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長高同窓会報第1号   1994年(平成6年)3月31日発行

吹奏楽部OB会の活動について

      吹奏楽部OB会副会長 大多和 直樹(昭和36年卒)

 長生高校吹奏楽部は昭和19年以来、現在まで五百余名のOBを輩出しております。
 かつてはOB会活動が活発な時代もありましたが、昭和40年代の後半から休止状態が続いておりました。しかし、この間、現役の部員やOBからは、OB会を作って欲しい、作りたいという機運が高まっていました。そのような状況の中で、吹奏楽部OB会の再出発のきっかけとなったのが、平成2年10月10日に茂原市民会館で開催された「長生高校吹奏楽部創立五十周年記念演奏会」でした。

 当日、現役とOBとの合同演奏の後、会場に集まった大勢のOBの方たちで、吹奏楽部OB会の再建についての話し合いを持ちました。その場でOB会設立準備委員会が発足し、設立に向け準備を開始することが合意されました。
 
 翌平成12年6月2日には現役の定期演奏会に合わせて第一回総会が開催され、会則と新役員が承認されました。以後年一回の総会、OB会会報の発行、名簿の整備などを主な事業として活動しております。

 平成4年6月14日に開催した「V・ブラウン氏を囲んで」はエポックメイキング的なイベントでした。
 戦後間もない頃長生高校吹奏楽部に物心両面で多大な援助をして下さった、当時占領軍で戦後教育の改革を担当していたブラウン氏を茂原に招いての演奏会と懇親の集いでしたが、五十年の歴史の重みが現実となり、当日参加した現役、OB一人ひとりの心に世代を超えた一体感が生まれたのではないかと思います。

 さて、OBの中にはそれぞれの地域、団体で演奏活動を続けている人が多数おります。
 長生、茂原地区においても「いちのみやふるさとばんど」や「茂原交響楽団」で多くのOBがアマチュアとして活躍しており、地域の音楽文化振興に貢献しています。ビッグバンドやオーケストラで楽器を吹いてみたい方は、年齢に関係なく是非門をたたいてみて下さい。歓迎されること請け合いです。かく言う小生、茂原交響楽団で副団長兼クラリネット奏者として大作曲家の作品に悪戦苦闘しながらもクラシック音楽を堪能しています。

 最後に、この吹奏楽&OB会がOBの皆様の交流と親睦の場となり、更に母校吹奏部の発展に多少なりとも寄与することが出れば幸いに存じます。