エピローグ
あみの声がスタジオに響いた。
「ワッチャ!プリマジスタジオ!」
あみはここのスタジオが廃止になる直前、みゃむと交代でMCを務めている。せっかく内定をもらったので、わずかな間でも職務を全うしたい。
そして、今日。急にみゃむもチムムも来れないことになった。二人はまつりと3人でせんぱいプリマジスタのユーチューブ番組に出演することになり、その収録だった。
「一緒にここに立つのは数週間ぶりなだけなのに、すごく懐かしい気がします」
ピンチヒッターでかけつけたのは劇団に入り引退していたれみだった。
「今日紹介するプリマジスタは!」
「私たちのかわいい後輩!」
「わたし達のユニット、「とらいあんぐる☆ART」のプリンセス!とみ!」
とみが入場してくる。数週間ぶりにメンバー3人がステージに揃った。
「今日はあみのMCも最後なんだよね」
「うん」
「というわけで、今日はあみの本当に最後のステージです」
「まずはユニット3人のステージから」
「とみもれみも、初めて貰ったフレンドカードのコーデが私服系だったので、それに合わせていきますね」
「次は、あみと一緒にプリマジをしてきたパートナー、はにたんのステージ!」
「合いの手はみるきが担当するお!」
「そして、わたしのプリマジおさめ!Magic of the peopleソロバージョンです!今まで本当にありがとう!」
こうして、あみのプリマジは終わった。
でも、きっと、どこかの街でステージを盛り上げ、おいしいものを食べ歩いている姿を見かけることだろう。
「それじゃ、またね!」
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