hide MUSEUM 観戦記


 hide MUSEUMは、『hideの全てに会える場所』として、hideの生まれ育った神奈川県横須賀市に 2000年7月20日にオープンした。創設には、X JAPANの『Forever Love』が好きなことで有名な小泉純一郎 (通称、純ちゃん)首相 も協力している。

 hide MUSEUMのコンセプトは『hideが知人を招く家』らしい。ということで、オープンして間もない2000年8月18日、 私はhideファンの友人と二人でhideの知人になるべく、神戸から横須賀へ遠征を行った。

 関東に全くなじみのない我々は、関東地方に行くというだけでかなり舞い上がっていたし、「横須賀」という地名はけっこう 有名だからさぞかしすごい都会なんだろうなあ、と勝手にワクワクしていた。

 しかし、横須賀の人には失礼だが、横須賀は意外にも「普通」の街並みだった。ただ、アメリカ軍の基地があるせいもあるのか、 妙にアメリカ風の店が多いように思った。

 横須賀中央駅を降りて15分ほど歩くとhide MUSEUMに着く。そこにはさらに驚くべき光景が広がっていた。hide MUSEUM以外何もない…。大きなパチンコ屋らしきものがあるだけだった(あくまで2000年8月時点です)。

 hide MUSEUMの建物に関しては、当初私は「MUSEUM」というぐらいだから、けっこう大規模な大きな建物を想像していたのだ が、「ほんとにこれだけ?」と感じずにはいられないほどの、こじんまりとした小さな建物だった。最初はその建物が本当にhide MUSEUMかどうか疑ったほどだ。これは、一緒に行った友人も同じ感想を持っていた。

 さてここからが本題だが、1500円のチケットを購入して中に入ると、いきなりカラフルな車やらギターやらステージ衣装やらが 目に飛び込んでくる。ライブでおなじみのハートマーク入りギターも飾られていた。hide大好き人間の友人はけっこう見入っていたが、私は「ふ〜ん」という感じだった。

 個人的に最初の展示室で一番印象に残っているのは、hideのステージ衣装だ。ライブでよく着ていた、緑の蛍光色の衣装の 実物がガラス入りで展示されているのだが、とにかく小さい!!半端じゃない小ささだった。これが本当に、元肥満児で校庭を強制的に 走らされていたhideの着る衣装なのか?と驚かずにはいられないシロモノだった。

 確か、hideの通知表も置いてあったが、「古臭い通知表やな」程度の感想を持ったことしか覚えていない (何しに行ってんだか…)。

 次に、階段状になった薄暗い部屋に進む。ここでもっとも印象に残っているのは大量のアクセサリーだ。アクセサリー といっても気持ち悪いもののオンパレードで、目玉をかたどったものやドクロの指輪など、hideらしいものが数多く並べられていた。

 そして階段をどんどん下りていくと、不可思議な空間に突入することになる。なんか変な音が流れている!! 何だよここ、という感じであった。ただ、入った瞬間は違和感を覚えたが、慣れてくると妙に居心地の良い空間で 個人的にはけっこう好きな展示室である。

 ここではプロモーションビデオの映像らしきものが流されていた。いい雰囲気だった。 この空間で一番の見所は、hideが作詞するときに使っていたと思われるノートの展示だろう。

 ひとつだけ言っておかなければならないのが、トイレだ。これはかなり有名な話ではあるけれども、 とにかくすごいトイレである。出るのが惜しくなるようなきれいで、カッコいいトイレ。必見である。

ヒデポストカード  hide MUSEUM自体はざっとこれくらいである。他に、レストランやライブホールがあるらしいが、行かなかった。 出口のそばにはLEMONed SHOPがある。何も買わずに帰るのもなんとなく寂しかったので、1980円もする hideのポストカード(右)を一つ買って帰った。



 こんなことを言うと元も子もない感じだが、私はそれほどhideが好きというわけではない。それでもとてもおもしろかった。 X JAPANが好きな人なら十分に楽しめる博物館で、1500円以上の価値はあると思う。ましてやhideが好きな人にとっては、 hideの私物が満載のこの博物館は、聖地として崇め奉りたくなるくらいの感動を得られるものになるだろう。


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