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世界の原発は438基


世界の原発の運転経過年数

 国際原子力機関によると、14年末時点で電力網につながっている原発はこの1年間に4基増えて438基。

 新増設は5基。内訳は中国が3基、アルゼンチンとロシアが各1基。

 中国は計23基となり、発電能力は5位で、今年中に4位の韓国を超えることは確実に。一方、アルゼンチンで3基目となるアトーチャ2号機は1981年に建設開始したが資金難で94年に中断、06年に再開していた。

 昨年閉鎖されたのは米国のバーモント・ヤンキー炉のみ。福島第一原発2〜5号機と同型炉で運転開始から42年が経つ。老朽化による汚染水漏れなどにより、運転延長への反対運動が起きており、経済性を理由に閉鎖された。これによって米国の原発は99基となった。このうち34基が運転開始から40年以上を経過しているため、シェールガスと石油価格の暴落と相まって今後の閉鎖は急ピッチで進む可能性が高い。

 建設を開始したのは3基。アルゼンチンは独自開発している加圧水型の原型炉1基。初めて原発を持つUAEとベラルーシが前年に引き続き、各1基。世界で90基が建設中で、中国が26基。次いでロシアが9基、インド6基、韓国と米国が各5基等々。

(2015年1月04日)