第5缶 「お正月、四国の旅 後編」
1月5日、今年1番の寒さというおじいちゃんの声を背に、6時30分に出発。徒歩で琴平宮に向かう。まだ日の出前で冷気が肌に心地よく、すがすがしい気分で石段にのぞむ。高木さんの情報通り、途中で和歌山農協経済連の烏龍茶をゲット。人通りもまばらな石段を烏龍茶を飲みながら登る。登るうちにだんだんと空が明るくなり、山頂に着く頃にちょうどに日の出となる。とても見晴らしのよいところで、平野に小さな砂山のような小山がぽつんぽつんと点在する讃岐平野が一望の下に。今年の初詣を四国で済ます。
今日は愛媛県へ行ってある人に会おうという予定だ。2年前このHPを立ち上げたばかりの頃、ポンジュースで有名な愛媛県青果農協連合会にメールを送ったことがあった。今思うと、愛媛の栗茶を何とかして手に入れることができないかという、まことに虫のいい失礼なメールで恥ずかしいのだが、なんと、わざわざ宅配便で現物を送ってくださったのである。そこで、今回四国旅行をするに当たり、その時お世話になった担当者の方にあって、お礼を言おうと思っていたのだ。
順調に愛媛県に突入し、サービスエリアで休んで地図を開いたとき、ふと、ある文字が目にとまった。これが、この後の事件の引き金となったのだが、この時点ではまだ知る由もない。
実は今回の旅行には、表向き茶缶集めという目的があったのだが、裏の目的があった。それは、高速道路のサービスエリアのスタンプ集めである。今回の旅行で四国のスタンプをすべて集めてしまおうと考えていたのである。
サービスエリアでスタンプを押し、もらったマップを見ていると、なんと高知県内に新しいサービスエリアができているではないか。さっそく電話で確認すると、上下ともにスタンプがあるとのこと。迷った末、先に高知へ行きスタンプをゲットしてから愛媛へ行くことに決心した。今回の旅行は四国の瀬戸内側を重点的に回ろうと思っていたのだが、予定変更である。道を引き返し、無事高知県、南国サービスエリアでスタンプを押す。ここまで来たら高知市内でお茶缶を探すしかないでしょう。結局これが裏目で、市内には行ったとたん、信号無視のおじいちゃんの車と交差点内で接触。近くの交番で話をして、後は保険会社に任せることとなったが、このまま旅行を続けることは無理と判断し、帰途についた。スタンプは全部押せたし、茶缶の収穫もあったが、予定半ばにして四国旅行も終了。いつか、もう一度愛媛県に行くぞと心に誓いながら、壊れかかった車で高速をそーっと走り冷や冷やしながら帰ってきました(4月25日)
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