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01.カレントデータベースに接続
【書式】Set Cn = CurrentProject.Connection
Cn:Connectionオブジェクト型の変数
カレントデータベースに接続するには,宣言した Connection オブジェクト型の変数に、CurrentProject オブジェクトの Connection プロパティを代入します。CurrentProject オブジェクトは,現在使用中のデータベースを表します。
【書式】Set Object = Nothing
Object:オブジェクト変数
オブジェクト変数にNothingを代入すると,その変数とオブジェクトの関係を無効にし、オブジェクトが使用していたメモリ上の領域は開放されます。
【書式】Object.Close
Object:オブジェクト変数
Close メソッドは,開いているオブジェクトを閉じる処理をします。ただし,オブジェクトはメモリからは削除されず、プロパティを設定して再度を開くことができます。
【使用例】カレントデータベースに接続してエラーが発生したかどうかを調べています。Errors
コレクションの Count プロパティが 0 の場合、Errors コレクションには Error
オブジェクトが含まれていないことを意味します。
Public Sub CnCurrentDb()
Dim cn As ADODB.Connection
'接続
Set cn = CurrentProject.Connection
Debug.Print cn.Errors.Count
'終了
cn.Close
Set cn = Nothing
End Sub
02.他のデータベースに接続する
カレントデータベース以外のデータベースに接続するには,ConnectionオブジェクトのConnectionStringプロパテを設定し、ConnectionオブジェクトのOpen
メソッドを実行します。
Connectionプロパティは,データベースへの接続情報を保持するプロパティです。
【書式】Cn.ConnectionString = "キーワード1=値1;キーワード2=値2;・・・”
Cn:Connectionオブジェクト型のオブジェクト変数
キーワード:接続に必要なキーワード
省略できないキーワードは,ProviderとData Sourceの2つです。
● Providerキーワード
Access2000形式のデータベースに接続する場合は「Microsoft.Jet.OLEDB.4.0」という値を使用します。
● Data Sourceキーワード
接続するデータベースファイル名をドライブ名からパスを含めた形で指定できます。
【書式】Cn.Open [ConnectionString]
Cn:Connectionオブジェクト型のオブジェクト変数
ConnectionString:先にConnectionStringプロパティを設定した場合は省略可能です。
@Connection オブジェクトの Open メソッドを使うと、データ ソースへ接続できます。
A操作が終わったら、Close メソッドを使ってオブジェクトを閉じます。そのオブジェクトのプロパティの設定を変更し、Open
メソッドを使って再度開くことができます。
Bオブジェクトをメモリから完全に削除するには、オブジェクト変数に Nothing
に代入します。
【例】D:\Access2000\コード\大学コード.mdb に接続する
cn.ConnectionString = "Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;" _
& "Data Source=D:\Access2000\コード\大学コード.mdb"
cn.Open
【サンプルコード】
Public Sub CnAccess()
Dim cn As ADODB.Connection
'接続
Set cn = New ADODB.Connection
cn.ConnectionString = "Provider=Microsoft.Jet.OLEDB.4.0;" _
& "Data Source=D:\Access2000\コード\大学コード.mdb"
cn.Open
MsgBox ("接続成功")
cn.Close
Set cn = Nothing
End Sub
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