Title9-3.GIF (2758 バイト) 民族独立闘争の歴史 探究テーマ史 #86
  
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(85) 虐殺 備考・概略
1 インドネシア ニューギニア独立闘争
1961年〜
1945年8月17日太平洋戦争での日本の敗戦を受け、スカルノはオランダからの独立を宣言した。その後、1955年バンドンでのアジア・アフリカ会議で、反植民地主義を唱え、その一環として、オランダ領に残っていたニューギニアを武力征服しようとした。この時、オランダはニューギニアを独立させようとしたのだが、ニューギニアの民意は無視した。軍事的にはオランダが優勢だったものの、第三世界の反植民地運動を支援しているようにみせたいアメリカ政府からの圧力を受け、オランダはニューギニアを手放した。しかし、メンツを保つため、オランダはインドネシアに割譲するのではなく、国連に託した。7か月後、国連からインドネシアに統治権が割譲され(領有権は与えられなかった)、その帰属は将来の住民投票で決められることとなった。
インドネシア政府は、他の地方からニューギニアへの大量移住計画を実施し、7年後、住民投票により、オランダ領ニューギニアのインドネシアへの併合が決まった。あと少しでオランダから独立を勝ち取るところまできていたニューギニアの人々は、インドネシアからの独立を目指してゲリラ戦をはじめた。半世紀たった今でも続いている。
『危機と人類』(ジャレッド・ダイアモンド著)より
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