109号 2015年7月25日


 「おしゃべりカフェ」で 社会とつながる 人とつながる

 財政学習会報告(7月8日)

 人・まち・風

 第二回定例議会報告 
     一般質問

 議会傍聴記

 初めて臨んだ議会 二宮ようこ

 厚生委員会報告

 陳情報告

 インフォメーション 「おしゃべりカフェ No.2」



「おしゃべりカフェ」で社会とつながる 人とつながる

原発事故後しばらくたつと、放射能の健康被害や原発の状況などについて、気軽に話しにくい雰囲気になったと感じたことはありませんか。「何か言うと周囲から浮いちゃう?」生活者ネットワークは、そんな心配をしなくてもいい自由な会話ができる「おしゃべりカフェ」をはじめます。

二宮ようこも参加する寸劇「長谷川さんち」シリーズは、主婦を主人公に、ご近所やかみ合わない夫との会話に右往左往する日常を描き5作目となりました。このように日常感じる疑問、PTA役員のこと、地域のこと、ちょっと気になるんだけどなかなか話せないことや、世代間のギャップと感じていることなどを話す場が、「おしゃべりカフェ」です。

子ども・若者に希望の持てる未来を

選挙が終って1か月もたたない5月22日、初めて選挙に関わったという市民たちが集まって選挙の感想を話し合いました。二宮議員の他、候補者として選挙に関わった二人も参加してくれました。

まず、今回の選挙で感じたことを一人一人話しました。
―選挙期間中には候補者の名前や政策を入れたチラシが配れないなど、肝心な情報提  供が制限される。
―短い告示期間に候補者とやりとりする場もなく、情報が取れない。
―誰でも選挙を手伝えるということに驚いた。
―政策は言わず、頭を下げるだけの候補者が多かった。
候補者からは「選挙期間中、名前入りのタスキをかけて街頭に立っていると、小学生から『何の罰ゲーム?』という顔をして見られた」という苦笑交じりの告白もあり、現代にそぐわない選挙の現実や公職選挙法についても話題になりました。

身近なはずの市議会 なぜか低い投票率

今回の調布市議会議員選挙の投票率は42・65%。有権者の二人に一人が選挙に行っていません。街かどで原発に対する候補者の対応を一覧にしたチラシを配布したという参加者からは、市民の関心の薄さが話されました。その原因は、市議会でなにが行われているのか知らないし、市議会議員と顔を合わせることもないからではないかという意見でした。

スウェーデンの総選挙を見てきた人の話では、選挙期間中「選挙小屋」と呼ばれる各党のテントが建ち、そこでチラシを配ったり候補者と議論したりできるそうです。自分の考えと候補者の考えのどこが同じでどこが違うか、納得するまで話せます。

たとえば、「調布駅前の広場で議員と市民が自由に話せれば、もっと議員が身近な存在になり、市政への関心も高くなるよね」という人もいました。調布でも議会改革を進め、2013年から年1回の議会報告会を2回開催しています。しかし、報告が長く、もっと質疑応答の時間を求める声もあります。また、せっかく全議員が集まっているのですから、市民と議員が意見交換できる場にしていくことも必要です。

話し合いは「民主主義」の基本

今年戦後70年を迎える日本。70年も戦争しない時代が続いたことに感謝する一方、国会では安保法制の審議が行われています。民族差別主義者のヘイトスピーチもまだ止むことがありません。その社会の様相を「まるで戦時中のようだ」という声を聞きます。

フランスで極右政党の台頭を危惧した作家F・パブロフ作の「茶色の朝」という小さな本を開いてみると、その言葉の意味がよく分かります。親友との会話を中心に、最初は茶色の猫を処分しろという政府の政策に違和感を持ちながら、「猫ぐらい」と疑問を流してきた男が、徐々にエスカレートする政策によって、最後は政府組織につかまってしまうという話です。

主人公がもし、親友とだけではなく、もっと大勢の人とつながっていれば、自分の違和感の原因をもっと詳しく、幅広く分析してみんなで「なんとかしなきゃ!」と思えたかもしれません。今、集団的自衛権に対して半数以上の国民が反対しているという世論調査があっても、日常の会話でその話はほとんど聞かれません。

みんなで話すということは、いろいろな視点や意見に出会うことのできる大切な民主主義の基本です。そういう場として「おしゃべりカフェ」を続けていきたいと思っています。こんなテーマで話したいというリクエストをぜひお寄せください。

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財政学習会報告(7月8日)

今年度、約850億円の調布市予算の話を聞きました。予算、決算資料をもとに、財政課長から市が自由に使える市税が全体の約半分を占め、概ね健全な財政状況と説明され、参加した市民からは、空き家対策の予算などの質問が出されました。現在、予算の48・1%を占める福祉や社会保障費、公共施設の維持補修費は今後も増加が見込まれます。市の財政については少しでも状況を把握できるように、今後も学習会を企画していきたいと思います。


人・まち・風
キッズイベント制作団体 ユウグライド



宇宙からやって来た『ギャラクシーケイビネコ ギャネック』が主人公のヒーローショーが活動の中心です。私が子どもたちのための新しい企画を考えていた時、ちょうど周りに特撮ヒーローを作れそうな20代の仲間達が揃っていて、ギャネックは「女の子にも受けるキュートなヒーロー」として誕生しました。

公演は、各イベントのテーマが子どもたちに楽しく、解りやすく伝わるように、内容を一から考え制作します。 クリスマスがテーマの時は、「宇宙人」という立場を活かし、子どもたちと一緒に地球のクリスマスについて学んでいく物語に、環境がテーマの時は、「真面目なヒーロー」がゴミの分別について悪役と子どもたちに教えるというふうに。

「木の枝などを使って昆虫や動物を作る」、「剣を作ってギャネックと写真を撮る」といった工作ワークショップも行っており、これからも子どもたちが『遊具』に『ライド(乗る)』するように楽しめる、新しい企画をどんどん考えていきたいと思っています。

代表・堀江義明 

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第二回定例議会報告

一般質問
演劇教育を通して子どもの生きる力を引き出そう


平成27年第2回定例会が6月11日から6月29日まで開かれました。二宮ようこは、演劇教育について質問しました。

子ども達の学びを豊かにする演劇教育を学校に

私は13年間、演劇指導講師として、子どもや親たちと向き合ってきました。また、第六中学校演劇部の外部指導員として7年間、生徒たちと演劇を共に創ってきました。

私自身が中学生の頃、演劇部での活動に打ち込むことで、自分自身が支えられたという経験から、多感な中学生に演劇の面白さを伝えるお手伝いをしたいという思いからでした。

演劇は、こころを動かして想像し、共に創るよろこびを感じ、自分と他者を感じながら認めあい、また自分の感性を発揮できるものです。そんな演劇が、もっと学校教育に入ることを私はずっと願ってきました。そこで、初めての質問に、演劇教育をとり上げました。

演劇教育とは

演劇教育とは、演劇そのものを教えたり学んだりすることが目的ではなく、演劇の手法を用いて、からだを使って表現する楽しさを実感し、コミュニケーション能力を育んだり、観劇することで心動かされる喜びに出会う教育のことです。

国は、これからの子ども達が国際社会で生き、また学校生活で人間関係を作っていくために、多様なコミュニケーション能力を身につけることが重要としています。そこで、市としては演劇教育をどう捉えているのかを質問しました。

それに対しては、「携帯電話の普及で、直接的な相手とのコミュニケーションがうまく取れない子どもたちが多いなどの、最近の社会的な課題の解決のためにも有効と認識している。演劇的手法を使い、対話や討論、身体的表現を取り入れた授業やアウトリーチ事業、芸術鑑賞を充実させていく」という答弁を得ました。 

せんがわ劇場の事業を学校教育に

せんがわ劇場のアウトリーチ事業は、劇場から講師を派遣し、小中学校で演劇体験プログラムを実施して、舞台芸術に触れるきっかけを提供するものです。

現在、第七中学校と七中相談学級、国領小学校で導入しているだけなので拡充を求めたところ、「今後小・中学校のみならず、保育園や福祉施設も視野に入れ、事業の充実と指導者育成にも力をいれていく」という答弁でした。また、先生自身も体験することで、演劇教育やアウトリーチの効果を理解できるよう、教員の体験型研修と、さらなるせんがわ劇場の活用を求めて質問を終わりました。

一般質問を通して、これまで感じてきた課題を行政に伝え、改善に向けた一歩を踏み出すことができると実感しました。私たち市民も自治と参画のまちに向けてしっかりと市政をチェックし、関心を持っていくことが大切だと思いました。

※一般質問・陳情・厚生委員会の様子は、市ホームページの市議会→「議会中継」→「映像録画を見る」でご覧ください。

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議会傍聴記 

6月16日の調布市議会一般質問を傍聴した。
傍聴する際に分厚い資料を渡され、これほど多くの事柄が議題となっているのか、と改めて行政運営の大変さを思った。だが、その多さ故か議会自体は決まった質問とあらかじめ作られた回答の発表の場、のようであった。熱く議論が交わされるというものではなかったのがいささか物足りなかった。
ただ、傍聴するのに厳しい審査などなく、簡単に入場できたのでもっと気軽に傍聴しに行こうと思う。

S.S.



初めて臨んだ議会で

初めての議会、終わってほっとしています。やらなければならない目の前のことをひとつひとつ片付けていくことで毎日が過ぎていきました。議会中は、開会してすぐ休会したり、その間に打ち合わせやさまざまな経過があったりと、見えないところでいろんなドラマがあるなぁと思いました。

最終日は傍聴者が議場に入りきらないほどでした。ベテラン議員が、「議会はライブ、何が起こるかわからない」とおっしゃっていて、なるほど、これからもいろいろあるのだろう、と思いました。皆さんも是非、何が起こるかわからない(しょっちゅうは起こらないようですが)議会の傍聴に来てチェックしてみて下さい。お待ちしております!

二宮ようこ



調布市議会第3回定例会は9月2日から開催されます

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厚 生 委 員 会 報 告
常任委員会は、総務、建設、文教、厚生の4委員会がありますが、私はこれから2年間厚生委員会に所属します。今回、厚生委員会では3件の条例改正を審議しました。
  
1.家庭的保育事業(3歳児未満の小規模保育園)における国の保育士の算定基準に准看護師が加わり、「保育士、看護師、又は准看護師を1人に限り、保育士とみなす」と改正されます。保育経験のない人も受け入れるのだから、研修制度を整えてほしいと意見をのべました。

2.ゆうあい福祉公社のデイサービス事業が、10月1日からは振替休日となる月曜日も利用できるようになります。以前から多くの利用者が要望していたことがやっと実現します。

3.国の介護保険法改正により、消費税増税前の1年間のみの軽減化策として、生活保護などの低所得世帯の保険料率が軽減されます。

3件とも全会派一致で可決されました。



陳 情 報 告
沖縄基地問題、安全保障法制案、生活道路整備、マンション建設問題、市議会報告会(4陳情)について、合計8つもの陳情が出されました。

安全保障法制案の廃案・慎重審議を求める陳情は、850人以上の賛同で提出されましたが、陳情を審査した総務委員会の結論は不採択。生活者ネットワークは採択を求めて討論を行いました。その内容は、ホームページに載せましたので、是非ご覧ください。

初めての討論で緊張しましたが、本当にひどいことだと思っているので気持ちも入りました。本会議でも14対13の不採択で、調布市議会としてこの法案を進めていくと表明することになりました。議場に入りきらない傍聴者の見守る中、苦い思いを噛みしめての議員のスタートとなりました。


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【おしゃべりカフェ bQ】

★このまちでいつまでも暮らせますか?

調布は、高齢者が安心して暮らせるまちでしょうか。不安はありませんか?あるとすればどんなことですか?気になるあれこれを気軽に話してみませんか?

日 時:8月24日(月)10:00〜12:00
場 所:市民プラザあくろす2階 多目的室
参加費:無料  
申 込:TEL 042-487-3087 
    FAX 042-487-3090 
主 催:調布・生活者ネットワーク


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