伊　吹　山いぶきやま（1377.4ｍ）No.89

関が原ウォーランドからの伊吹山

　「マンデー山の会」メンバーは、「鯖街道マラニック」(15日)に参加して78kmの距離を走破した充実感とも脱力感ともつかぬ、気だるい朝を京都の宿で迎えた。遅い朝食をとり、せっかく京都に来たのだから帰りは伊吹山へ登山と、米原駅へ降り立ったのは正午。駅のレンタカーを交渉すると、割引価格でOKとのことで、日産マーチを6時間借りた。

　伊吹山へは、国道21号線で関が原まで行き、国道３６５号線へ左折して約２キロで伊吹山ドライブウェイの入口である。山頂へは、3合目から約2時間で登頂するコースもあるが、「今は花の季節でもないし・・・」「時間もないから・・・」と、言い訳をしつつ料金所を通りドライブウェイへ。実のところ、メンバー全員が筋肉痛で、麓から登る気など更々なかったのだが･･･

　ドライブウェイは総延長17kmで、1260mの山頂駐車場(800台収容)まで行くことができるが、「通行料3000円は高すぎる」とメンバーからは非難轟々。しかし、高度が増し景色が開けると、それは感嘆の声へと変わった。東に開けたドライブウェイからは、御嶽･中央アルプス・乗鞍岳・北アルプスと、まだ雪を頂く3000m級の山々が一望できた。しかも、いつもは東から見ることの多い山々を、ここでは西から眺められるのである。午後からの登山？なので、少し霞がかかっていたが得をした気分だった。でも、曇りや雨空だったら、3000円は高い・・・。

山頂駐車場からの登山道(遊歩道)

中央遊歩道から(琵琶湖遠望)

伊吹山頂

　駐車場からの登山道（遊歩道）は、西遊歩道・中央遊歩道･東遊歩道の3本があるが、迷わずに最短（山頂まで20分）の中央歩道を選択。メンバーは、苦痛は短ければ短いほど良いと、階段状に整備された遊歩道を足を引きずりながら登った。伊吹山は、高山植物が豊富なことでも知られ、この歩道沿いにもリンドウ・オニユリ・ニッコウキスゲ・シモツケソウなどが咲き乱れるという。次回があるなら、6月〜7月頃の花の時期に、3合目から登ってみたいものだ。

　山頂は比較的平坦で、日本武尊像の前に山頂看板があった。その周辺には、山小屋というよりも土産小屋が軒を連ね、登山客ならぬ観光客を出迎えている。広い山頂を一周して、琵琶湖・紀伊半島の山々と景色を眺め、東遊歩道で駐車場へ戻った。下山後は、ドライブウェイ出口から程近い関が原ウォーランド付属の温泉で汗を流し、米原駅で新幹線を待つ間にビールで打ち上げをして、次回山行きでの再会を誓った。

　帰りの新幹線及び在来線にて、鯖街道マラニックの完走賞である「焼き鯖」の臭いがリュックから漂い、周囲の皆さんに迷惑をおかけしたことをお詫びいたします・・・。