立  山たてやま(雄山 3003m)No.49

登 山 日 2004.08.28
コ ー ス 富山湾(浜黒崎キャンプ場 海抜0m)〜常願寺川〜岩峅寺雄山神社〜立山駅〜称名滝〜八郎坂〜弘法〜弥陀ヶ原〜室堂バスターミナル(2450m)〜一ノ越〜雄山山頂(3003m)  《コース距離:65km 標高差:3003m》
所要時間 11時間24分
天   候 晴れ
メンバー マンデー山の会と立山登山マラニック参加者(ウオークの部を含む 232名)

 8月27日、「マンデー山の会」のメンバーは、「立山登山マラニック」に参加のため、受付(スタート)会場である富山湾浜黒崎キャンプ場へ向かった。このマラニックは、今年第7回目を迎える大会で、富山湾の海抜0mから北アルプス立山(雄山)山頂の3003mまで、ランニングで駆け登るものである。受付を済ませて、キャンプ場にあるバンガローに投宿(素泊2000円)、近くの銭湯で汗を流し、居酒屋で完走を誓い乾杯!、明日の立山登頂に思いを馳せ眠りについた。

 28日午前2時30分に目を覚ますと、既にボランティアなどの関係者はキャンプ場に集まっていて、私たちは食事と身支度を済ませスタートの時を待った。まだ暗い午前4時、富山湾の海水に手を浸し海抜0mの感触を確かめて、松明を先頭に一斉スタート。各自、ヘットライトやハンディーライトの明かりを頼りに、常願寺川左岸の砂利道を走る。5時過ぎの15km付近で、周囲が明るくなり、日の出を迎えた。昨年は、荒天で室堂がゴールとなったたというが、今年は山頂まで行けそうである。

 剱岳から顔を出した太陽は眩しいくらいで、選手たちは立止まり互いに記念撮影をした。何度目かの参加選手に、「剱岳の右側が立山」と、教えてもらう。その姿は凛々しくもあったが、ゴールにしては余りに小さく見えて、あそこまで本当に行けるのかと不安になる。雷鳥大橋を渡って右岸を2km程行き、雄山神社前のエイドステーションで小休止。立山橋を渡り19kmで立山駅前のエイドステーションだが、小さなアップダウンが続いた。

 立山駅前は36km地点。ここから、室堂へ向かう高原バスとともに、称名滝を目指すが激坂で思うように走れない。勾配が10%を越えるだろう急坂前(立山道路料金所)の雑貨屋で、頭から水を被りアイスクリームを食べる。名称滝手前のエイドステーションでは、素麺やおしるこを食べて腹ごしらえ。観光客の間を縫って称名滝へ・・・ここから八郎坂を登り一気に500mの標高を稼ぐ。坂上の弘法のエイドステーシは47km地点。弥陀ヶ原の木道と高原バスの車道を通り、室堂を目指した。


浜黒崎のスタート地点

八郎坂からの称名ノ滝

弥陀ヶ原の木道

 室堂バスターミナル(60km地点)の関門は、14:00である。途中までボランティアの人が迎えに来てくれて・・・「もうすぐ関門の時間ですよ。がんばりましょう!」。なんと、関門通過は最終走者で、最後のダッシュで精魂疲れ果てたという感じ・・・しかし、エイドのおかゆを食べて、元気が復活。休憩中の選手を置いて、5km先の山頂ゴールを目指し出発。室堂周辺では、多くの登山者が暖かい応援を送ってくれた。


一ノ越から山頂方面

 雄山山頂のゴール

翌朝、雷鳥山荘を望む

 石畳状に整備された登山道を、息を切らしながら登っていくと、程なく一ノ越。山荘の前からは岩々の急登になるが、多くの選手は足が上がらずに苦戦しているようだった。山頂には、ゴールテープが張られ、ボランティアの人たちが拍手で迎えてくれた。ゴール後、山頂の雄山神社で御祈祷を受けて、今夜の宿舎である「雷鳥山荘」へ向う。荷物を背負い宿に向かう道が、一番辛かったとの声も・・・温泉に浸かり疲れを癒して、ランニングと山の話題で、楽しい夜は更けていった。