○ながさき平和委員会 情報開示請求文書第3号
 開示までの経過


米軍による海上自衛隊大村航空基地の
一部限定使用についてのやりとり

添付文書(計4頁)は、不開示情報該当するので除いた。


海上自衛隊大村航空基地の2−4−b化に伴う地元調整について
1 日 時:平成4年8月6日 16:30〜17:00
2 場 所:大村市役所 市長応接室
3 参集者:(1) 相手方 松本市長、前田助役、松添企画調整課長
      (2) 当 方 松村施設部長、大塚課長補佐、中村事務所長、大長施設課長
4 要旨
 局:  日頃、防衛施設行政にご協力頂き感謝申し上げる。
本日は先般(7/16)貴市に対しお申し越しさせて頂いた、揚陸艦ベローウッド号の佐世保配備に伴う海自大村航空基地の工作物及び建物の一部共同使用の件につき、正式に市長さんのご理解・ご協力を賜りたくお伺いした。(事案内容の概略説明後)
今後の手続きとしては、地位協定第25条で設置されている日米合同委員会という機関で合意後、閣議決定を経て官報に告示(防衛施設庁告示)される運びとなる。
 市:  基本的には国の方針であり協力する。米軍絡みの今回のようなケースは始めてであり、市民の合意を得るためにも民生安定事業等でめご配慮を今後ともお願いしたい。
後日、文書等の行為があるのだろうか。また、共同使用の期間はいつまでだろうか。
 局: どうしても文書ということであれば、文書を発出したケースもあるが、市長さんなり市の幹部の方にお話し申し上げ、ご理解を賜った場合は口頭でも地元市.町.村長
さん等のご理解が得られたということで本庁に報告し、先に述べた手続きに移行する。
また、期間については、2−4−bの適用ある施設・区域として提供するということになり、安保条約があるかぎり国として提供義務を負っているので、最長はとなると
安保条約の履行の期間ということになる。
 市: 議会から何の連絡も無かったとならない様に、合同委員会の合意前(合意についての公表前)の適当な日に、いわゆる9月定例議会においてではなく議会筋(全員協議
会又は各派代表等)に「了承したことについて報告」という形をとりたい。
議会筋への対応に関しては、時期的な問題もあり慎重に取り扱うこととしたい。また内容等については、今後とも事務段階で協議・調整させたいので、協力して欲しい。
それと、市議会への報告(公表)前に国側も公表は絶対に行って戴かないように願いたい。
 局: 了解した。ご協力感謝する。

海上自衛隊大村航空基地の2−4−b化に伴う地元調整について
1 日 時:平成4年8月12日(水)13:30〜14:30
2 場 所:長崎県庁・国際交流担当理事室
3 参集者:(1) 相手方 金柿国際交流担当理事、松尾課長補佐、松尾係長
      (2) 当 方 松村施設部長、大塚課長補佐、中村事務所長、大長施設課長
4 要 旨
 局:  本日は、先般(7/16)貴県に対しお申し越しさせて戴いた、揚陸艦ベローウッド号の佐世保港配備に伴う海自大村航空基地の建物及び工作物を地位協定2−4−bに拠り米軍に一部共同使用させる件につき、正式に貴県のご理解・ご協力を賜りたくお伺いした。基地が大村市に所在しているため、8月6日大村市長さんの所へ参り「基本的には国の方針であり協力する。」旨のご返事を戴いたので早速こちらに来させて頂いた。
なお、今後の手続きとしては、地位協定第25条で設置されている日米合同委員会で合意後、閣議決定を経て官報に告示(防衛施設庁告示)される運びとなる。また、大村市長さんとしては、日米合同委員会の合意前の3〜4日前に議会筋に「了承したことについて報告」という形をとりたいとのことであったので其までは秘扱いを要望する。
 件:  昨日大村市の助役が見えた。大村市には別に文書はお出しになっていないのだろうか。
私どもとしては、担当は常に変わる。口頭だけだと経過が分からなくなる恐れがある。こういう申し入れが局のほうからあったと公文書を戴いて回答をしたと言う形にしたいのだが。
 局:  大村市に於いても文書云々という話は、率直に言って出た。しかし、この種の件については、全国的に特殊異例でないので文書は出していないのだがと申したら「そうですか、分かりました。」ということでご了解戴いている。市とのバランスの問題もあろうかと思う。
 県:  出せないと言うのは、慣例的なものだからか。
 局:  地位協定に基づく2−4−bの事案は、100件を越える事案に上るが、自治体に文書でもって意見照会したケースは稀だ。国管法施行令を観てもそこまでの要件ではないと解釈している。大村市長さんにはその辺まで深くお話ししていないが、率直に、市長さんの所にお伺いした理由というのは、こちら(県)に7/16日局企画課長等が伺った時と同じ形で、「国管法があります。政令があります。」と全部ご説明している。
 県: 「軽微であるからもう文盲は出しませんというわけですね。」
 局:  今までの積み重ねの結果もご了解戴きたい。議会対策とか地元対策が必要な場合は、当方もご協力致したい。
 県:  大村市さんが了解したということであれば、県としても了解する。文書で戴きたかったが、むりということであれば、やむを得ない。
(注)金柿理事より前日、副知事の了解を得ていた旨の補足説明があった。

添付文書(計2頁)は、不開示情報該当するので除いた。