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第33回 伝統工芸日本金工展

2004年6月22日(火)〜27日(日)
@ポーラミュージアムアネックス
(東京都中央区銀座1-7-7ポーラ銀座ビル)

 

伝統工芸日本金工展とは、工芸というジャンルの中で金工作品を一般公募し入選作品を展示する展覧会です。今年も無事入選し、展示してもらいました。今回は東京まで行き、展示会を見て研究会、祝賀会に参加してきました。

私は昨年も入選しました。これは、はっきりいって妥協ばかりして、自分ではあまり思い出したくないものでした。最近になって、あまり妥協せずに自分が気に入るまで手を入れられるようになり、今年の作品は自分でもお気に入りの香炉にすることができました。

そう思っていたので、研究会のとき審査の先生が言って下さったことはドキッと、ワクワクっとしました。 こんなことを言って下さいました。「金工展は本展(伝統工芸展)とは違い、新人の発掘、養成という意味も込めた展示会である。だから、その作品に可能性などを見出して入選させてあげたい。その点では、植田千香子さんの作品は昨年の物に比べてかなりの進歩をしている。そういう、進歩の過程を見る展示会なんです…」研究会でこんな風に言ってもらったら、ドキッとするでしょう?しました!

私の作品はまだ完成されてはいないけれど、進歩したから入選という結果を頂いたということです。完成されてはいないという部分に落ち込むか、進歩したと言ってもらったことを喜ぶか…。もちろん!進歩したと声に出して言ってもらったことに喜びます。それも、自分も進歩したと思っていたのでなおさらうれしいです。

しかし、世の中にはババーンと鮮烈デビューをかざる若者もいます。私よりも年下で賞をもらう若者もいます。それよりも、自分の形を完成させている若者。あ〜、ジェラシー?プレッシャー?そういうことにはなるべく鈍感になって、とりあえず金属を長い時間触ることを心がけます。

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