12月22日、米海軍の攻撃型原潜水艦アレキサンドリアが佐世保港の赤崎貯油所岸壁に接岸しました。米原潜の佐世保寄港は今年24回目で、過去最多となりました。昨年は14回。また横須賀港は17回で昨年より1増、ホワイトビーチは20回で昨年より3減。(12月23日現在)
赤崎貯油所の岸壁に接岸したのは11回で、修理やメンテナンスが行われています。港内の錨地で一時停泊したのが13回で、物資の補給や人員の積み下ろし等を行ってほとんどが1時間以内に出港しています。寄港回数の一番多かったのはブレマートンとキーウェストの各5回。
過去の最多は23回で、高圧電力・スチームなどの供給設備が岸壁に完成した翌年の97年とイラク戦争時の03年でした。原潜の主な任務は空母など水上艦の護衛ですが、冷戦終結後は偵察や情報収集の任務が増えているようです。今回の急増は中国の「海洋進出」や北朝鮮の核実験・ミサイル発射に対応した動きといえるでしょう。
【資料】
・佐世保に寄港した原子力潜水艦
(2016年12月23日)