天 城 山 (万三郎岳:1406m)

登 山 日 2003.06.29
コ ー ス 天城高原ゴルフ場〜万二朗登山口(1000m)〜万二朗岳(1300m)〜石橋立(1250m)〜万三郎岳(1406m)〜涸沢分岐点〜万二朗登山口〜天城高原ゴルフ場
所要時間 4時間
天   候
メンバー Chieのおかあ

 伊豆伊東市の市街を通って、天城高原ゴルフ場に向かう。坂道を上りきるとゴルフ場のクラブハウスがあり、その左手前に登山者・ハイカー用の駐車場が整備されていた。登山前日の夜9時半に到着、車の中で酎ハイを空けながら「タイタニック」の後編を見て眠りに就た。


万二郎岳山頂の看板裏で鳴いていた蝉

 5時半に起床。夜中の車を揺する風は収まったが、霧が立ちこめていた。霧が晴れそうもないので、6時20分に駐車場を出発。道路の反対側にある登山道入口から、先ずは万二朗岳を目指すことにした。最初登山道は下り、万二朗登山口で涸沢分岐点方面への道と別れて左へと進む。

 伊豆という温暖な地域からか原生林は亜熱帯を思わせ、その中を緩やかに登って行く。勾配は次第にきつくなり、登山道が尾根を右に巻いているかと思ったら、突然正面に万二朗岳の看板が現れた。登山道の分岐かと思わせる山頂で、生憎の霧もあって何も見渡すことができず、ただ蝉の鳴き声がうるさいだけだった。

 山頂から天城連山縦走路を万三郎岳へと進むが、樹林の中の尾根で見通しが利かない。歩き始めてすぐに岩場かあり、ここから西伊豆の山々や富士山も展望できるはずだったが、すべて霧の中だった。

 尾根はアセビ(馬酔木)のトンネル。山頂手前には、ブナの巨木とアマギシャクナゲのトンネル。5月後半から6月初旬にかけての花の時期だったら、花のトンネルをくぐるようで綺麗だと思う。またしても、万三郎岳の山頂が突然現れ、ここでも蝉が大合唱していた。

 万三郎岳山頂で休憩を取り、縦走路を離れて涸沢分岐点への道を北に下山する。この斜面には、シャクナゲが群生していて、花の時期はさぞ綺麗だろう。涸沢分岐点では、直進する下山道は不明瞭で、自然と万二朗登山口方面に右折できた。

 ここから万二朗登山口までは、山腹の道を約1時間引き返すことになる。大きな起伏もなく、ブナやヒメキャラの林の中を歩く気持ちのいい道だった。中間地点には水場もあり、小休止。山中ではちょうど、コアジサイの花が見ごろだった。そして、小さな花は少しずつ土壌により色を変えていて、その姿がけなげだった。

 天城山は、伊豆半島のほぼ中央に連なる天城連山の総称で、その一番高い頂が万三郎岳(1406m)である。川端康成の「伊豆の踊子」で有名な天城峠や幽霊スポットで有名な天城トンネルを巡る天城連山縦走路(歩行行程約6時間)が整備され、RUN練習にもよさそうである。


アセビのトンネル

万三郎岳山頂

コアジサイ