国師ヶ岳(2592m) 北奥千丈岳(2601m)

登 山 日 2003.05.26
コ ー ス 廻目平キャンプ場(1570m)〜川上牧丘林道(MTB)〜大弛峠(2370m)〜大弛小屋〜国師ヶ岳(2592m)〜北奥千丈岳(2601m)〜大弛小屋〜大弛峠〜川上牧丘林道〜廻目平キャンプ場 【往復】
所要時間 6時間30分
天   候
メンバー やよいちゃん


川上牧丘林道入口

国師ヶ岳(2592m)山頂

北奥千丈岳(2601m)山頂

残雪の川上牧丘林道

廻目平キャンプ場から林道を約1km下り、川上牧丘林道を東股沢沿いに登り始めた。登るといっても、自転車(MTB)である。実は、自動車で大弛峠(車で行ける日本最高地点)まで行き、百名山の1つ金峰山周辺の山々に登山と思ったのだが、林道は5月31日まで冬季閉鎖中だったのである。

地図には、キャンプ場から峠まで徒歩3時間とあり、BIKE練習も兼ねて気軽に登り始めた。舗装路は林道入口から1km弱で、あとはダート。MTBで登るには、ほどよい勾配で、楽しくペダルを踏めたが、雲が低く気がかりな天気だ。1時間ほど登り、休憩をとった。登り始めてから2時間、左側に大きな駐車スペースが現れ峠かと頑張るが、曲がりくねった道は延々と続いた。

「あのカーブを曲がると峠」と信じ進むと、行く手を残雪が塞いた。そして、雪上をMTBを押していると、目の前で何かが飛んだ!よく見ると、今登ってきた葛折の下の道から、雄のニホンカモシカがこちらを見上げていた。リュックを下ろしカメラを構えるが、その前に悠々と林の中に姿を消してしまった。

登り始めて2時間50分、大弛峠に到着した。廻目平キャンプ場から大弛峠まで、地図上では7〜8kmだが、実際は12〜13km位であろう。峠は舗装され、駐車スペース・トイレも完備している。そして、その左手のすぐ上に大弛小屋があり、軒下にMTBを駐輪させて貰った。(管理人さんは留守でした)

夢の庭園と名付けられたコメツガやシラビソの原生林の中に続く木道を、国師ヶ岳に向けて登りだした。雪から少しだけ顔を出す木道が、登山道であることを知らせるが、それもすぐになくなった。残雪の登山道を30分も進むと、前国師ヶ岳の看板、さらに進むと国師ヶ岳と北奥千丈岳の分岐点。先ず、国師ヶ岳へと歩みを進める。

国師ヶ岳山頂に着いても、雲は切れない。雨が降らないだけラッキーと、記念撮影。次のピーク北奥千丈岳へと向かう。北奥千丈岳は、奥多摩を含めた奥秩父山塊の最高峰である。到着したとき、偶然にも雲間から朝日岳(2579m)・鉄山(2531m)・金峰山(2599m)・五丈岩が姿を見せてくれた。

これらの山々は、最初は登山の予定だったが、時間と足下の悪さから次回の楽しみと決めた。帰路、大弛小屋で昼食。大弛峠からは、MTBで一気に下山(1時間)。林道の途中で、閉鎖解除の点検のためか4WD車とすれ違ったのが、登山中に出会った唯一の人だった。