。TAIJIやhideの曲のときの方が、Toshiのボーカルが生き生きしているように感じるのは気のせいだろうか。

[聴き所]
3:13-3:46Toshiのボーカルが徐々に足されていって、最終的に3和音のハモリでリスナーを唸らせる。かっこよすぎるよ、Toshi。。。



 5. White Wind From Mr.Martin

 短いが、とてもあたたかみのある曲。サブタイトルに、「Pata's Nap(パタのお昼寝)」とあるのが何か微笑ましい。パタらしすぎる。
 ちなみに、CDの解説文には「That's Pata's world!」とだけ書かれている。何じゃそりゃ。



 6. Voiceless Screaming

 TOSHIがノドを痛めて「1か月の発生厳禁」を医者から言い渡されたときに作ったとされる歌詞が魅力。
 あのこわもてのTAIJIが作曲したとは思えない、美しく洗練されたメロディーで、アコースティックギターにフルート、ストリングスから構成されているという、Xの中では異色の楽曲。X唯一の3拍子の曲だと思われる(インスト曲の「Love Replica」を除く)。



 7. Stab Me In The Back

 速さを楽しむ曲といっても過言ではない。M.M.=200で16分音符のツーバスを叩く、すなわち、単純計算で1分間に800回バスドラムを叩くことになる(まあ、実際に1分間叩き続ける箇所はないが)。YOSHIKIを殺したければこの曲をずっとやればいい、とかhideが言っていた。
 ちなみに、解散後の雑誌の インタビューでhideは「Xの曲の中で Stab me in the back が一番好きだ」と述べている。解散した後でも、比較的古めの楽曲に対してこういう発言をしているということは、本当に好きな曲だったんだろうなあと思う。



 8. Love Replica

 hideらしい曲だ。
 音階を使ったメロディーの箇所が特に美しい。



 9. Joker

 非常にポップなサウンドで、誰からも愛される楽しい曲。hideが、車の中でふとひらめいたメロディーらしい。

 ちなみに、私が住む地域のローカルラジオで以前、「Xの曲の中で一番好きな曲は?」 というアンケートをリスナーに対して行っていたのだが、その結果なんとこのJokerが一位の得票だった。 これは意外でした…。



 10. Say Anything

 とてつもない優しさに満ち溢れた超名曲。歌詞の方はわりと切ないものになっているが。
 私は中3のときに初めてこの曲を聴いて、完全にXファンになってしまった。 メロディーが美しいとか言い出しても、そんなことわかりきっているので何も書きません。

 ちなみに、YOSHIKIは「打倒Endless Rain」を目標にこの曲を作ったらしいが、YOSHIKI自身としてはその目標は達せなかったという。個人的には、曲の後半で圧倒的にドラマティックに盛り上がるSay Anythingの方が若干好みかな。

[聴き所]
6:07-TOSHIの歌い方がめちゃくちゃカッコよくて感動する。 メロディーだけではこの部分の感動は得られなかっただろう。TOSHIのボーカルあっての感動フレーズである。


 
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