恵 那 山えなさん (2189.8m)No.76

登 山 日 2005.04.23(土)
コ ー ス 広河原ルート
林道(霧ヶ原大谷線)S字カーブ手前駐車場6:30〜広河原登山口(1255m)6:55〜県境分岐(2050m)8:07〜恵那山頂(2189.8m)9:40〜山頂避難小屋(2191m)9:50朝食後下山開始 《往復》 下山:12:05
所要時間 5時間35分
天   候 快晴
メンバー 単独


神坂パーキングエリアからの恵那山

 広河原登山口へは、中央高速道を飯田ICで下りて国道153号線・256号線を経て、園原IC(名古屋方面からのみ利用可)を左に見て林道霧ヶ原大谷線に入った。林道へ集落の端から2km程入ると、通行止の看板が置かれ、その左側に駐車場がある。先客の登山者がテント張っていたので、騒音を立てぬよう離れて駐車、缶ビールを飲んで0時30分に眠りに就いた。

 山の朝は早く、テントを撤収する音で目が覚めた。サンドイッチとコーヒーで朝食を摂り、林道を歩き始めたのは6時30分。この林道は落石が多いため右側の山肌を注意しながら歩いて行くと、崖の上からニホンカモシカがこちらを窺がっていた。駐車場から登山口までは、徒歩25分。通行止の看板を移動して、登山口周辺に駐車する人も多いが、下山したら落石で車が・・・という可能性もあり、私にその勇気はない。



林道の車止・ここからスタート

ニホンカモシカ

登山口下の本谷川に架かる橋

 登山口のポストに入山届けを入れ、本谷川を対岸に渡ると急登が待ち構えていた。体温の上昇を衣服で調節しながら登って行くと、1700mを越えた付近から比較的平坦となる。登山道は、尾根を辿るコースなので歩きやすいが、夜間に降った雪で薄っすらと白くなっていた。右側前方に山頂に至る尾根を見ながら進むと、県境分岐に到着。そこを右折すると、程なく雪の尾根歩きになる。無雪期は熊笹の多い登山道のようだが、雪に隠れていて歩きやすい。


登り始めの登山道

県境分岐(手前:長野 先:岐阜)

山頂への尾根

 尾根の途中でアイゼンを着けて、後ろを振り返ると黒井沢方面と南アルプスの山々を望むことができた。尾根は、山頂手前で樹林帯となるが、この時期は日中の気温で雪が解け踏跡が消えてしまうので、早朝の登山はコースミスしないように注意したい。背を屈めて樹林の中を行き、開けた雪の上で休憩する男女4人組に、「山頂は?」と尋ねると無言で指を差す・・・その先に、山頂の看板はあった。駐車場から山頂まで、3時間10分であった。

 休憩中の登山者に頼み、霧氷で白くなった木々をバックに、山頂看板の前で記念撮影。山頂にある恵那神社の奥宮本社に御参りしてから、山頂避難小屋裏手の恵那山最高地点を目指した。避難小屋へは、右手に御嶽・乗鞍方面の山並みを眺めて樹林を10分程で到着。小屋裏手の高台から、山頂方面を写真撮影してから休憩しながら朝食にした。小屋前のトイレの説明板によると、「恵那山の名の由来は、天照大神の胞衣(えな)を納めたという伝説による」とのこと。


恵那山山頂

山頂避難小屋

避難小屋裏手からの恵那山

 登山者たちが休憩や記念撮影する山頂へと戻り、樹林から雪の尾根へと来た道を下山する。アイゼンを着けて下りは快適であるのに、装着する登山者の少ないことに驚いた。何組かの後発の登山者とすれ違い、駐車場に戻ったのは12時05分で、山頂から1時間35分であった。
 この後、「さくら道ネーチャーラン」(250km)に参加している友人の応援のため、白川郷へと向かった。