平成16年4月、国立大阪南病院は独立行政法人となり国立病院機構大阪南医療センターとなりました。平成9年から順次建替えていた病院は平成17年2月に完成し、以前の病院や技師学校の面影を見つけるのも難しくなりました。
新しい病院は病床520床、一日の外来患者は約900人が来院し、地域の医療ニーズに応え、「満足の医療」、「安心の医療」、「質の高い医療」の提供と「地域への貢献」に重点を置いた医療活動をしています。旧臨床検査科は臨床検査部となり医師2名、臨床検査技師17名、受付1名の当院職員とブランチ職員(検体検査部門)の技師10名、合計30名の職員を擁する大所帯となりました。業務では迅速・確実・正確は基本ですが、生理検査部門ではエコー検査の最先端を目指し、病理・細胞診検査では遺伝子検査を利用した迅速・正確な確定診断を進め、微生物検査ではICTの中心で活躍しており、専門分野の更なる特化を行っています。
技師学校関係職員では、かつて国立大阪南病院時代の大當細菌主任が現在技師長で、この大所帯を切盛りし、我が検査部は臨床のニーズはもとより、外来採血も患者から大きな信頼を得ています。また、多くの技師学生がお世話になった嶋名生理主任は、今年3月に退職されました。現在、8名の卒業生が臨床検査部の柱となり活躍しています。
敷地案内図 (右上に追加してある黄色い四角が学校跡です)
病院駐車場から
病院を囲む塀が全てなくなり、敷地全体がオープンスペースになって、とても広く感じます。
フロントから清潔感あるエレベーターで2階へ
病院玄関フロントロビー(男性が見ている案内図が●00万!?)
平成18年春、当院に勤務する卒業生と林さん(受付)
左手前から衛5期 田中(旧姓 阿南)、臨24期 今長(旧姓 内橋)
臨13期 木下、検査受付 林、臨10期 立花(旧姓 北山)
左奥から臨12期 藤田、臨9期 芦田、衛3期 嶋名(旧姓 中森)、臨13期 林
左上のはめ込み写真の上から臨26期 梅川、臨24期 平出(旧姓 黒木)
技師学校跡を敷地入り口からのぞむ
(クスノキは昔のままです)
技師学校跡の立体駐車場からのぞむ (木はカイヅカイブキ)
旧技師学校傍にあった数本の大きな木も昔より大きく逞しくなり存在感を増しています。 この数本の木は街中でよく見るのですが、私は名前を分からずどうも気になって頭から離れませんでした。 ネット検索でしつこく時間をかけ、漸く判明しました。 その名はカイヅカイブキです。 「ヒノキ科の常緑高木で放っておけば、7mくらいに大きくなるが、生垣によく利用され、剪定されるため普段見られるのはそれほど大きくありません。」とあるホームページに説明がありましたが、病院の木は放って置かれたのでしょう。 7mぐらいの大きな木になっています。 でもその逞しさは見事で、新しい駐車場も場所を譲っています。 私たちOBもその木にあやかり、其々の分野で逞しく無くては成らない存在でありたいと思います。
臨検12期生・藤田
平成18年5月20日受付