議会報告 おしゃべりカフェNo.5
「ふたりパパ」
生活時間を取り戻す働き方を
市長の今年度の基本的施策に対し、食の安全、人間らしい働き方などの質問をしました。 市では現在、学校給食などの食材の添加物や産地などに気を配り、食材の安心安全を守っています。しかし、今後種子法廃止の影響により食品の安全基準の規制緩和が懸念されます。そこで、特に遺伝子組み換え作物の取り扱いについて質問したところ、「これまで通り事業者に遺伝子組み換えでない食材だという証明を求める」という答弁でした。
人間らしい働き方を ディーセントワークの実現に向け市役所内での意識改革についての質問には、固定観念にとらわれない生き方講演会を実施し、全職員向けに行なった満足度調査の分析結果を今後の働き方改革に生かしていくということです。
他に、せんがわ劇場の俳優を派遣するアウトリーチ事業を、学校教育での豊かな表現活動に活かすことについて肯定的な見解を引き出せました。また、家族を介護している人への支援について質問をしました。(2面参照)
2018年度一般会計予算に反対 また、マイナンバーを活用して住民票と印鑑証明をコンビニで交付する印鑑条例の改正も個人情報流失の危険性があるので、反対しました。
せんがわ劇場の活動で出逢った「みっつん」は、現在スウェーデンでパートナーと、代理出産で授かった2歳の息子くんと暮らしており、久々の帰省中に念願の対談が実現しました。 「親が悲しむから」とカミングアウトしていなかった頃、背中を押してくれたのは同じ舞台に立った演劇仲間だったそうです。日本では出来ない男性同士の結婚や代理出産を選択した経緯を丁寧に話す語り口は優しく慎ましく、会場は終始なごやかな空気に包まれました。 みっつんのブログを見て遠くから参加した人も多く、中には同性カップルで子どもが欲しいという方たちもいて熱心に質問しているのを見ると、今の日本ではこうした情報を得にくいのだと実感します。 ありのままの自分で生きる自由が誰にでも保障され、互いを認め合える社会を実現したいと強く思います。
二宮ようこ
市が高齢者総合計画でケアラーへの支援を明記 これまで介護される人にだけ目が向いていた介護の現場で、介護する人への支援がより鮮明に表明されたのは画期的なことです。 介護保険が始まっても、在宅サービスを利用するだけでは、それ以外の夜間などの長時間介護するケアラーの疲れや悩みは解消されません。ケアラー自身も自分のことは後回しにしてしまいがちです。気づかないうちに疲弊し、うつ状態になり、介護殺人や自殺などという最悪の結果を招くこともあります。
ケアラー支援で一番大切なのは、介護が始まると同時に「ケアラー自身が元気でなければ良い介護は出来ない」ということをケアラー自身にしっかり理解してもらうことです。それを伝えるために、新たに介護を始めるケアラーに「ケアラー手帳」を渡している自治体もあります。そこには、「介護される人と同じようにケアするあなたも大事です」と書かれ、相談窓口などの情報が記載されています。
ここは無償で介護する人が何を言っても受け入れられる場所、介護の苦労も苦悩も知るケアラーだけが参加できる場です。だからここでの話は、他の人には内緒です。親世代を介護する人から夫の介護など年代も様々ですが、ここで話を聞いて「悩んでいるのは私だけではない」と感じることができ、新しい情報や知恵も得ら ケアラーの話し合いの場を増やすことと運営を担う市民を増やすことが必要です。働く人や学生などの若いケアラーにとっては、現在のあくろすの平日の昼間の場には参加できません。街中のカフェを使ってケアラーの居場所にしている自治体もあります。 居場所を自ら運営するのは自分の時間すら持てないケアラーには荷が重すぎます。市民向けの養成講座を実施して人材を確保する必要があります。
毎月一回、「ゲゲゲの助産師サロン」を開催し、いろいろな講師の先生を招き、ママ同士の交流を図り、その場で気軽に助産師相談ができます。また児童館の子育てひろばで相談をうけ、母子のサポート以外でも思春期相談、学校への「いのち」の出張講座も行なっています。 今、日本では少子化が加速。また核家族化や地域交流の希薄から孤独な育児(孤育)となり不安を抱えている母親も増えています。産後うつも多く、妊産婦死亡のトップが「自殺」で、児童虐待死亡も0歳児が4割を占めます。日本は高度医療により周産期死亡率は世界でも低いですが、相反して産後の自殺や虐待数は先進国の中でトップなのは悲しい現実です。
初めての妊娠、出産、子育てと不安のある中で、入院期間は短くその後も十分な支援が受けられず、子産み子育てに自信のない親が増えています。 かつての日本では地域の中で、産婆が誕生から思春期、妊娠から産後、更年期、そして死まで、人生の伴走者として家族を支えてきました。今、助産師の8割は病院に勤務しています。地域で活動する助産師が少ないなか昔の産婆時代のように、助産師が地域の中で女性の伴走者となれるようゲゲゲの助産師は日々奮闘しています。
女性が笑顔で元気、自信を持てることが幸せな子産み、子育てにつながります。日本の未来を明るくするためにこれからも頑張っていきたいと思います。 |