佐世保基地強化に約60億円
福岡防衛施設局が予算要求

 9月2日、佐世保の基地問題などを話し合う「佐世保問題現地連絡協議会」で福岡防衛施設局は新岸壁建設費などとして来年度約60億円を概算要求することを明らかにしました。住民生活と相いれない基地被害を減らせという地元要求を逆手にとった基地機能強化にほかなりません。しかもその背景にあるのは佐世保揚陸艦部隊を中心とする遠征攻撃群の編成でした。

  • 佐世保港の新岸壁の埋め立て基礎工事等に約42億円
     平瀬係船池(ジュリエットベイスン)西側の約5・7ヘクタールを埋め立てて長さ約500メートルの岸壁を建設する。埋め立てに伴うコンクリート製ケーソンの設置や周辺の環境調査(水質や騒音)の費用。佐世保市長は9月議会で公有水面の埋立ての許可を得ようとしている。
     これまでに注ぎ込まれた税金は99年度525万円、00年度3570万円(以上契約額)、01年度予算約1億8000万円、02年度予算約6200万円、03年度予算約49億円。これによって完成額約200億円のすでに半分が支出されることになる。
  • 針尾島弾薬集積所への弾薬庫近代化集約構想に約8600万円
     今年度に引き続き周辺海域の潮流や船舶航行の調査費。これまでに注ぎ込まれた税金は99年度600万円、00年度882万円(以上契約額)、01年度予算約2500万円、02年度予算約3600万円、03年度予算約4600万円。
  • LCAC施設の工事・建設費に約17億1800万円
     これまでに注ぎ込まれた税金は、00年度1億5561万円(契約額)、01年度予算約1億7300万円、02年度予算約2億1400万円、03年度予算約6億3000万円。累計は約29億円になる。