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――TEN to MIRAI (点と未来)
学校を支援する地域の力を育てよう どの子もみんな社会で生きる力を付けて卒業できるようにするためには、小学校で基礎学力をしっかりと身に着けることが必要です。学校では、教員は授業以外にも部活や生活指導に追われ、国や教育委員会からの調査に9割が負担感を感じていると答えています。しかし、それらの業務改善に取り組める学校はごく少数です。 そこで、地域との協働の推進で学校を支援する体制づくりとして、国は各学校内に地域支援本部の設置を進めています。2017年度、調布市の地域支援本部の設置校は、前年より中学校3校、小学校1校が増え、全部で11校となりました。 その核となるのが学校と地域を繋ぐ地域支援コーディネーターです。私自身、地域支援コーディネーターとして、コミュニケーションワークショップという新たな試みを小学校で行なったことがあります。今では、保育園や学童クラブにも広がっていると聞いています。 どの子にも基礎的な学力をつけるためには、人の配置が必須です。多忙な教員をサポートするための仕組みとして地域の応援団が必要であり、積極的に人材を活用していくべきですが、その人材が不足している事が課題の一つです。 杉並区では、地域支援コーディネーターやボランティアにアンケート調査をしたところ、「授業に関わるために具体的な授業プログラムの内容を知りたい、学校や児童の現状を知りたい、先生方とのコミュニケーション方法がわからない」などという要望や意見が寄せられました。そのため、現在では教育委員会とNPOが協働して研修会を実施しています。 調布市でも、教員資格を持つ人材を発掘し、マッチングの機会を作るため、社会教育の公開講座や公民館等で、学校を取り巻く現状や課題、子どもの貧困の現状に理解を深めてもらうことが必要です。その上で「学校を支援する人材」に対しての研修を行うべきだと考えます。
調布の特徴を活かす植栽を 街路樹行政に先駆的に取り組んでいる江戸川区を視察しました。江戸川区街路樹指針「新しい街路樹デザイン」には、健全で美しい街路樹景観を創り出すための植栽基準や樹種リスト、維持管理、病害虫が発生しない環境づくり、土壌環境の改善、区民への協働などが示されています。これにならい、「調布グリーンベルト」として、駅前広場から深大寺への緑の連続性を考えた、調布の特徴を活かすまちづくりの指針等の策定の予定があるのかと尋ねましたが、策定の予定はないということでした。
江戸川区では市民、専門家を交えた「あり方検討委員会」を経て街路樹指針を策定しています。調布市でも、市民、専門家、職員でつくるオープンでフラットな検討会の開催を求めましたが、実施の考えはないとの答弁でした。 「共謀罪」に反対する陳情に採択を求めました 継続審査が続いていた「調布市における、バランスのとれた受動喫煙防止策を求める陳情」は、飲食店などでの全面禁煙を法律で定めないことを求めるものです。調布ネットは当初から不採択を主張していましたが、最終的に全会派一致で不採択となりました。 コッカイオンドクを実施! また、調布駅前でも仲間と実施しました。実際に声に出して読んでみると、いかにお粗末な議論であるかが実感できます。一緒にやってみたい方、ぜひ調布・生活者ネットワーク
「調布駅前広場に設置する駐輪場は機械式に」との市民からの提案を受けて機械式駐輪場について調べてみました。「棒が一本挟まっても停止してしまう、3人乗りの様な大型自転車は無理」等の心配を一掃する進化に驚きました。
現在、市が計画しているのは自走式地下駐輪場。広さは何倍もあるものの、現在のたづくりの駐輪場とほぼ同じ構造です。 普通の自転車でさえ大変なのに、重い電動自転車や3人乗り自転車の車体を支えながらスロープを下りるのは重労働かつ危険です。下りた後も、たづくりの何倍もの広い駐輪場の中をさらに進んで駐輪しなければなりません。京王線の改札口がある地下階に直結しているわけでもありません。
地下駐輪場では広い空間を支えるための柱が死角となり、安全対策の要員が深夜まで必要になります。防犯カメラは、抑止効果はあるとしても犯罪は防止できません。機械式なら、「死角」もなく安全です。
自走式のコストは公表されていません。最低、深夜以外16時間の4人体制、ラッシュには6〜8人の人件費、エレベーターを含む電気代、防犯カメラの諸費用の他、長期的には耐震や劣化の診断・対処工事が必要です。利用者が減ってもこれらの費用はかかります。また地下に掘った大きな空間が巨大地震で崩れる心配は残ります。地下空間の危険性は、外環道に関しての陳情で市議会も認めています。 従来の南口駐輪場は半地下で、それほど負担感はありませんでしたが、自走式の地下駐輪場では出し入れが大変です。
自走式地下駐輪場を作ったが使われないという事態も懸念されます。実際の必要台数を再度精査し、方式を検討するべきと考えます。 ☆おしゃべりカフェ☆
おしえて!シゲ先生 「LGBTのこと」
TEN to MIRAI (点と未来) デザイン ラボラトリー
35年続けてきた「調布美術研究所」は、移転に伴ってスペースが3倍になったことをきっかけに、2017年4月から若いメンバー4名とTENto MIRAI(点と未来)を立ち上げました。 若いメンバーは調布美術研究所の卒業生が大半ですが、日曜日はボランティアも多数参加しています。将来、「楽しいことが自分の仕事になること」を目標にしています。 私が30歳で調布美術研究所を始めた時、「学校とは違う 楽しいアートの場所」にしたいと思い、独自の教室運営をしていました。習い事のひとつではなく、遊び場に近い形をとっていましたが、長く続ける生徒も増え、美術高校・美大受験を希望する生徒もいて、受験対策も仕事のひとつに増えました。 悩みはせっかく美大を卒業しても、行き場のない生徒も出てきたこと。それをきっかけに「SAP(学生アートプロジェクト)」を結成し、学生たちが市の広報の手伝いや、団体のイベント企画運営に関わるようになり、15年もたちました。現在ではたづくり文化財団と一緒にやることも増え、市役所の他のセクションからの依頼も増えました。 また、心の病気を抱えた絵の好きな若者もアトリエにくるようになりました。「若者支援」とか立派なことではなく、何かをアドバイスをする訳ではなくて、「居場所」を提供するだけですが、少しずつみんなが元気になっていくのがうれしく思えるようになりました。 私は現在65歳になりましたが、経済的な問題だけでなく、「ジェンダー」としての問題から派生する若者の孤独感に少しは共鳴できるようになりました。我々の時代とは大きく異なる現代の若者たちへの手助けになればと思う毎日です。
調布美術研究所 (TEL 042-486‐0170)
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