佐世保港監視・抗議行動速報24
佐世保原水協・佐世保市平和委員会

 10月27日(土)天気:曇り

06:55 監視ポイントにつく。
前畑弾薬庫ゲート前、黒いワゴン車(警備)。台船は4隻ある。
07:20 掃海艇666おぎしまが庵浦前を港内へ向かってくる。10分後倉島へ入る。その後に続いて掃海艇684なおしまも港内に向かってくる。13分後倉島へ入る。
07:35 海保巡視艇CL261が沖合より赤崎前まできて待機。
07:42 海保巡視艇に先導されるかたちで、その後に「AUSTAL COM」と書いた白い大きな船が入ってきて、赤崎2号岸壁に接岸した。これまでみたこともない船だ。(後で教えてもらったのだが、アメリカの公用船『ウエストパーク・エクスプレス』という船)支援船が出てきて、白い巨船の回りにオイルフエンスをはった。同支援船はその作業を終えると再び平瀬に戻った。(8時32分)
  その後動きはなかった。
09:00 監視終了。

午前9時時点の佐世保港にいる艦船の配置状況
港中央付近 補給艦さがみ(421)
赤崎岸壁 米国公用船ウェストパークエキスプレス
立神港区 掃海艦パトリオット、ホテル船、救難艦セーフガード
海自立神桟橋 護衛艦くらま(144)、補給艦はまな(424)、護衛艦あさかぜ(169)、護衛艦さわぎり(157)、イージス艦こんごう(173)、イージス艦ちょうかい(176)、護衛艦きりさめ(104)、護衛艦あさぎり(151)、護衛艦さわかぜ(170)、護衛艦ゆうだち(103)
倉島岸壁 護衛艦いそゆき(127)、護衛艦はるゆき(128)、護衛艦あさゆき(132)、護衛艦おおよど(231)、護衛艦せんだい(232)、護衛艦とね(234)、掃海艇ひめしま(665)、掃海艇おぎしま(666)、掃海艇なおしま(684)、輸送艇1号(2001)
宣伝行動 12時時15分から13時45分まで街頭車を使っての宣伝。

イージス艦派遣をめぐる情勢問題
24日ワシントン共同通信による情報「米国防省高官の見解」

  1. 「イージス艦が使われれば、明らかに歓迎する」とイージス艦派遣についてはじめて米政府高官が見解を明言した。
  2. 自衛隊の協力は主として米太平洋軍司令部(ハワイ)が管轄する。人道支援は中東軍司令部(フロリダ州タンパ)が担当する。自衛隊が同司令部の作戦行動に協力する可能性についても言及した。軍事作戦の連絡・調整について自衛官派遣を同司令部におこなう方向で非公式な協議に入った。(平時は3人の自衛官が連絡士官として同司令部には常駐しているという)
  3. テロ特措法(自衛隊参戦法)について
    「非常に前向きなステップであり、支援を感謝したい」と高く評価した。さらに現在の戦況について「テロとの戦いは長期化する。」とのべ、自衛隊の支援は長期的に求められる可能性を指摘した。
  4. 集団提起自衛権の行使について
    「日本が決める問題」としつつも「小泉政権が決めることが適切だと思う」とのべた。
  5. 東アジア情勢と沖縄の関係について
    「北朝鮮が不穏な動きをおこさないよう注視していく」とのべ、これとの関係で沖縄米軍基地について「アジアの安定のために死活的役割を果たしており、米軍の能力を堅持しながら関与を続ける。米軍の役割と任務に何ら変化はない」と言明した。

イージス艦派遣に対する日本政府の公式見解

  1. 「結果として他国の武力行使との関連があったとしても、それが一般的な情報提供である限り武力行使との一体化の問題は生じない」(25日参院外交防衛委員会、中谷元長官答弁)さらに「情報収集は、わが国が主体的に行うもので、特定の国の武力行使を直接支援する目的を持たない。特定の国の要請によって偵察行動のような特定の情報収集活動をともなう情報提供は行わない」
  2. 「常々情報交換している場合の一環として行う場合には一体化ならない」(津野修法制局長官、同委員会答弁)

イージス艦を派遣しても、また情報収集し、提供しても武力行使と一体化しない、集団的自衛権行使にならない、したっがて憲法枠内と強弁しすすめる意向を示したものとみるべきだろう。いよいよ「こんごう」「ちょうかい」から目を離せない。【山下千秋】