第11号 2002.1.20
 元気な市民の登場の年に!

理事長 浜 いく子

 明けましておめでとうございます。
 皆さま、お揃いで良い新年を迎えられたことと存じます。昨年、国内外では暗いニュースがつづきましたが、今年こそは誰もが希望のもてる 1年となることを期待するとともに、〔セプロス〕は"午とし"にちなみ飛躍の年としたいと考えています。
 いま西東京市では、市民委員による「市民参加条例」と「環境基本条例」の作成も完成まじかとなり、新たなまちづくりに向けて動き出そうと しています。こうした市民の主体的動きこそが豊かなまちづくりの第一歩と考えています。
 一方、〔セプロス〕でも昨年来のIT講習を通して、NPO活動に参加する人の輪も少しずつ広がり、地域に多様な人的資源のネットワーク作りが 始まっています。新しい地域社会づくりのあしおとは、すぐそこまできています。
 みんなの地域社会づくりを、是非いっしょに進めましょう!!
 〔セプロス〕はそんなあなたをお待ちしています。


 セプロス市民講座(1)

高畠通敏氏連続講座開催

2001年10月5日・12日

 セプロス版市民講座に、駿河台大学法学部教授高畠通敏氏をお招きして「市民参加」をテーマに2回にわたり講演を お願いしました。
 高畠氏は、「声なき声の会」「国民文化会議」など現場の市民運動に深く関わり市民の政治参加のための理論と実践を積み重ね、市民を 主体とする実践的な政治学の確立をめざして現在も各方面で大活躍です。市民が行政へ「市民参加」をする場合には、パーティシパントとしての 参加(行政から与えられた役割の受動的参加)と、パーティシペーターとして参加(市民として主体的で積極的に決定過程までの参加)の 2つの形態あるが、市民として今日的に必要とされるものをレトリックを交えながら鋭く語ってくれました。
 現在、西東京市では市民委員10名による「市民参加条例」案を策定中ですが、それに対する氏の具体的なさまざまな提言もいただき、 会はとても有益なものでした。


 セプロス市民講座(2)

子育て支援講座

2001年11月20日

 「小児科医から見た子供のこころとからだ」予防接種について―インフルエンザの予防、治療法の進歩という テーマで、さいとう小児科内科クリニック院長斎藤喜親医師を講師にお招きしました。
 子供の病気は親にとって解からないことだらけで不安なことが多いものです。今回は、保谷地区で病後児保育室「えくぼ」の運営など 地域の子育て支援を実施している斎藤先生に、予防接種を中心に対応を教えていただきました。フリートークでは、日頃の困っていることを 出し合って、参加者は真剣にお聞きし、子どもの病気は心の病も多いということを実感しました。病気でしか病院に行けないということでなく、 地域で斎藤先生のように子育てに係わる相談に乗ってくれる医師が増えると子育ても安心につながると思いませんか。


 文部科学省委嘱事業

地域通貨Conte連続講座

  第1回「地域通貨」ってなに?

2001年9月27日

 講師に、奥田裕之氏(多摩きた生活クラブ職員)をお招きして、海外研修で実際に見聞したLETS――現在 世界中でもっとも普及している地域通貨――の最新事情をお聞きしました。地域のコミュニティづくりに、地域通貨が果たす役割と必要性を お話いただき私たちの今後の活動におおいに役立ちました。

  第2回「地域通貨」にもっと親しくなろう

2001年11月9日

 講師に、村山和彦氏(千葉県千葉市稲毛区で地域通貨「ピーナッツ」を実践中)をお招きして、その実践報告を していただきました。

  北海道栗山町「クリン第3次実験報告 交流会」視察

2001年11月3〜5日

 日本独自の地域通貨「エコマネー」の最先端実践地栗山町をコントメンバー5名で視察をしてきました。 交流会には、地元北海道・小樽から富山県、遠く兵庫県までの多くの方々が参加して、地域通貨の可能性や問題点などを討論しました。


 文部科学省委嘱事業 地域通貨シンポジューム

地域通貨―その理論と実践報告

日 時 2002年2月11日(月)13:00〜16:00
場 所 保谷公民館(旧柳沢公民館)視聴覚室
資料代 300円

第一部 講  演 講師 加藤敏春氏(経済産業省、東京大学大学院客員教授、
エコマネー提唱者)
第二部    実践報告 (1) 宝塚市「ZUKA」 山本麗子氏
(2) 渋谷「アースディマネー」 嵯峨生馬氏
(3) 生活クラブ「クラブ」 谷 嘉子氏
(4) 西東京「Conte」  羽山生也氏

 コーディネーター 永田尚三氏 (武蔵野女子大学専任講師)


 編集後記

 暗く、悲惨な事件や事故が未解決のまま年末をむかえ、あまり前途に希望を持てずに年が明けた2002年。それでも、初詣に出かけて新年の希望を祈るのはお正月の目出度さかもしれません。本年の〔セプロス〕は、相変わらずお金は無くてもミッションは昨年以上に持って活動するNPOをめざします。

(佐藤)

NPO法人認証状況(2002年1月11日現在)
申請受理数 /全国 6737 東京 1497
認証数 /全国 5779 東京 1247 西東京 15




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セプロスニュース第10号 2001.10.30
   第三期セプロスの活動が開始して4ヶ月

それぞれのグループは、活発に事業を展開しています。

 2001年7月14日に第2回総会を行ってから4ヶ月あまりがたちました。
河東あや、服部依子の両名を新しい理事に加えて継続事業、新規事業ともはじめからフル回転の活動です。
<もっと、もっとまちのなかへ>と〔セプロス〕は今期も頑張りますので、みなさまの応援をお願いします。

セプロス理事長 浜 いく子

   第2次浜セプロスはスタートしました

新しい公共のシステムづくりをめざして

特定非営利活動法人西東京NPO推進センター〔セプロス〕理事長 浜 いく子

 ニューヨークの世界貿易センタービルの民間機激突の瞬間、そしてビルの倒壊。この時、世界初の衛星中継・ 第一報がケネディ大統領暗殺の瞬間の映像で、衝撃を受けたことを思い出しました。今、世界の情報は瞬時に茶の間に伝わりますが、その判断は 個々人に迫られ、責任性も求められているような気がします。便利さと同時に個々の責任も求められる時代に、わたしたちの毎日を安全で、安心して 暮らせるまちにするためには、改めて人の関係性・豊かなコミュニティの構築の必要性と、それを機能させる社会システムづくりが解決の第一歩と 考えます。2001年度、〔セプロス〕では市民のさまざまなネットワークによる市民資本の充実を図っていきます。

1.豊かな文化都市づくりを目指し、3月西東京市文化団体ネットワークを設立

2.女性の社会進出と未来社会を担う子供の健やかな生活環境の確保を支援するため、子育て支援・きゃらめるはーと発足

3.また地域で失われたコミュニティの再生のため、市民の持つ様々な知恵と技術を提供したい人・使いたい人、それらをつなぎあわせる 役割りを担う地域通貨流通グループConteクラブによる実験取り組みを開始。

4.そして、それぞれの分野で専門的に進めている市民組織・NPO法人が集まり、8月西東京市NPO法人連絡会発足により、行政との協働 による豊かなまちづくりを市民側から進めていきます。
今後これらの組織が自立し、市民の多様なニーズに沿えるよう様々なフォローをしていきます。

5.そのほか情報化社会にすべての市民が対応できる、きめ細かな計画作り(システム作り)を進め、パソコンでつながるもうひとつの ネットワークづくりも検討していきます。また、

6.これら新たな社会作りのためのステップアップ講座も多数企画していきます。

 以上〔セプロス〕は、市民のための新しい社会のしくみを、多くの市民が参加しながら作り、住みやすいまちにしていくことをめざして いきます。皆様にはこれらの趣旨をご理解いただき、会員になることを支援の第一歩として、〔セプロス〕とともに新たな地域社会作りにご参加 くださる事をお願いします。

セプロス文化事業

特定非営利活動法人西東京NPO推進センター〔セプロス〕理事 服部依子

 あの忌わしいニューヨークでの無差別テロから二週間。世界は、国のエゴを捨て、お互いの連結を求め、 テロ撲滅に立ち向かっています。この情勢の中で私達も個人のエゴイズムを捨てさる事を求められているのではないでしょうか。
 このような時だからこそ、これから地域文化を推進させていくために、市民の多様な連帯を造り、お互いの意見を持ち寄る”NPO”の存在が 大きくクローズアップされて行く時代を迎える事でしょう。

 私とセプロスとの関わりは「西東京文化団体ネットワーク設立」の会に 参加したことから始まります。セプロス文化事業の一つとして、毎月第三木曜日にこもれびエントランスホールで開催しています「ランチタイム コンサート」は多方面に活躍の方々を招き、曲目も、クラシック、ポピュラー、ジャズ、邦楽と幅のある選択をされております。先月も、 市民の方から気軽に立ち寄れる雰囲気で、演奏者の音楽を身近に感じられ、こうした形で聴ける事は嬉しい、との感想をいただきました。
 今年12月21日(金)は、「クリスマス親子コンサート」として、4名のサクソフォーン奏者(ソプラノ、アルト、テナー、バリトン)を招いての 合奏です。人間の合唱のように幅があり、又独得の艶のある柔らかな響と音量できっと満足できる演奏会になるでしょう。是非どうぞ!
 また、2002年3月25日(月)は、西東京文化団体ネットワーク会長海老澤敏氏の"講演会とコンサート"を企画。海老澤氏の知識の泉から、 どんなお話が湧き出てくるのでしょうか。皆さん、楽しみではありませんか。"未来に輝くまちづくり"その一つを担って、夢はますます 広がって行きます。

Conteクラブはconte通貨の実験中です!!

特定非営利活動法人西東京NPO推進センター〔セプロス〕理事 池永芳美

 Conte通貨とは、「特定の地域/コミュニティ」だけで発行される限定的な通貨です。一般市場では 流通しにくいが、コミュニティの中ではとても必要とされるモノやサービスを交換し合う場合に使います。円には換算できず、貯めても利子は 付きません
 地域通貨で地域の活性化やコミュニティのつながりが深まる可能性に着目した〔セプロス〕が2000年の11月から '地域通貨プロジェクト'で、内外の事例を参考に学習し、西東京市に導入を計画しました。4月に開催した交流会において参加を呼びかけ、 22名の参加がありました。地域通貨の名前はconte、通帳方式によるサービスの交換で、6月から9月を第1次実験期間としました。会員の集まりを conteクラブといい、運営は会員有志が月1回の定例Conte協議会で行ないます。月1回のConteサロンで情報交換やconteの予約をしています。

<取り引きの流れ>
会員に登録→通帳とサービスリストが配布→会員間で取り引き
取り引きはサービス提供者と受給者、相互の合意と自己責任で行ない、
目安は1時間のサービスを10conte

<サービスリスト>
現在100項目以上あります。大人の遊びと思われますがやってみるといい!!

<これからのconteクラブ>
第1次実験を9月で終了。3回の講座とフォーラムを開催し、西東京市にふさわしい地域通貨を目指します。
2002年に本格導入の予定です。
(今年度、文部科学省の委嘱事業として認定されています。)

「Conteクラブ」はconteマネーの発行を目指しています。
会員になって地域通貨conteを使ってみよう!!
連絡先:〔セプロス〕内 TEL0424―25―6090
Email conte55@fne.freeserve.ne.jp
URL http://users.goo.ne.jp/conteclub

「きゃらめる・はーと」 それは・・・「西東京子育て応援隊!!」です

特定非営利活動法人西東京NPO推進センター〔セプロス〕事務局長 蜷木由美

 現在小さい子どもを育てている家族,特に毎日をがんばってる専業主婦のお母さん!何から何まで一人で子育てを 背負い込んでいませんか?
 ちょっと前までは隣り近所でお互い助け合っていて地域で子育てをしていましたよね。でも今は地域の中で そういうことはあまりなく、困っていても「助けて!」とも言えない。「きゃらめる・はーと」は共に考え、気軽に話したり、気分転換したり… そして子育てを楽しんでもらいたいと願っています!
 大切な子ども達の明るい未来のために…「きゃめる・はーと」は生まれたばかりです。 まだまだ手助けが必要です。あなたの力を貸してください。子育て経験を生かしてください。私達とこのグループを育ててみませんか!!

 現在の活動予定として…

 10月26日(金)・11月26日(月)には地域の方々と子育て真っ最中のお母さんたちの交流を目的とした 「りさいくる・ひろば」
 11月20日(火)には「小児科医による子どものこころとからだ」として、斎藤小児科クリニックの先生を講師に お招きして予防注射の問題点・インフルエンザの予防、治療法の進歩についての講座とフリートークスタッフはもちろん!お客さんや受講者として 気軽に参加してください!
「きゃらめる・はーと」はいつでも笑顔でお待ちしています!!

  〔セプロス〕事業予定
11月3-5日 地域通貨研修旅行(北海道栗山町)
11月 9日 1:30〜3:30 第2回地域通貨連続講座 西東京市田無庁舎202号室
11月19日 10:00〜正午 NPO講演会 こもれびホール小ホール
11月20日 12:15〜1:45 きゃらめるはーと講演会 消費者センター
12月21日 18:00〜 親子コンサート「ノワイエサクソフォーンアンサンブル」
こもれびホール 小ホール
  編集後記

 西東京市の市民参加条例策定委員に〔セプロス〕は2名参加しています。志ある市民・NPO・ボランティアが まちづくりに参加しやすい条例をつくりたいと責任の重さを感じている毎日です。
 暗くて、こころが傷むニュースが連日報道されています。 大状況に左右されずに小状況をもっと大切にしたいと考えている毎日でもあります。

(佐藤)

NPO法人認証状況(2001年6月1日現在)
申請受理数 /全国 4885 東京 1118
認証数 /全国 4145 東京 929 西東京 15




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