第3缶 「CAN×4?」


「最近さぁ、ホームページの題、かえたんだ〜。」
「ふぅ〜ん、どんなの?」
「ほら、前のタイトルってさあ、しものずホームページって、そのままって感じだったから。」
「うん。」
「う〜んと・・・フォー タイムズ カンっていうのにした。」
「フォータイム ズカン?何それ?英語?何でそんな変な名前にしたの?」
「変かな〜」
「イマイチ、ピンとこないな〜、どういう意味があるの?」
「え〜っとね、大瀧詠一って知ってる?」
「はあ?誰それ?」
「今、プロデュースとかやってるけど、CDも出してて、あ、ほら、キムタクのドラマで、ラブジェネ、『幸せな結末』っていう主題歌歌ってた。」
「あ〜あ〜、そういえば聞いたような。」
「でさ、その大瀧詠一が、昔、『ロング・バケーション』ていうアルバム出してるんだって。知ってる?」
「知らない。」
「結構、有名なんだけどな。今度CD貸してあげる。それで、その中の9曲目に『FUN×4』っていうのがあって、好きな子と一緒なら楽しいことも4倍になるよっていうような曲なんだって。」
「ふぅ〜ん。」
「で、おれって缶集めてるから、ファンとカンって似てるから。フォータイムズカン。どう?」
「缶かける4っていうこと?」
「そうじゃなくって、4のフォーを、〜のためのFORにしたの。だから、缶のための時間っていうような意味。わかった?」
「ふぅ〜ん、でもさあ。」
「なに?」
「缶のための時間っていうんだったらフォータイムズカンじゃなくってぇ〜タイムズフォーカンの方がいいんじゃないのぉ〜。」
「えっ!あっ、そうか・・・そうかもしれないね・・・(ガ〜ン)。」
「でも、なんとなく意味は伝わるからいいんじゃない。」
「そ、そうだよね。缶が好きだっていうことがわかってもらえればね〜。」
「でも、フォータイムズカンかぁ〜、なんかイマイチじゃない?それって。」
「(ガ〜ン×2)そ、そうかな〜、結構かっこいいと思うんだけど。・・・もう変更しちゃったしな〜・・・。」
「じゃ、しょうがないんじゃない。」
「しょうがないって・・・。」
「まあまあ、それよりもさあ、お昼食べに行こうよ。」
「う〜ん、イマイチかな〜・・・。」
「もう、はやく行こ、あ、そうだ、ほら、駅前の、パスタのおいしい店、ほら、なんて言ったっけ、え〜っと。」
「あぁ、『パストラーレ』?」
「そうそう、そこそこ」
「じゃ、行こっか。」
(1月17日)


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