演習最終日の光景
13回目となる日出生台演習場での沖縄県道104号線越え実弾砲撃移転訓練が2月5日から13日まで行われました。大分県平和委員会からのリポートを紹介します。
日付 | 午前 | 午後 | 夜間 | 計 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
2月05日 | − | − | − | − | 前日作業で消耗し、中止 |
2月06日 | 0 | 4 | 0 | 4 | 初弾は15時41分 |
2月07日 | 31 | 137 | 18 | 186 | 不発2、公開訓練実施 |
2月08日 | 53 | 158 | 0 | 211 | 砲弾数は過去3番目 |
2月09日 | 13 | 0 | 0 | 13 | 終了は10時55分 |
2月10日 | − | − | − | 143 | 機器点検で訓練中止 |
2月11日 | 0 | 89 | 8 | 97 | 不発2 |
2月12日 | 0 | 77 | 18 | 95 | 午前中に小火器訓練 |
2月13日 | 186 | − | − | 186 | 終了は12 時半 |
計 | 283 | 465 | 44 | 792 | 砲弾数は過去2番目 |
今回の訓練では、初日に隊員の体調管理上必要として訓練を休んだり、途中で機器の点検で訓練を止めるなど予測がつかない事態が続いた。訓練に来た部隊は榴弾砲等の取扱いに慣れている様子で無理に訓練をする必要性は低いのではと思われた。
また、砲弾の発射数は過去2番目に多く、短時間で数十発連射することがほとんどで数多くの弾丸を消耗するのも目的ではないかとも感じた。1発20万円を越えると言われる砲弾を無駄に数多く撃つ米軍とは何なのかを考えさせられた。訓練は今までより熟練した海兵隊の訓練に変り、拡大していくと思われる。
★抗議・反対する行動
12月18日 「日出生台での米軍演習に反対する大分県各界連絡会」で県に申し入れ
1月17日 市民団体「ローカルネット日出生台」で県に申し入れ
1月25日 共産党大分県委員会と日出生台~各界連絡会で九州防衛局と交渉
1月28日 「日出生台集会」を九州規模で開催、約120人参加
1月30日 日出生台演習場ゲート前で海兵隊入場反対の平和運動センターの集会に合流
1月31日 砲門・車両の陸揚げ、搬送の反対行動を大分市の大在港出口で実施
★九州防衛局との交渉
日出生台演習場では県及び関係自治体の4者と防衛局との間で「日出生台演習場使用覚書」を昨年に「確認書」に格上げし訓練時間を午後8時までとし、米軍にも守るように要請してきている。防衛局に「確認書」について米軍にどのように守らせるのかを問うたが、防衛局は「確認書」については「伝えている」と繰り返すだけで米軍に強く要請する姿勢はなかった。米軍の立場にたって、米軍のための防波堤として我々の要求を拒む態度が露骨に現れていた。
昨年の訓練では、自衛隊員が米軍に付き添い支援をしたり、砲門の取扱い方などを学んでいる姿が見えたので「具体的にどのような支援をしているのか」と聞いたところ「以前から演習場の出入口の監視などの支援をしている、変わったことはない」との返答。再度、「昨年の訓練で砲門の近くで赤ヘルを被っていろいろサポートしている姿を確認している」との問いに「砲弾を誤った方向に発射しないように方向を教えている」と。では陸自の隊員は英語を話せるのかと聞いたら「それは解らない」と。英語も話せないのに海兵隊に撃つ方向を教えることなど不可能、防衛局は誠意のない対応に始終した。
(2018年2月15日)