2005年4月16日
いよいよ掘削開始! 京王線連続立体工事は今・・そのA  

〜2005年調布市の連続立体交差事業予算は6,000万円〜

 3月議会(3月23日閉会)の主要テーマは、2005年度の予算審議でした。連続立体工事関連の予算として、道路整備などの付帯事業も含めて33億円分の事業費を確保したとの報告がありました。そのうち、連続立体交差事業本体への調布市の負担分は6千万円です。

「10年間の市負担分75億円からすると小額過ぎる、工事が進まないのか」という質問もありましたが、市の負担分が少ないのは主に東京都の予算編成上の理由です。東京都は、調布市のほかにも連続立体事業を手がけていてその総額で予算を組んでいます。今年度も緊縮型の予算を組んだ都は、工事費の負担額を今年度は事業者側が前倒しで多くするよう京王電鉄に申し入れました。

現行の総事業費1149億円は、鉄道(京王電鉄)652億円、国248.5億円、東京都174億円、調布市74.5億円を負担することになっていますが、この最終的な負担額は変えずに、今年度分については鉄道側が負担を前倒しで行うというわけです。

 また、東京都の連立予算は他地域での工事も含まれているのですが、それが進まなければその分の予算が調布市に回るという場合もあり、このときは市の負担も東京都に連動して増額になります。この場合は、補正予算で対応することになります。
 
  ◆大学生が描く「調布駅の未来図」は…?◆

連立事業が完成した後、調布駅周辺には南北一体となった広い駅前広場や細長い鉄道線路跡地が出ます。 この広い空間をどう使うか?
調布市では「連続立体交差による魅力的な駅前広場の創出に関する研究会」「鉄道敷地利用検討会」という二つの会で検討してきました。現在、それぞれの提案がまとまったところです。

 これとは別に、東京大学工学部建築学科では、2004年度の学生課題として、この調布駅周辺の利用形態の検討と建築物の設計を行ったということです。建築物は、人々の多様な活動を誘発することを狙って設計することとなっています。学生たちが描いた設計図が4月19日(火)から29日(金)まで調布市文化会館たづくり11階の「みんなの広場」で展示されます。

 10年後に工事が完成する頃に30代という働き盛りを迎える学生たちが、どんな調布駅の未来像を描いているのか、見に行ってみませんか?