北  岳 きただけ(3192m)No.80

登 山 日 2004.08.02
コ ー ス 広河原山荘(1550m)〜白根御池小屋(2236m)〜小太郎尾根(2890m)〜北岳肩ノ小屋(3010m)〜北岳(3192m)〜池山吊尾根分岐〜八本歯のコル〜大樺沢二俣(2209m)〜広河原山荘〜吊橋(バスにて、北沢峠〜戸台口)
所要時間 9時間25分
天   候 晴れ
メンバー マンデー山の会

 2004「マンデー山の会」夏期登山の3日目(最終日)。4時に起床。朝食が出来るのを並んで待ち、広河原山荘を出発したのは4時35分である。ヘットライトを点けて登山道を登るが、同じく早立ちの山男2人が前後して登り、昨夜大イビキをかいていたのは誰?・・・と思うと、山男の顔も微笑ましく見える。樹林帯を進んで白根御池小屋に到着すると、テン場を出発する登山者が大勢いたので、休憩もせずに草すべりコースを登った。

 草すべりコースはジグザグ道の急登で、先を前方の登山者が譲ってくれたが、追い越すたびに心拍が上がって苦しい。しばらく樹林帯を行き、森林限界でハイマツが多くなると、小太郎尾根である。突然、仙丈・甲斐駒・鳳凰の山々が姿を現し、青空にパノラマで浮かびあがる。その展望に溜息をつきながら、休憩を兼ねて写真撮影をした。更に、山頂へと岩場を登り、肩ノ小屋に到着。小屋前は登山者であふれていたが、ボトルに水を分けてもらい、先を急いだ。そして、「これでもか!」と言うような最後の岩場を登ると、そこは山頂だった。

 北岳は、標高3192mで日本2位の高さである。山頂は南北に長く、多くの登山者が思い思いに過ごしていた。私たちも、360度のパノラマを堪能して、バーナーでお湯を沸かし「塩ラーメン」「五目御飯」「キムチ雑炊」と、食も堪能。その後は、無風で暖かいのをいいことに居眠りまでして、1時間30分も休憩してしまった。


小太郎尾根から北岳山頂

山頂から間ノ岳方面

北岳山頂(後方は甲斐駒)

 山頂南側から間ノ岳方面へと下り、すぐに池山吊尾根・八本歯のコル方面へと、分岐を左折する。尾根の両側に咲く高山植物を眺めながら下ったが、勢い余って「八本歯の頭」まで直進してしまう。この先の池山吊尾根は、かなり険しく初心者は行かない方が良さそう・・・。広河原から北沢峠への最終バスの時刻を気にしながら、通り過ぎたコルまで戻り、左に北岳のパットレス・右に雪渓を見ながら大樺沢を下る。

 大樺沢沿いを行くコースなのに、いつの間にか樹林帯へ・・・。コースミスしたことに気が付いて、慌てて大樺沢二股まで戻ったが、30〜40分のロスだろうか。その後、メンバーは小走りで先行く登山者を追い越しながら、無言で広河原を目指した。景色も何もあったものでなく、山岳レースの様相で広河原山荘へ到着。気になっていたバスの時間を尋ねると、もう出発したとのこと・・・。唖然としながらも猛ダッシュで、山荘前の野呂川に架かる吊橋を渡るとバスが見え、必死で手を振り乗ることが出来た。


北岳から八本歯のコルへ

  

帰路、戸台口へのバスにて

 最終バスは14時10分であるが、臨時便が出て2台目のバスだった。バスを塩沢峠で下車し、戸台口へのバスに乗り継ぐのだが、その待ち時間・・・メンバーからは、行程設定への苦情が殺到。・・・でも、事故も怪我もなく帰ることが出来、良い思い出になることでしょう(笑)(^^ゞ。
 戸台口の温泉に入る前に、広河原山荘に携帯を入れて、バスに連絡してくれたことのお礼を伝えた。